独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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アーティゾン美術館がなかなかすごい満足感だった話

12月12日(日)

晴れ

16℃

 

森村泰昌「M式」海の幸 @アーティゾン美術館

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 かねてから行きたかった京橋のアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)へ。


 あの有名な「海の幸」を森村さんが独自に解釈し、そこから現代までの日本の歴史も追う。すべての登場人物を彼が演じたのだが、コロナ禍で衣装の制作・メイク・撮影など全部一人で行ったとか。「ひとりでちくちく」という作業にものすごく弱いので、なにしろここに胸を打たれた。

 

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妙に印象に残った作品

 この写真、オリジナルには夫がいたのだけど、消したいものを消してくれるすごいソフト、Clean up picturesで修正加工した。HPに行って、加工したい写真をドラッグ&ドロップするだけ。なんて便利なんだと驚きつつ、夫を消しながら、影だけ残ったりした画像を見るにつけ、なんて不吉な作業なんだ、とも思う。

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 それにしてもあの有名な青木繁「海の幸」。初めて原画を観たのだが、子供の頃教科書で観たときのおどろおどろしい濃密さがなく、色鉛筆で描いたような淡いタッチに、ふたりして拍子抜け。こういうこともあるのね。なんだったのだろう、あのときに受けた衝撃は。

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1200円でこっちの収蔵品コレクションまで観れた!
(反射のひどい写真ですみません)

 この美術館、いろいろとすごかった。美しく気持ちのよい建物、至るとこにある特注のオブジェ、スタッフがみなすごくかわいい制服を着ている、そのスタッフがかなり大勢いる、1200円だから当然「M式」しか観れないだろうと思ったら、この日の展示はすべて観れた、それにしても収蔵品コレクションの充実ぶり等々、「なんて贅沢なんだ」とあちこちで実感。

 とどめは1階のミュージアムカフェ。吹き抜けの清々しい空間で食べたケーキがびっくりするほど凝っていておいしかったのだ。

 

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名前は忘れてしまった…いわゆるチーズタルトのバリエーションか

 タルト生地の上に甘くない4種のチーズのムース、上に中東菓子で使うという麺のようなかりかりの生地、ピスタチオアイスに、ピスタチオが散っている。冷たくて甘いアイス。温かくてしょっぱいチーズ。生地の食感。この組み合わせが衝撃的においしい。

 ふだん「なにをしてるのかまるでわからない」凝った料理を食べないだけに、二人共がつーんとやられてしまった。しかもセットで1500円で、それほど高くない。鉄観音茶もめちゃくちゃおいしい。入場料も安いし、この大変なご時世のなかスタッフは大勢いるし、奉仕的な感覚で運営しているのだろうか? ていうか、タイヤってそんなに売れてるの?

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水差しも素敵

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おしぼりの提供スタイルにも驚く

 他のテーブルのオープンサンドやシフォンケーキも、「!」というルックスでめちゃめちゃおいしそう。近々始まるクリスマスコースは、食前酒、アペタイザー、前菜、パスタ、メイン、飲み物、デザート、さらに小菓子までついて5千円。もしかしてすごくお得なのでは?ということで25日のランチを予約してしまった。