食パンの一次が4倍に膨れてしまったとき
親戚にあげようと思ってキタノカオリ食パンを仕込んだ。すっごく寒い日だったので、いつも起きたときに3倍に膨らんでいるはずが、2倍にしかなっていない。ちょっと急いでいたので、オーブンの発酵モードに入れて1時間半。それからすっかり忘れていて、3時間後にはっ!と気付いたときは、4倍以上に膨らんでしまっていた。
あちゃー。過発酵。手を入れると風船みたいにしぼむ。ああーっ。やってしまった。
よりによって人にあげるものを作ってるときにこういういことが。
で、いつもならこういうとき、くらーい気持ちで、でも二次発酵させて焼いて、いやーな気泡たっぷりの過発酵パンを作ってさらに暗くなる、のだが、なんか電気代使ってそれも嫌だな。もう捨てちまおうか。まずいものはどうやったってまずいしな。
…と、考えたのだけど、うちの夫は、食べ物を無駄にすることを異様に嫌うので、ゴミ箱を開けたら彼の顔が浮かんできて、捨てるのはやめた。
それで、ほとんど二次発酵のいらないチャバタにすることにした。なんかすっかりべちゃべちゃになって扱いづらくなっている生地に打ち粉をばんばんして、できるだけさわらないように、10分割。なぜそんなに小さくしたのか? よくわからない。そのまま濡れふきんをかけて、すぐにオーブン余熱。うちのオーブンは220°までだいたい15分なので、それが二次発酵時間。温度があがったら即入れる。
やけくそで焼いたけど、案外まともなものができて、安堵…。おいしかった…。コンテチーズとコルニッションピクルスと食べたらおいしくて感激した。
安堵。そして発見。
あのまま無理やり2時間二次発酵させて食パン焼かなくて正解だった。過発酵のとき二次ほぼ不要のパンにすればいいのね。そういえば過発酵生地はピザにしてください、とか、どこかに書いてあったっけ。製パン基礎知識なのかもしれない。
まあでも、ほんとに捨てなくて、無理やりまずい食パンにしなくて、よかったなあ。