独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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こなログ 梅サーディンのチーズトースト

5月11日

曇り

19℃

梅サーディンのチーズトースト

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梅がたりない感じ

 パスタに使ったオイルサーディンの梅干しあえをチーズトーストに載せる。野菜はピーマン。とくにコメントなし…最近やるきなし。

 

映画

ルディ・レイ・ムーア』(2019) Netflix

 エディ・マーフィ主演、実在のコメディアン/シンガー/俳優のサクセスストーリー。

エディ・マーフィ、今はこんな顔してるのかーとしみじみ観始めた。最初からばしばしと爆音で流れるソウルミュージックにしびれつつも、売れないコメディアンのルディが、頭をひねって作戦を立てて、それがどうにか当たり…というところで既視感が猛烈に襲ってきて(ああ、またいつものハリウッド成功物語か)、続きは明日観ようとやめた。映画ファンとしてあるまじき行為だが、最近よくブツ切れにして見ている。すいません。

 で、負け犬芸人だったが→一発逆転アイディアでサクセス→酒と女の日々、調子に乗りすぎる→挫折がやってくる…というよくある展開が予想され、テンションを下げつつ翌日続きを観始めたが、あにはからんや。全然違う展開になっているではないか。あれ? なにこの展開。超おもしろいんですけど。だいたいエディ演じるルディのステージングはさすがのベテラン芸だし、それ以上に途中から出てくる二流俳優役のウェズリー・スナイプスがめちゃくちゃいい。むかーしから知ってるけど、サイボーグみたいなつるんとしたルックスで一度も好きだと思ったことがない。が、いつのまにか「微妙な雰囲気」‥なんていうのだろう、曖昧な感情を全部詰め込んだような表情というのか?…をたっぷり身に纏って、すごく味のあるおっさんになっているではないか。「誰だろう、この人すごくいい…でもなんか見覚えが」と最初はわからなかったが、突然、あっ!と気づき、巻き戻して見直した(映画ファンとしてこれもあるまじき?)。そうだそうだ、ウェズリー・スナイプスだ! うわ、こんな顔になってるのか…いいじゃないか!と感無量。

 だいたい、冒頭にスヌープ・ドッグがちらっと出ていて、その渋さ300%みたいな歳のとりかたにも惚れ惚れしていた。そう、だからこの映画は、3人のおじさんたちとおばさん(私)の同窓会のような映画だったのだ。会ったこともないけれど。3人とも素晴らしい顔になっていた。「いい顔」ってなにさ、と聞かれると、即答するのが難しいのだが、確実にある。肌はたるみ衰えてはいても、しみじみと観ていたくなる顔。そう、画面に出てくるとじーっと観てしまい、なんだかいい気分になるような顔のことだ。前も書いたな。「いい顔ってなんだろう、どうしたら”いい顔”になるのだろう、充実した生活を送っているとなるのか?」といつも考えているからだろう。

 自分がいい顔になってるか? それは恐ろしくて考えられない。なにしろ衰えを直視するのが怖くて鏡をまともに見られないくらいなのだから。たぶん、なってない。

 老いた顔についてはおいといても、なにしろ映画としておもしろい。ルディのバカ寸前のガッツと、にも関わらず非常にスマートな策士ぶり、そして実行力にやられる。音楽も素晴らしい。鬱々としていた気分を吹き飛ばす快作だった。