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独楽ログ〜こまログ〜

45歳、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証。

スペイン旅行記 その8〜資料を集めよう 前編

旅もしたい

スペイン旅行の予習は歴史と美術にしぼってみた

 

 ネットがあるからもうガイドブックはいらないな…ということには決してならないのは、活字中毒で、すべての情報と知識は本に書いてある、と信じ続けてきた40代だからなのだろうか。

 

「casa BRUTUS 井上雄彦 ガウディ巡礼」

 そもそもプラド美術館のあるマドリード(最近はマドリッドじゃなくてマドリードというんですか?)だけでなく、バルセロナでガウディをおなかいっぱい観たい、と思ったのは、図書館で「Casa BRUTUS 井上雄彦とガウディ巡礼」を読んだから。

 

 サグラダ・ファミリアがすごいのはなんとなく知っていたけれど、そのほかのカサ・ミラだのカサ・バトリョだのグエル邸だのグエル公園だの、こんな摩訶不思議な建物が街なかにあふれてるのか!とびっくりして、誌面で見ただけですでに胸がいっぱい、しかしだけど、生で観たらいったいどんな感じがするのだろう…と思ったのです。だからまずこの本は必須。

 内容は美しい写真と井上雄彦の美しいイラストのほか、サグラダ・ファミリアの構造や工法の詳細な解説、ガウディの生涯など。あとおまけ程度にバルセロナのレストラン案内などもある。

⇧「Casa BRUTUS」より。なかなか読みこむのに根気がいるが…しかし、ありがたいサグラダファミリア構造解説。

 

「TRANSIT 22号 美しきスペイン」

 さらに、いつも気になっていた講談社の旅雑誌「TRANSIT」もチェック。スペイン特集号は2冊あったが、全国津々浦々網羅している22号、もちろん出たのはずいぶん前なので図書館で(カーリルでどこに所蔵されているか探した)中身をチェック。そしたらこちらも、発行年月の古さをものともしない、ぶっとぶほど濃い内容だったので、すぐにヤフオクで落札して手に入れた。

 ぶあつーい、重い(いい紙使ってる)本だ。もはや雑誌ではなく、展覧会の図録とかそんな感じのヘビーさ。高城剛のスペイン人気質入門とかペネロペ・クルスはいい女だ座談会などの軽いノリの記事から、スペイン巡礼の旅、カミーノ・デ・サンティアゴの体験記、島々探訪、バルセロナっ子ルポ、闘牛士ライフを送る若者の話、イスラムに乗っ取られた718年から1492年までの約700年間のレコンキスタ(国土回復運動)~コロンブスが大陸発見して大航海時代等からフランコ独裁時代などの詳細な国の歴史、ピカソやダリの話からスペイン現代絵画の代表的アーティスト、アントニオ・ロペスのインタビュー、もちろん各地方の食事に各地方(スペインはいろんな国の集合体)の歴史&民族解説から最近の経済事情まで、もう本当に、何人で、どれだけの期間で作ったんですか?と聞かずにおれない凄まじい充実度。

⇧「TRANSIT」のスペイン歴史すごろく。ためになることを、どこまでも楽しく雑誌らしく見せようとする編集魂が素敵。

 

 写真も素敵だし、デザインは粋。文章は読みやすく、サグラダ・ファミリアのいかしたイラストポスターまでついて、まさにイタツクだ(←至れり尽くせり)。難点は重すぎるので持参したくはない、だから機内で読むという選択肢はない、なので必ず出発前に読み尽くし、大事なとこは暗記しなければいけないということ。しかしこれ………全部読めるのかいな……。

 

「Pen  2008年10/15号 ピカソをめぐる旅へ。」

 

 そしてこちらは世界各地にあるピカソ美術館を見て歩こうという特集。なんと出たのは2008年…。買ったときは、こんな贅沢な旅、実現したらすごいなあ。ありえないなあ、と思いつつ、もしかしたら実現するかもしれない…と藁にもすがるような(?)思いだったことを覚えている。…なのに、あまりに時間がたちすぎて、2015年にパリに行ったときは、このなかにあるパリのピカソ美術館の記事を読むことをすっかり忘れていた…。無念。

 が、今回は思い出した。「Pen」という雑誌はほとんど広告で、記事も特集はちょろっと、あとはほとんどいまいち中身の薄いレギュラーページ…なので、ぴん、とくる特集があってもなにも期待せずにページを開くのだが、今回はそれなりに充実していた。なんといっても特集のサブタイトルは「世界16都市・26美術館・92作品を現地取材!」した「完全保存版」である。マドリードバルセロナのページは合わせて10ページ、巻頭の総論と合わせても12ページ程度しかないのだが、読まないよりは読んだほうがいい。とくにバルセロナピカソ美術館についての記事は、ためになった。…わざわざ今、古本を買う意味があるかと言われると…ちょっとわからないけれど。

 

 

ララチッタ スペイン2015〜2016

 そして1冊フツーのガイドブックも必要です。交通や言葉やマナー、地図の基本的な事柄がぎゅーっと詰め込んであって、やはり実際に街歩きするときに便利なのです。レストランやショップの案内は当てにしないと決めつつも、どんなジャンルにせよ、「観光のスタンダードと言われているもの」がなんなのかわかって、これも便利です。スタンダードを知らないとオルタナティブもわからない。

 数あるガイドブックのなかでララチッタにした理由は、書店で立ち読みして読みやすそうだと思ったことと、Amazonレビューでチェックして、怒ってる人がいなかったこと。すっごくきれいな中古本がヤフオクで落札できてとてもラッキーでした。しかしすっごくきれいなガイドブック中古本、ってどういうことなんだろう? 持っていくの、忘れたのかな…。

⇧限界まで情報を詰め込んで、圧巻。日本の旅行ガイドは日本人のサービス精神を120%体現している、と見るたび思う。

〜後編に続く。