独楽ログ〜こまログ〜

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サプリメントは私のなんなのか

体調不良がサプリで治るんだ!?

 

 私もサプリメントを飲んでいる。日々の不調をなんとか解消してくれないか、とすがるような気持ちで飲んでいる。

 若い頃になんとなく飲んでいたビタミン類は別として、私が本気でサプリメントにすがるようになったのは、38歳くらいだったと思う。もともと低血圧で、寝起きは昔から悪いのだが、真剣に寝起きがつらくなってきて、そんなとき、コエンザイムQ10 の商品レビューが目に飛び込んできた。

「寝起きがとにかくよくなる」

「すっきり起きれる」

「目覚めがよくなった気がします」

 たしか別の理由で、Q10を検索してたのだと思うが(たぶん美容系)、たくさんの人達が口を揃えて「寝起きがよくなった」と言い募っていて、これはすごい!と思って早速買った。今はそんな謳い文句のサプリメントは山のようにあるし、そういう日常の不調を、薬でなくサプリで解決することは当たり前だけど、当時はショッキングだった。たいして前ではないけれど。たぶん、そのときまで、アトピーや花粉症は別として、「体調不良」というのをあまり意識してなかったのだと思う。「体調不良」がサプリで解決できるんだ、と知って、すごくいいことを知ったような気がした。だって、このQ10、実際効いたから。確かに寝起きがよくなったのだ。

 

 …が、効果は永久に続かないのであった。どんなことでも効果は続かない。パワーヨガの効果だって薄れる(というか、実感しづらくなる)のだから、サプリだって、弱くなるのは当たり前なのだ。数年飲んで、気がついたらまた寝起きが悪くなっている自分がいて、なんとなくやめてしまった。

 というか、もっと効くものを!と探し始めた。

 プラセンタとかコラーゲンとかアミノ酸とかオルニチンとか、まあ、そのときに応じて、あらゆるサイトの口コミを熟読して、買っては飲み、飲んではやめ、という日々。

 オルニチンも、確かに寝起きがよくなった気がした。でも高いからできればやめたかった。なくなって、試しに1か月。飲まなくてもわりと元気に起きているので、安堵している。では、この間まで、ものすごく朝がつらかったのは、やはり夏および残暑のせいだったのか。これだけいろいろ目配りして生きてるのに、自分の調子を整えることがいまだに苦手、というのはどういうことなのだろう。

 

 それはさておき、では今、なにを飲んでいるのかというと、これだ。

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↑記憶力を強化するDHAと、脳のめぐりをよくして細胞間のつながりを強化して幸福感を生み出すホスファジチルセリン、あとは花粉症に効くとみんなが言っていたので、整腸剤のノアレ。

 

 で、難しいのはこれは果たして効いているのか、という判断だ。DHAは、「なにもかも忘れる!」という頭をかきむしりたいことが減った気がして、続けている。それでも、映画や人の話を聞いているとき、ふっとブランクができて意識が飛んでしまうのは治っていないのだが。まあでも、悪化もしてないが。

 ホス~は、ちょっと怖いサプリ。スマドラ=スマートドラッグ、なんて言われてる類のもの。口コミで、穏やかになった、焦る気持ちがなくなった、と散々書いてあるので、1年前、荒れていた私は、本当にすがる気持ちで買った。飲み始めたときはだいぶ自己コントロール法を覚え、穏やかな日々を送り初めていたので、今の安定が、果たしてこれのせいなのかどうか、よくわからない。口コミのような、「びっくりするくらい効く」という衝撃はなかった。

 整腸剤も、40歳をすぎてから悪化したアレルギー体質の改善にどれくらい役立っているのか不明。本当にわかるのは来年の花粉症の時期だろう。近頃、年に数回やってくる猛烈なアトピー性皮膚炎は、軽減しなかった。なのに飲んでいるのは、すごくお通じがよくなるからだ。もとからお通じは悪くないのだが、これを飲んでいるとさらによくなる。腸からアレルギー体質を治すには数ヶ月はかかる、という記述もあったし、では来年の花粉症まで飲んでみるか、という感じ。

 

ゆっくり、ゆーっくり。脳をだましてやめていく

 

 恐ろしいジレンマは、ホス~の「すっごい効く。でもやめるとその数倍ダウンする」という口コミ。「やめるとすごくダウンする」というのは、サプリが効いている証拠でもある。しっかり効くサプリしか買いたくないし、飲みたくない。でも、やめられなくなるのは嫌。これはすべてのサプリに通じるジレンマではないだろうか。

