4月17日(水)
17℃
くもり
確定申告も終えて虚脱状態なのか、毎日眠くてしかたない。まあ、春は毎年そうなのだけど。冬が一番元気な人間としては、気温がゆるむとどう力を入れていいかわからないのかもしれない。花粉もすごいし。
きのこペーストとチーズのパン
舞茸、しめじ、えのき、エリンギで作ったきのこペーストをパンにのせて、さらにチーズをのせたら、なんだかチーズがきのこのうまみを邪魔していた。反省。きのこペーストだけで十分だった。
漫画
14年前に読んでおもしろくて感動した漫画を再読。やっぱりおもしろい。関川夏央という人がそもそも好きなのである。山田風太郎、有吉佐和子、林芙美子…この人が書くノンフィクションは生々しい人間の人生と生活が浮かび上がって、いつもめちゃくちゃおもしろい。
が、再読で一番期待していた森鷗外のところはハードルあげすぎたせいか、あ、そうかこんな感じか、とやや落胆。初回で感動しすぎたか。去年森鷗外の周辺の本を読みまくって、そのちょっと哀しい家族のあり方にいたく胸を打たれたのだが、そこらへんがもっと描いてあるはず、と思ってしまったのだろう。それを指してるかどうかはわからないが、関川さん本人も「森鷗外のところはもっといろいろつめこみたかったのに」と後悔している。
突然黒船が来て体制も価値観もひっくり返されて右往左往している明治の人々。今ととてもよく似ている。昨日まで「正しかったこと」がいつのまにか逆になってるんだもんなあ。「そして終戦の昭和20年まで日本は破滅への道を突き進む」、といった表現が数回出てくる。自分たちが破滅に向かっているとたとえわかっていても止められない。滝壺に突進するカヌーみたいなものだものなあ。