独楽ログ〜こまログ〜

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自家製ジンジャーエールを飲んでばかりいると、生姜煮ができすぎる その2

その1を書いてからずいぶん時がたってしまったのですが…。

さて、この生姜煮をどうするか、です。

 

そりゃまずはカレーで。

 生姜煮の大量消費、まず思い付くのは、カレーに入れることです。これを入れるとカレーの味が数段あがります。5,6人分のカレーなら、大さじ1,2の世界ではなく、にぎりこぶし1,くらい入れても大丈夫です。でも一度、あまりに処理を急ぐあまり、にぎりこぶし2くらい入れたら、甘くなりすぎて取り返しがつかないことがありました。なので、くれぐれも入れ過ぎには注意です。

 

押上のカレーの名店「すぱいすかふぇ」のチキンマリネのレシピを基本に、レシピにはないこの生姜煮をどかっと入れて作るのが好きです。

 

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 ⇧カレーライスのソースというよりも、おかずの素のような感じ。ごはんはもちろん、茹で野菜にかけて、パンにのせて。なんでも使えます。

 

【おおざっぱな材料と作り方】

1油にマスタードシードを入れて温め、はじけてきたらみじんぎりにしたたまねぎを入れ、アメ色~もしくはややアメ色まで炒め、

2おろしたしょうがとにんにくを入れ(このしょうがは生です)、みじん切りにした生姜煮も入れ、ターメリックとカイエンペッパーを入れて香りを立たせ、

31cm角程度に細かく切った鶏肉(ももか胸)を入れ、炒め、

4大さじ1~3のシャンパンビネガー(もしくは、好みの酢)も加えて肉に火が通るまで炒める。

 

初めて作ったとき、あまりにもおいしくて驚いた一品です。

 

 その他のカレーでも、味がぼんやりして困ってるとき、この生姜煮をみじん切り(もしくはミキサーでペーストにしたもの)を大さじ2くらい入れると、途端にびしっと決まります。

 

とにかく大量に使いたいときは生姜味噌

 カレーに入れすぎて失敗した反省から、より確実に、大量に、消費できる生姜味噌を考えました。これは「夫壁」も超えた逸品です。“夫壁を超える”とは、生姜煮をはやく消費したいあまり、あらゆるものに入れすぎて、すっかり生姜煮嫌いになってしまった彼をもすんなり「おいしい!」と通過させた、という意味です。味噌と豆板醤で生姜のきつさを覆い隠し、生姜のうまみだけを残した感じです。

 

【おおざっぱな材料と作り方】

味噌(自家製)…生姜煮の半分

白味噌…味噌の1/3

P県豆板醤…小さじ1~大さじ1

酒…全体にまわる程度

酢…全体にまわる程度

メープルシロップ(または砂糖)…小さじ1~大さじ1

 

その他お好みで、隠し味的に。

醤油、塩など。

上の材料を全部入れて、ひたひたより少ない程度の酒を回し入れて、消毒する気持ちでことこと煮ます。アルコールも水分も完全に飛んだなあ、というくらいで完成。

 分量は全部適当です。そのときどきで味を見ながら調整していけばいいと思います。なので、最初は少なめから入れてってください。メープルシロップは甘みづけのほかに、うまみづけの意味もあります。なので、砂糖にする場合は入れなくてもいいかもしれません。なにせ生姜煮が甘いので。

 

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↑で、これが出来上がり。味のイメージとしては、田楽味噌の大人版といった感じでしょうか。揚げた茄子やゆでたこんにゃく、ふかした大根にのせたらおいしいだろうな、という濃い味系。冷蔵庫で軽く3週間はもちます。たぶん、もっともちますが…。

 

いくらでもおいしくなる生姜味噌アレンジ

 とはいえ、原型のままだと少々味がきついのも事実。これをやわらげ、もっとおいしくするために、いろいろ加えてみました。

 

+いろいろきのこ

数種類のきのことひとかけらのにんにくをフードプロセッサーで細かくして、塩をふって水分を出し切るまで炒めます。このままパスタにからめても激うま(ほんとに。肉もチーズもいらない)なのですが、今回は生姜味噌を加えます。まんま肉味噌のようなごはんのお供のできあがり。これは………本当においしいです。

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そのほか、+れんこん、もちろん、+肉もいけます。全部いっしょに入れてもまた複雑な味わいになっておいしい。ごはんにも合いますが、茹でたキャベツやもやし、冷奴に合わせても、「とまらないおかず」ができます。

 

