独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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こなログ メンチカツサンド

5月16日

曇りときどき雨

21℃

湿気すごい。

 

メンチカツサンド

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間にはさんだのは春菊


 スーパーのメンチカツをトースターで温めてカリカリにして、蒸して絞った春菊をはさむ。ソースたっぷり。しかしこれは私は食べず、夫が食べた。

 私は昼、四年ぶりの友人と会ってカレーを食べるので、我慢。中高年になって四年も会わないと、私の衰えが相手にどれだけ衝撃を与えるか、不安。中高年になったら友人とは適度にまめに会っとく方がいい気がする。友人のほうはもともと美人なので全然衰えてなかった…。そしてこの年になると四年会わなくても、まるで先週会ったみたいになれる。時の感覚が若いときとは全然違う。それにしても、前会ったときはマスクなんかしてなかったなあ。

 その後、夫もやってきてえんえんと3人で高円寺・阿佐ヶ谷を行ったり来たり、ぶらぶらしながら(3人とも異様な散歩好きなので)、積もる話をする。楽しかった。でも熱が出そう。普段人に会わないので、たまに会って一生懸命喋ると興奮しすぎて眠れなくなる。なんという体質だ。

 

『自分の薬をつくる』坂口恭平 晶文社

 …というような人間にぴったりな本だった。建築家で画家で作家で、自分の携帯番号を公開して自殺志願の人たちと話をする、という、プロフィール読んだだけで衝撃の人。初めて本を読んだ。つまり、そこに電話してくる弱りきった人に具体的に薬(日課)を処方する、という公開セミナーの書籍化なのだが、「つらい」「好きなことがない」「虚しい」と言う普遍的な悩みに躁的テンションでずばずば道を示す。その言葉が新鮮で目から鱗がぼろぼろと。八割くらいは驚きなのだが、残りの二割は私が日頃実践していることで、なんだ、これでよかったんだ!とお墨付きをいただいた気にもなったりして。

 それはつまり、自分だけの、自分が最高でいられる日課を自分で作る、ということなのであった。なんか、これで結構体調いいんだけど、いいのかな、こんなに自分に優しくて、とよく思っていたのだが、彼によるといいらしい。「人にもそんなに会わなくていい。つながりとか絆とか気にしなくていい」とかね。自己肯定感なんか持たんでいい、とか。きれいごとを言いそうで言わない、彼だけのルール。すごい真実味がある。

 ちなみに私と彼は4時に起きて9時に寝る、というサイクルがまったく同じです。「9時に寝る、と言いふらすと、誰も誘ってこなくなるし引き留めなくなるからいいですよ(大意)」というあたり、深くうなずく。夕方3時から6時、西日を浴びると虚無に襲われる、というのも同じ。彼はその時間はアトリエにこもっていっさい日を浴びずに絵を描くのだそうな。しかしそれも畑を始めたら変わって、その時間に畑で作業するようになったら、西日を浴びるのが楽しくなったって。こういう臨機応変な感じ、とても信頼できる。あまりにすごすぎて真似しようとかいうレベルではないのだけど、閉塞した世界にでっかい風穴を開けてくれる。今度出た新刊『躁鬱大学』は図書館で借りないで買おうかな。