繊細な味付けのソースがとろとろの肉に絡む
Mighty Quinn (マイティクィン) バーベキュー
https://www.mightyquinnsbbq.com/menu.html
ブルックリンのスモーガスバーグ(週末に行われる屋台飯イベント)で大人気になり、マンハッタンに実店舗を出店、あっという間に支店もたくさんできたMighty Quinn。ニューヨークでは異国のファストフードがうまいと書いたけれど、ここは例外でアメリカ料理である。アメリカが誇るバーベキュー料理。売りはブリスケという牛の肩バラで、初めて食べたときはほろっ、とろっとした食感と濃いい味にうなった。
↑2014年のスモーガスバーグで食べたブリスケサンド(右)。どれも食べたい店ばかりで選べず、一番人が並んでる店にしてみたら正解だった。20分くらい並んだ記憶がある。左はDOUGHのドーナツ。ここもおいしい。たしかパッションフルーツ?のグレーズだったと思う。レモネードの店名は失念。
スモーガスバーグはただの屋台飯イベントではなく、出店するにあたり厳しい審査があるので、ここで出しているというだけで味はお墨付き、さらにこのなかで大人気なのだから、と期待して食べたのだが、そのハードルも軽々超えてくれた。
「あれ、もう一回食べたいなあ…」と思いつつ、2年後に来てみたら、マンハッタンに立派な店舗がいくつもできていて驚いた。現在、マンハッタン内ではイースト・ヴィレッジ、ウエスト・ヴィレッジ、アッパーイーストサイド、ミッドタウン・ウエスト、そしてバッテリーパークにある。ブルックリンでも3店舗、ブロンクスにも1店舗。
やっぱりおいしかったんだ…とスピード出世ぶりに納得しつつ、今回はグリニッジ・ヴィレッジ店を訪れる。
↑グリニッジ・ヴィレッジ店。
ブリスケバーガーが、なにしろうまい。このプレートにパンがついてきて、はさんでもいいし、そのまま食べてもいいし、というスタイル。柔らかい甘めのバンズに、甘すぎない味付けのブリスケ、そしてアジアンな風味のきゅうりピクルス。だからちょっとベトナムのバインミーサンドイッチに似ていなくもない。この味のコンビネーションが素晴らしい。ソースやピクルスが決して甘すぎない味付けは、アジア的でとてもこちらの舌になじむ。
ファーストフードとはいえ薄暗くてシックな店内は広々として妙に落ち着くし、ブロッコリーなどの野菜類も豊富。お店の人が目の前で肉を切ってくれ、ときには「脂身多いとこがいい?」などと部位の好みまで聞いてくれる。ちなみにこのきゅうりとペッパーのピクルスは無料で、好きなだけ盛ってくれる。
↑NY最後の食事はどうしよう、となったとき、夫が「もう一度Mighty Quinnに行って別の肉を食べてみたい」と言うので、イーストヴィレッジ店へ。左がチキン、右が(見えないですが)ポーク。どちらも美味でしたが、思い出すのはやはりブリスケだなあ…。
一滞在で同じ店に二度行ったのはここだけである。
こちらはイーストヴィレッジ店。
次に行ったら、ジャスミンライスを頼んで丼にして食べたいと思う。