+ナッツもいける

これもまた、こりこりした食感が生まれてよし。私はいちばん好きなナッツ、ピーカンナッツを使います。もちろんくるみでもおいしいはず。

 

 

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花巻を作ったので、はさんでみた。自家製肉まん。自分ちで肉まんを作ったことがうれしくて、実際以上においしく感じました。ちなみにこれは、+きのこ、肉、れんこん、の豪華バージョン。

 

 

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⇧ちなみに使った調味料はこちら。この味噌が大成功したのは、おいしい調味料をおしげもなく使ったからかも、という気もします。とくにP県豆板醤(ぴーしぇんとうばんじゃん)。中国のP県でだけ作られているのだそうな。その昔、料理家の先生が絶賛していて、毎年大晦日、横浜中華街に瓶(かめ)で買いに行くのだと行ってました。普通の豆板醤とは比べ物にならないほどおいしいから、と。

 で、私も中華街で見つけてひと瓶(びん)で買ってみたところ、たしかにめちゃくちゃおいしかったので、以来10年くらい愛用しています。これ使うと、もう普通の豆板醤に戻れない。すっごく辛くて、でもやわらかいうまみがある。中華街か、通販で買っています。

 そしてこの白みそも隠し味として超優秀。塩みと甘み、そしてうまみの3つを加えてくれるので、なにか物足りない、というときにはこれをほんのすこし加えると俄然、味がさえるのです。なかでもこの石野の懐石白味噌はかなりおいしいと思います。味噌汁にも、必ずほんのすこし白味噌を。さらに、ケークサレやパウンドケーキにもちょっと入れます。

 考えてみればどちらも発酵食品。菌のちからの偉大さを感じます。

 

 

生姜煮×豆鼓×にんにくもすごい。とくにゴーヤと相性よし。

 

 生姜煮、豆鼓、にんにくを細かく刻んで、ごま油で香りが出るまで火を通す。この3つ揃えも汎用性高いです。麻婆豆腐や野菜炒めにも強力に作用します。スープの土台にもよし。これとひき肉を炒めて酸辣湯にしたりします。

 でも、なかでもゴーヤとの相性が抜群です。透き通って、苦みが抜けるまでしっかり火を通したゴーヤが、この甘辛くうまみ濃い三者とよく反応するのです。豚肉も加えておいしそうな焼き色つけて炒め、最後、しっかり水切りした木綿豆腐を大きく割っていれ、かつおぶしをふって、ゴーヤチャンプルー風。もちろん、卵もいれたいですね!

 写真は…ゴーヤの季節になったらアップします…

 

【おおざっぱな材料と作り方】2人ぶん

 

1 生姜煮大さじ1、にんにくひとかけ、トウチ大さじ1をすべてみじん切りにしてごま油で炒め、香りをたてる。

2 薄切りにしたゴーヤ1本を入れ、ごく軽く塩をふり、弱火でじっくり、ゴーヤが透けるまで炒める。1の野菜が焦げないよう、火加減注意。ゴーヤの苦さが好き、という方はもっと浅い火通りでOK。

3 酒と醤油で下味をつけた豚肉(薄切りか切り落とし)100~180gを2に加えて、炒める。

4 水切りした木綿豆腐をちぎって入れ、軽く火を通し、溶き卵を回しいれる。醤油も加えて調味する。皿に盛り、かつをぶしをかけて完成。

 

そしてマサラティーもつくれる

 生姜煮で作るドリンクはジンジャーエールだけじゃありません。出がらしでもおいしい飲み物ができます。生姜煮を紅茶とミルクとスパイスで煮出して、濃厚で刺激的なマサラティーのできあがり。生姜煮の甘味があるので、砂糖は不要。吹きこぼれ防止&おいしさを絞り出すために、とろ火でのーんびり煮出すのがこつです。

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【大ざっぱな材料と作り方】 2人ぶん

1鍋に大さじ2~3くらいの生姜煮、大さじ1の紅茶葉、牛乳400~500mlを入れて弱火にかける。そのままごく弱火で20分煮出す。

 

ショートブレッドに入れても美味

粉とたっぷりの上質なバター、砂糖、そして生姜煮でおいしいおやつも。いつも作るショートブレッドの生地に、細かく刻んだ生姜煮を加えました。これもうまいです。甘い生姜煮を加えるのだから、とプレーンのレシピの砂糖を減らしたらいまいちでした。砂糖は減らさないほうがよいみたいです。

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まだまだあるので、なにか発見したら追記します。

注意するのは一点だけ、なんにでも合うから、といれすぎると嫌われます!