独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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ミルサー、誰も使ってないの?

お菓子作る人ほど、ミルサー使おうよ!

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 ミキサーとかクッキングカッターの類いは何台か持っていますが、ダントツで使えるヤツなのが、このイワタニ ミルサーです。料理はもちろん、お菓子&パン作りにも欠かせない。だけど、離乳食とかスムージーとか粉茶なんかに使うイメージで、お菓子作りに愛用している印象はあまりない。ものっすごく多様に使えるのに、知名度低くて残念なので、自分の愛用ぶりを紹介してみたい。これはIMF800-DG(上の写真、amazonから借りました…)

 

 もともとは朝の野菜ジュースを作るために購入した。2004年頃のこと。店頭の販促ビデオでジュースを作っていて、それが定価は8千円(うろ覚え)だが、4千円くらいの値段がついていて、ひかれた。

 以来12年、この高さ27cmほどのちっちゃいミキサーをひたすらに使い続けている。別に壊れていなかったのだが、なんとなく新しいのが欲しくて2008年に一度買い替えたが、それ以降元気に働いている。追加でガラス容器やカッターをいくつか買ったりなど、後追いも欠かさず。そろそろまたカッターを買い足したいと思っている。

 

まずは朝の人参りんごジュース

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ジュースを作るには、ひと工夫が必要。このミルサーは水分がないと回らないので、野菜のすきまにりんごジュースを入れている。

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ジューサーではないので、繊維もいっしょくたの、どろっとしたジュースができる。私はこれをそのまま飲む。さらさらのジュースを作るタイプのジューサーは、かすが出る。カレーに入れて、とよく言われるが、毎朝出るかすをそこまで活用しきれる自信もなく、捨てるのもしのびなく、まるごといただくのがよいと思うので、長年このスタイルで飲んで(食べて?)きた。おいしいですよ。(写真が異様に暗いのは、私が夜明け前に起きるからです…)撮影当時はチアシードを入れて飲んでいた。今はやめた。

 

冬の定番、ポタージュ

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 ポタージュは野菜を炒めて少量の水でとろとろに煮ておいたものを、そのとき食べるぶんだけこの容器に入れ、牛乳を加え、回す。そのままレンジで温めて(蓋ははずします)いただく、というのが最近気に入っている作り方。牛乳を煮立てすぎる心配がなくていいし、スープ全部を作り置きして温めるより、フレッシュな風味でいただける気がする。写真はかぼちゃ。

 

ドレッシングは年中定番

 ドレッシングは、これで作るとそのまま付属の保存蓋をして冷蔵庫に入れられるのが非常に便利。容器に目盛りがついているので、なにかたすときにも使い勝手がいい。

 

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 ⇧赤タマネギ、梅酢(梅干しでも可)、メープルシロップ、オリーブオイルで作る、超お気に入りの赤いドレッシング。

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⇧きれいなピンクに! もちろん普通の玉ねぎでもいけます。とにかくうまい!

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とくにツナと相性がよい。アボカドと合わせると、色がきれいでうれしい。

 

お菓子作りにこそ、ミルサーを!

 しかし、とにもかくにも製菓である。ミルサーのすごさは、お菓子を作る人にこそ実感してほしい。

 

高価で酸化しやすいアーモンドプードルも作る!

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 グラノーラをしょっちゅう作るので、我が家にはつねにアーモンドスライスがあるのだが、たとえばパウンドケーキに少しアーモンドパウダーを入れたい、と思ったときなど、このスライスをミルサーでパウダーにする。少々粗めでも構わないなら小容器で(なぜか大ではうまくできない)、しっかりパウダーにしたいなら、一度小で砕いたものを、さらにパウダー容器(緑茶パウダーなどを作るときに使う極小容器)でもう1回砕くと見事な粉状になる。スライスよりも劣化の早いアーモンドパウダーをわざわざ買う必要がない。

 ちょっと気合入れておいしいものを作るときは、皮付きのマルコナアーモンドをホールで買います。茹でて、半分だけ皮をむき(これくらいがちょうどいい香ばしさになると思い)、140度のオーブンで10分程度ローストし、やはりミルサーでパウダーに。とても香ばしい香りがして、なぜ焼き菓子にアーモンドを入れるのか、改めて納得します。いつもはほら、レシピにアーモンドプードルと書いてあるからと、自動的に入れてただけなんだけど…。砂糖や粉みたいに当たり前のようにアーモンドプードル入れるから…。

 

粉糖も!

