10月30日
曇り
18℃
いよいよ寒い…
冷蔵庫トースト
チーズをしいてアボカド、トマト、梅サーディンとあるもの全部載せて焼く。黒胡椒。
観たドラマ
『MAD MEN』シーズン6 エピソード5「英雄の死」(amazon prime)。
68年。キング牧師が暗殺されて国中が騒然。暴動、対立…まさに今と同じだ。
おとといも、選挙後必ず暴動が起きるからと、誰もが銃を買い漁っている、一家に一丁どころかひとりに一丁よ、とミシガン州の主婦が語っているのをニュースで観て、ぞっとした。
私の好きな翻訳家兼エッセイストの渡辺由佳里さんが、最近文章読んでないなあと思ったら、政治について書く気になれなかったらしいことが発覚。かわりに「簡単な解決策がないときのセルフケア」という記事を書いたという。
原稿を書く気力もなくなるほど世の中に幻滅しているのか…。
彼女の本はこれもすごくおもしろく、
このなかの「アメリカ人は“人は信じたい物語(ナラティブ)を信じる権利がある”と強固に信じている」という一節には、深く深く納得した。ただむやみに信じている、のではなくて、信じる権利がある、と主張している、である。違いますよね? だからこちらから見てすっとんきょうなことも、堂々と言い張る人たちが多いのか。まったく理解できない人たちの気持ちがいきなりすっと腑に落ちた。
もちろん、それはアメリカ人に限らない。世の中はいかようにも眺められるし、そこからどんな物語も紡ぎ出せる。
観た映画
『シャフト』(2000)
公開当時、えらい話題になってたことを思い出す。当時観たときはつまらなかったのだが、あのときは観る側の姿勢が問題だったのかも、と思い、契約解除間近のスカパーで録画し、観た。
最初は「あれ、結構おもしろい?」と思って観ていたのだけど、うーん。いろんな要素をつめこみすぎて消化不良かなあ…。敵役にクリスチャン・ベイルとジェフリー・ライト、ふたりに怪演させて、話も入り組んでるし、まあとにかくサービス満点なのだけど空回りしてしまっているような。
そもそも主役のサミュエル・L・ジャクソンが魅力的でない。なぜ?
この人にただの正義漢(かなり乱暴者だけど)をやらせるのって、どうなのだろうか。
全然活き活きしてないじゃないか。『ジャングル・フィーバー』『パルプ・フィクション』『ブラック・スネークモーン』などのぎとぎとした役でお願いします。
しかし舞台はクリスマス間近のニューヨークで、その眺めが見れたのはよかった。
もう映画のなかにしかないのかなあ、俺の好きなニューヨーク…。とせつない気持ちになった。