4月22日
晴れ
26℃
5月のような素晴らしい日々がつづく。晴れて、からっとして、すこしひんやりして。
なので夏日なのだがよくわからなかった。真夏もいつもこんな感じならいいのに。
きのこペースト&生ハムトースト
生ハムと組み合わせたほうがおいしかった。
映画
『ミュリエルの結婚』(1994)
『リトル・ミス・サンシャイン』『イン・ハー・シューズ』、最近観たのは『マダムのおかしな晩餐会』だが、なにを見ても満足できる女優、トニ・コレットのデビュー第二作。『シックスセンス』のお母さん役で私は名前を覚えたけれどだが、そのずーっと前から活躍していた。その彼女のこれがデビュー作…だと思っていたが、この前に1本あった。タイトルもロマンチックだし、さぞ若くてかわいい姿が観れるのだろう、と思って期待してみたら、かなり太っててひどい顔だった…。というか、そういう役だった。そう、この話結構、エグい話だった。
市議会議員の父親の横暴に支配された一家は、母親も5人(たぶん)兄妹も完全な無気力人間に成り果てており、ひがな1日テレビを見るだけの生活。お金はあるけど全員、無職無気力無能、のすさまじい生活をしている。ミュリエルもそのひとりで、しかも病的な嘘つき。楽しみはABBAを聴いて現実逃避しているときだけ。そんなわけで日々友達にも虐げられ、彼氏もなく…という暮らしをしているが、あるときバイタリティみなぎる昔の同級生と再会して人生が変わる…というのが話の導入なのだが、このあと想像される「自分の人生を生きようと決め、いろいろなことに挑戦、挫折もするが最終的には苦難を乗り越えて輝く私になる」という典型的な筋とは全然違う展開になってて驚いた。なんなんだ、これ。軽い調子で話が進むけど、エグいというか残酷というか容赦ないというか。ミュリエルのただただ愚かしい幸福への邁進ぶりが、迫力の演技で表現され、もう悲しいというかやりきれないというか、ドン引きというか。不幸に陥っているかわいそうな主人公として全然同情できない。
それでも観終わったあとは、ちゃんといい思いをさせてくれるので、なんかすごい映画であった。全編に流れるABBAがすごい。ヘッドホンをして観ていたせいもあって、流れてくると怒涛のように幸福感が襲ってくる。なるほど、これは天国の音楽かもしれない。「ダンシング・クィーン」のピアノとかひたすらに昇天モード。確かにこれは現実逃避できる。
運命を変える友人はレイチェル・グリフィスで、一時期夢中になって観ていたドラマ『シックスフィート・アンダー』に出ていた人。当時からスーパーソフトな低音ボイスと巨乳かつ長〜い首で人の運命を変えるに足るカリスマ性あり。彼女とステージで歌い踊る「ウォータールー」シーンも相当痺れた。
トニ・コレットはこの役のために18kg増量したらしい。
運動
夕方、ランニング
BGM:『Pilot talk torilogy』Currency
久々に10回以上聴いても飽きないアルバム発見。