 私の場合、ここのところ安定しているので、ホス~もそろそろやめたいなと思っている。だってこれ、「飲んでると効いてるのかいないのか、よくわからないくらいなんだけど、やめると途端に落ちるから、それで効いてたのかってわかる」なんてサプリ、なるべく飲みたくないですよね? 安くもないし。

 でも、安定しているとはいえ、ちょっとしたことですぐ絶望したり疲れきってしまうので、ホス切れによるダウンは避けたい。なので、毎日飲んでいたのを、3日に2日に、2日に1回に、とじわーっと減らすことにした。

 

抗うつ剤断薬はこれで。

 

 実はこれで、抗うつ剤もやめたのだ。心療内科に通っていて、抗うつ剤を飲んで働いていたのだが、ものすごく太って、これはどう考えても薬のせい、と判断して、もう絶対飲みたくない、と思った。太ることでますます鬱になる。

 しかし先生に言っても、もう少し続けましょうとか言うし(でもいい先生だった。何事も決して強制しなかったし)、抗うつ剤は急にやめてはいけない、というのはどこにでも書いてある鉄則だし、しかしもうこんなもの、本当は一錠だって飲みたくない……というわけで、自分の頭をだましだまし、すこーしずつ減らして、なんとなくやめる、という方法をとった。4日に1回飲まない×1週間、3日に1回飲まない×2週間…という具合に、本当に少しずつ。これはとてもうまくいって、なにひとつリバウンドせずに断薬することができた。

 うまくいくかは賭けだった。この薬(…なんだっけ……忘れてしまった…)、抗うつ作用はしっかりあって、まさしくこれのおかげで私はあるしんどい時期、なんとかがんばれたのだ。薬を飲んで初めて、「嫌なことがあっても、たっぷり寝て翌朝、いや、またがんばってみるかという気持ちになる」という体験をしたのだから。そんなに効いてた薬を、あんなにするりとやめられて、本当によかった。そのまま、私は薬も通院もやめて1年後に「あー、鬱なおった!」と天啓のようなすごいひらめきを得るのです。

 

毎晩サプリでうなされる

 

 サプリの話に戻る。

 まあ、そんなわけで、今、ホス~段階断薬実行中なのだが、要は、サプリのある生活というのは本当にいろいろなジレンマに満ちている、ということなのです。「やめてみないと本当に効いてたかどうかわからない」というのは、ほとんどのサプリの真実だと思う。つまり、飲んでるときはそれほど効果は感じられない。結構なお金を払わなければいけないのに、不毛だ。でも、どれだけ効果があったとしても、体は慣れてしまうから、「効いてる感」を永遠に感じることはできない。

 

 こういうジレンマは、思ったより私の奥深くに染み込んで、そして影響を及ぼしているのかもしれない。

 というのは、私、ほとんど毎晩、サプリについてうなされているのです。だいたい夜中にふっと、半分覚醒して、「あーっ、あのサプリ飲み忘れた!」と思う。でも寝ぼけてるから、飲みに起きたりしない。ただただ、「ああっ、忘れた…明日起きれない。明日、調子悪くなる」と不安に襲われる。「どうして忘れちゃうの? ていうか、なんだっけ、そのサプリ? 確かオレンジの…オレンジのサプリなんだけど…なんていう名前で、なんのために飲んでるんだっけ? ああ…どうしよう…また今日も飲み忘れて…ああ、ああ、これじゃあだめだ、もうだめだ」

 と、ほぼ毎回自問自答しているのです。で、このサプリ悪夢はもう1パターンあって、「思い出した! そのサプリの名前。効果。洗面所のあそこにおいてある。明日は絶対飲まなくちゃ!」とも思う。かたく、つよく思う。そして朝起きて、「なんだっけ、それ」と不思議に思う……という次第。朝、目が覚めると、そんなサプリは存在しないのだ、とはっきりわかる。なにも買ってないし、置いてないし。なに言ってんだろ、と思う。でもまた夜中になると、半分目覚めて、「あーっ、飲み忘れた!」もしくは「そうそう、あのサプリ! 思い出した!」となるのです。

 これ、もう7,8年も続いている。1年365日ではないけれど、年がら年中ではある。ものすごい悪夢ではないから、これのせいで全く眠れないとかそういうことはないのだが、でもここまで繰り返すと気にせざるを得ない。

私はここになにか問題を抱えている、というのはわかるのだが、なにが問題なんだろうか? サプリをいっさいやめればいいのだろうか。でも、なにも飲んでない時期っていうのも結構あったのだ。そのとき、うなされていたっけかな…??

 うーん。潜在意識が、私になにかを伝えたがっているんだよね。 でも私はまだそのメッセージ、受け取れない。