 これも、あっ、切らしてた…でもちょっとだけ必要なのよね…、ということが多い素材。そんなときは、グラニュー糖を同じようにしてパウダー容器にかけると粉糖が出現する! 

 

ほうじ茶パウダーだって、スパイスだって!

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その他、ほうじ茶風味のケーキを作るもこれで茶葉を粉砕するし、ホールスパイスしかないけれどパウダースパイスが欲しいときも、同じようにして粉にして、茶こしでこして使う。ホールスパイスはわりと保存がきくけど、スパイスはすぐ香りが飛んでしまうので、できるかぎりその場で使うぶんだけホールから挽きたいのだ。もちろん、コーヒー豆だってひける。

写真はほうじ茶パウダー入りの生地で作ったシフォンケーキ。杏とホワイトチョコレート入りです。

 

ひとくちぶんの生クリームも瞬時に!

 さらに感動の発見は、ひとくちぶんの生クリームを泡立てられること。シナモントーストが好きでたまに家で作るのだが、シナモントーストには絶対生クリームが欲しい。でもひとりぶんだし、すこしでいい。そのために大きなハンドミキサーやボウルをごそごそ取り出すのが、本当に億劫だった。手で泡立てるなんて論外。しかし、あるとき、小容器に生クリームを少量入れて回したら、10~15秒程度で見事なホイップ状態になった。泡立て器もボウルもいらない! クリームがあまったら保存蓋をして冷蔵庫で2日間もつし、 これは大発見である。

 

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⇧黒糖シナモントースト、きなこいり。

 

さらにパン酵母までも…

 

 パン酵母の種継ぎの必需品でもある。ホップ種を起こすとき、小容器にふかした芋、りんご、塩麹、水、ホップ液をいれてペースト状になるまで回す。

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 ⇧これを元種、水と混ぜて保温、発酵させるのです。

 

実はレモン果汁もいける!

  去年の発見は、レモン果汁のつくりかた。果汁のつくりかた?絞るだけでしょ?と思われるかもしれないが、さらにあらず。

 自家製ジンジャーシロップにマイヤーレモンを搾って飲むのに凝っていたときのこと。普通に搾るだけだと、果汁の取れ高が少なすぎるので、白いワタごとミキサーにかけてレモンペーストにすることにしたのだ(種はとります!)。

 

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 ジャムのレシピ本のなかで、柑橘果汁を搾って使うのではなく、房ごと刻んで入れてジャムを作っていて、そこからヒントを得た。試してみたら苦いどころかかなりおいしく、異物感を感じることもない。しかも取れ高は果汁のみのときの3倍以上。なので、もう果汁は搾らないことにした。

 

レモンとオレンジのかけあわせ、マイヤーレモンはとくにおいしいと思う。

まず4つに切ってから、みかんの皮をむくような感じで皮をむき、そのままか、大きすぎるなら適当にカットして、容器に入れ、まわす。

 

匠も使う小さな巨人、ミルサー

 こんなに使えるのに、台所のちょっと高さのある引き出しにおさまってしまうところがなおすごい(使うときはひきだしを空けっぱなしにして回す)。

 高さ27cm、幅11cm、奥行き13cm。いわゆるジューサー、ミキサー、カッターのなかではダントツにコンパクトではないか?

 あ、音はうるさいです。数少ない欠点ですが、あれだけなにもかも粉々にしてくれるのだからしょうがない、と、とくに不満にも思っていなかった。が、いつのまにか、静音タイプまでできていた……。

 

 パティシエなどがよく便利な道具として紹介するのはミキサー類は、キッチンエイドやクイジナートなどばかり。たまにバーミックスとか。ミルサーは誰も使わないのかなあ、便利なのになあ。でもかわいくないもんなあ(欠点その2)…とさみしく思っていたら、ひとり見つけました。

 しかも匠だった。エーグルドゥースの寺井則彦氏が、著著のなかでこの人を推しています! なんだか身内が出世したような誇らしい気持ち。あそこのケーキが異常にうまいのは、やはりミルサーのおかげなのか…。

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