独楽ログ〜こまログ〜

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NYのごはんはファーストフードがいい③〜それでもNYを楽しむために

クリスピーな食感の秘密は…

jian-bin company(ジェンビン)上海クレープ

https://www.eatjianbing.com/#home-section

 春〜秋の毎週日曜、ブルックリン橋のたもとで行われるブルクリン・フリーという蚤の市に出店していた屋台である。他店をおしのけて人がいっぱい並んでいたので、「おいしいのかも」と並んでみる。

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 ジェンビンというのは煎餅と書くらしく、しかし日本の煎餅とは全然違って、簡単に言うと上海風クレープである。HPによるとジェンビンにもいろいろあって、もとは中国北部で生まれたもので北京で食べられていたものだが、これとは別に上海の屋台飯として人気のものもあり、この店のジェンビンは後者になる。

 屋台なので作っている様子が目の前で見ることができる。生地をクレープ鉄板にひどくランダムになすりつけ、その上に卵を直接割り、ヘラでなすりつけて生地のない空間を埋めて円形にしていく。卵をほぐしもせず、きちんと生地に混ぜこまないというのが新鮮だった。

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見るからにぱりっぱりに焼き上がってくると、野菜や肉ペースト(見るからに辛そう!)、甜麺醤などをぼんぼん乗っけていき、最後、揚げ煎餅的なもの…クイビンというらしい。英語ではcrackerと書いてある…をばりばりっと割って載せて、巻き上げて出来上がり。クイビンのカリカリがここのジェンビンの決め手なのだという。

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「当店のジェンビンは甘みと塩味のコンビネーションと、辛いけど軽く、さらにクランチーな食感が自慢です」と書いてある通り、生地もほんのり甘みがついていて、調味料も甘い甜麺醤使用、しかし肉味噌はびしっと辛くしょっぱい、と確かに甘辛のバランスが絶妙だ。ああ辛い。ああうまい。やっぱり食い物はアジアだなあとしみじみ。

しかし、値段を確認してみると、これが$13(2019年8月現在)だった。

日本感覚だと高いじゃないか。こんなにしてたのかあ…気づかなかった。でもふたつに割ったサイズが文庫本程度とかなり大きく、食べごたえあり。格安とはいえないけど、この味でこの値段ならまた食べたいと思う。