独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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こなログ 10月8日,2020

はじまりの記

 ブログを書かなくなってずいぶんたち、プロフィールにある年代も遠ざかりつつあります。最近「えっ、もう週末!?」と驚いて起きることが多い。毎日毎週毎年、すごい勢いで流れていく。それで、日々が気づかぬうちに消滅していくことが怖いので、記録をつけることにしました。

 なんでそう思ったのかというと、冷蔵庫に貼ってあるホップ酵母を作った日付メモを眺めると、いつも不思議な気持ちになるから。

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ホップ酵母メモ。4日ごとに種継をします。

「こんなに作ってきたのか…」

「いつのまにか日々を積み重ねてるんだな」

 酵母を仕込んだ日を書いてきただけで、驚くほど感慨がわいてくるというのがおもしろかった。

 なので、今日から焼いたパンと、それで作る朝ごはんを記録することにしました。

 あとで見返して、「あーこんな日を過ごしてたのか」と感慨に耽るため、その日したことなども書いておきます。

 あくまで記録なので、以前考えていたような「公開するのだから毎日違うものにしなければ」「きれいにしなければ」「人と違うものにしなければ」という見栄もなるべく捨てて、4日間同じトーストを食べたならそのまま綴ろう、と思っています。それが自分以外の人間が見ておもしろいかどうかは難しいところですが、いや、これはそもそも「ログ」なのだ。大事なのは記録することなのだ。パン=小麦粉なので、ブログ内ブログのタイトルは「こなログ」です。「独楽(こま)ログ」と似ている。

 

前置き終わり。

 

2020年10月8日

 まずは焼いたパン。

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本日のパン。全粒粉入りキタノカオリパン。ラ・トラを使うとクープがきれいに出る
配合

グリストミル 50g

キタノカオリ全粒粉 25g

ラ・トラディショナル・フランセーズ 75g

キタノカオリ 100g

 ホップ酵母 35g

エビアン 155g

塩 5g

 
焼成

230℃ グリル10分

230℃ コンベクション 16分

最近、コンベクション210℃、20分から、温度をあげて時間を減らしました。

 

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なかなかいい感じ。二次発酵のとき「あ、やばい!」と

恐怖を感じるくらいまで膨らますと、焼成で底まできれいに膨らむ。

…ということに最近、ようやく気付きました

 パンはだいたい3〜4日に一度焼きます。夏がようやく終わって食欲が出てきたので、消費が進んで最近は3日で食べきることも。

 

ミートソーストースト

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前の日に作ったミートソースの残り+チーズ、野菜が欲しいのでピーマン。

セロリのピクルスをつけた

昨日のごはん

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れんこん入りのミートソース。焼き野菜のサラダとセロリのピクルス

ミートソースは、「きょうの料理」に載っていた大阪ポンテ・ベッキオの山根シェフのルールを守っている。トマト缶ではなくトマトペーストのみを使う、ベーコンと椎茸を入れる。肉だけを焦げ目がつくまでしっかり焼いておく、というのも大事なポイント。あと、今回は牛肉をクイジナートではなく包丁でミンチにしてみたので、「本日の丁寧」ポイント獲得。肉のごろごろ感があって、あきらかにこっちのほうがおいしい。れんこん入りも予想以上によい出来。

 

読んだ本

「DOPE SHICK〜アメリカを蝕むオピオイド危機」ベス・メイシー著

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今年一番興奮した本かもしれない。


アメリカである意味コロナより深刻なオピオイド中毒のルポ。強欲の限りを尽くす製薬会社、職業倫理ゼロの医師たちという極悪人もいれば、全てを投げ打って街(街全体がオピオイド中毒だから)を救おうとする医師や猛烈な集中力でデータを集めて捜査をする検察やなにがあっても子供を見捨てない親、などもいて、映画のよう。すさまじくおもしろい。すさまじく胸塞ぐけれど。

