8月26日
晴れ
37℃
フライ・パン、サルサソース添え
パンとブロッコリー、エリンギをソテーし、チーズをかけ、真ん中に卵を落として蒸し焼き。最後にサルサソースをかける。新しい味。
ドラマ
『フィジカル』(2020)Apple TV +
今週から観ているのがこれ。ローズ・バーン(かわいい!)主演。80年代、エアロビでサクセスした主婦の話。…という粗筋だけで「うおー、おもしろそう!」と胸躍るのはやはり80年代に十代だった人間だからなのだろう。子供だったので、エアロビは「大人がするもの」という感じだったが、あの安い電子音とちゃらいダンスビート、レオタードにあけっぴろげな振り付け、もうすべてが懐かしい。音楽ももちろん強烈な懐メロで、ローラ・ブラニガン「グロリア」、シルヴェスター「Do you wanna Funk」、パット・ベネター「We belong」等々、いやー、懐かしい。すっかり忘れてた曲ばっかりで、なおいっそうときめくなあ。「懐かしい」という感情は癒しになる、とどこかで読んだのだけど、そうかもしれない。
で、ストーリーなのだが、主人公のシーラはろくでもない夫とつまらない日常で欲求不満で爆発寸前、摂食障害の主婦。大量に買ったマクドナルドをモーテルの一室で裸になって(なぜ?)ばか食いし、直後にげえげえ吐いて帰る、という恐ろしい日々を送っている。
夫だけでなくすべての他人に笑顔を向けて善人スタイルでがんばっていて、こういうところがまさにローズ・バーンはまり役なのだが、心のなかでは毒を吐き続けてその内外のセリフの対比が見どころである。おもしろいのがこの毒が他人だけでなく自分にも吐かれるということ。「…なんてね、ばっかじゃないの、このデブデブデブが!」などと自分で自分をずたぼろに裁き続けている。笑顔で他人に応対しつつ内心毒づく、というのは昔からある定番スタイルだけれど、自分をも罵るのは非常に新鮮だ。そう、自分が嫌いだから他人も嫌いなのよね、という基本を思い出す。
そうやってシーラが刻一刻と周囲や自分に追い詰められていくさまが、ぐるぐるまわるカメラワークやハイスピード演出で描かれて、ものすごい心拍数があがる。これはおもしろいなあ。寝る前には、とくに睡眠障害もちの更年期主婦には全く向いてないが、もう遅い。観ないでは寝られないです。そう、だから昨日も寝れなかった。
運動
夕方、ランニング
BGM:Nas 懐メロシリーズが続いていて、最近はNasばっかり聴いている。DJプレミアのシャープかつ美しいトラックがもう、たまらない。聴いても聴いても聴いても飽きない。「NewYork State of Mind」「Nas is coming」「Made you look」「The world is yours」「If I Ruled the World(Imagine that)」etc. 2021年でも色褪せてない。
Apple TV プラスの『サウンドを語るwith マーク・ロンソン』エピソード2「サンプリング」には、「この曲のこんなところからサンプリングしてあのトラックが‼︎」とプレミア自身が教えてくれる衝撃のシーンあり。これには度肝抜かれた。この番組もすごくおもしろいのでおすすめです。
しかも、Nasは新作も良いのであった。『King's Desease Ⅱ』。EPMD&エミネム、ローリンとの再コラボなど、次々と名曲が流れてきて、すごい聴きごたえである。