その戦いもおもしろいけれど、やっぱり、どうしてここまで普通の人たちが薬物中毒になってしまったのか、という社会背景をひとつひとつ解明していくところがなによりすごい迫力。小さな街の新聞社のジャーナリスト(2014年に辞めている)が、自分の街を様変わりさせてしまった原因はなんなのか、街だけでなくアメリカ全体になにが起きているのか、粘り強く歩き回り文献を読みまくり人に会いに行き話を集めていく。

しかし、高校の同級生のほとんどが過剰摂取で死んでしまった、まるで戦争中の軍隊の仲間のよう、とか、ついこないだまで車にも家にも誰も鍵をかけないようなのんびりした街だったのに、あっという間に薬代を得るための強盗だらけになり、誰もが銃を持つようになってしまったとか…にわかには信じられないことが起きています。今。

 

一言だけ感想を書くつもりが、こんなに書いてしまった。

ものすごく遅読みなので、読んでも読んでも全然終わらない。この日でもう5日めくらい経ってるのに、半分もいってない。図書館の期限めいっぱい使ってしまいそう…。

 

観たドラマ

MAD MEN」シーズン4 エピソード12(amazon prime

毎日1本、海外ドラマを観るのが楽しみです。今は「MAD MEN」。自分のベストドラマ5本に入る作品です。8年前にシーズン5まで観て、それから観る手段がなくなり。どうしても、もう一度最初から最後まで観たいと思い続けてこんなに日が経ってしまった。

Netflixにはなくアマゾンプライムは有料で、いつも「TSUTAYAで借りるしかないのか…」と思っていたけれど、ついに、本当についに!この秋、アマゾンプライムに無料で登場した。そういうわけで現在、毎日大事に大事に1本ずつ観ている。毎日夕方になると「夜は「MAD MENだ!」とわくわくしてしまうほどで、いつかくる最終回が今から怖い。

しかし、アマゾンのものすごく適当な仕事ぶりはどういうことなんだろう。例えばシーズン1のエピソード9と10が入れ替わってたりする。ご注意。内容紹介もAI翻訳?のものすごく変な日本語で、何が書いてあるかわからないし、インディアンサマーをインドの春、とか訳してる。オープニング曲は冒頭2秒、欠けている。はっきりいってひどい。

まあでもセリフの字幕は変じゃないし、無料で(でもないんだけど)観れるだけでありがたくてたまらないので、クレームつけたりはしない。自ら気づいてほしい。

それにしても、たった8年しか経ってないけど、前は気づかなかったところばかり気づいて、感慨深い(感慨が多い)なあ。成長の証だと思いたい。

 

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1950〜60年代のニューヨーク、広告代理店のお話。2007~2015年、全7シーズン。

したこと

エディ・ヴァン・ヘイレンの追悼記事をあれこれ読む。英語の勉強もかねて、NYタイムズや Rolling Stoneなどの英文記事多め。彼のギターがいかに革新的だったか、はなかなか理解が難しいので日本語の記事も読んで確認。

ヴァン・ヘイレンは高校生のときめちゃくちゃ聴いたけど、精神的な思い入れはあんまりなく、ただただ「気持ちよすぎる」とリピートし続けていただけなので、エディの人生、バンドの変遷などを読んで今更驚くことが多い。オランダ人だったということすら知らなかった。そうか、VANだものね。

十代のとき脳に刻み込んだので本当に一音一音くっきり覚えているけど、「この曲の肝でしょ」というところはほぼ全部ギターだった、というところにも今気づいて、そして驚く。エディの笑顔とともに自分の十代も思い出す。

いくつもがんにかかって、アルコールも薬物とも格闘していて、つらかっただろうなあ。ステージ後に思う存分弾くギターが最高、とかいう天然の天才だったから誰もが持てるわけではない喜びを知ってる人だったと思うけれど、それでも後半生の大変さは読んでいてせつなかった。

ご冥福をお祈りします。

 


 初回なので長く書きすぎましたが、ログなので次からは短くしたいです。