独楽ログ〜こまログ〜

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こなログ ハム&きのこペーストトースト

4月18日(月)

くもりのち雨

18℃

ハム&きのこペーストトースト

生ハムときのこの相性はよかった

歯科クリーニング

 3ヶ月に一度の歯医者さん。クリーニングとはいえ、ときどきすごくしみるので全く行きたくないのであるが、とにかく汚れが付く前にいっとかないと、よけい施術の時間が長くなる。さんざんドクターショッピングしたすえようやく見つけた今の歯医者さんは本当に優しくて丁寧な素晴らしい先生。クリーニングも先生自身がやってくれるし、閉所恐怖の私がレントゲンを撮るときは異常なまでに気を配ってくれる。

「よい歯医者さんとはなにか」で、悩んでいた。優しいだけじゃいいか悪いかわからないからである。以前通っていたところは、デンタルクリニック口コミサイトで星がたくさんついていたし、こっちがひくほど低姿勢な先生だったのだけど、3年通って、「ここは話し方が丁寧なだけだ」と気づき、変えた。どこで気づいたのか忘れてしまったが、なーんか誠実さを感じなかったのである。

 じゃあどこにする? がまた大変で、仕事で歯科医院を30件くらい取材した経験をもとに、あちこちに行ってみた。●保険診療をしない徹底したクリーニングをするクリニック→庶民には払いきれんと諦めた。●めちゃくちゃ口コミ評価の高い先生自身がクリーニングしてくれるクリニック→先生は優しかったが、高齢のせいかぶっきっちょでかなり痛かった。●口コミサイトで評判のクリニック→通ってた矯正クリニックと真反対の意見を言われ、どうしていいかわからなくなった………結局、「滅菌・殺菌に力を入れていると大々的に謳っているところで、クラスB滅菌器を使用しているクリニック」を最低基準にして、あとはひとつひとつ行って体感で判断するしかない、と結論。その最初に行った(というか、たまたまクリーニング時期だったので、やはり現在のクリニックに疑問を感じていた夫に行かせた)のが今の歯医者さんだったのである。

 どうだった、と聞くと「すごく丁寧だった。日頃の歯磨きを聞かれ、電動です、と言うとメーカー名を聞かれて、そのブラシを持ってきて、専用の指導をしてくれた」という。なるほどこれはよさそうだ。そして結果、大当たりだったのである。よかった、これでもう歯医者探しをしなくていい、先生一生よろしくお願いします、といつも心のなかで頭を下げている。

 さらに良いことがあって、先生は私よりだいぶ若いのである! これは大事。だってどんなにいい腕でも、50、60になると目元も手元も怪しくなるもんである。そういうことを、自分が年をとって実感した。見えない。思うように動かせない。そんなんばっかりだ。そして歯科医はあんなに細かくて恐ろしい仕事をするのである。なるべく先生は若いほうがいい。もちろん技術と経験を積んだ若い人が…それは不可能か。とにかく、先生より私が先に死ぬので、どうか最後までよろしくお願いします。

 だが実は、通い始めて2年、小さな問題が起きていた。一度このクリニックとちょっとした電話のトラブルがあった。「電話しましたよね?」「いいえ、してませんけど…」「いや、でもこのクリニックからの着信があってですね…まあいいんですけど、用事がないのなら」的なやりとりを、数回にわたってした。こちらは全く気にしてなかったのだが、それ以来、先生が冷たくなった気がするのである。クリーニングのときにフロスをしなくなったし、レントゲン撮りましょう、やはり気になりますから、と言っていたのが言わなくなって、クリーニング時間も気のせいか短くなった気がする。あれ短い? フロスは? レントゲンは? いいの?と思ったら気になりだして、すぐくよくよする私は、突然夜中(不安にさいなまれる時間)に、あたし、なにか先生の地雷を踏んでしまったのだろうか! という恐怖に襲われるようになった。「いやいや、そんなこと思いこんで気の所為だった、という経験を何度してるんだ。先生はそんなこと気にしない。変な患者なんていくらでもいるし、おおむね自分はいい患者のはずだ」と言い聞かせてはみたものの、その次も短いクリーニングだったのでいよいよ不安になり、また歯医者変えなきゃいけないのか…せっけく見つけたのに! 一生通うって思ってたのに! 先生! 先生〜!

 というわけで、今日も冷たい感じだったら予めリサーチしておいたよさげなクリニックに変えるしかない、と悲壮な決意で行ったのだけど、結果、フロスは省略されたものの、クリーニングは前のように長くなり先生はいぜんと同じように丁寧で優しかった……………ああ。よかった。レントゲンも撮ってくれた。そういうわけで、極度の不安のあと激しく安堵したので、この日はいい日になった。

 うきうきした気分で帰り道、一連の出来事を振り返っていたのだが、そこで気づいてしまった。整体の先生、美容師、歯科医師産婦人科医師。今の私の”大事な人”はすべてメンテしてくれる人ではないか。えー、これってどうなの? いや、多少、多少はそれ以外の人もいる。いることはいるが………うーん。

 まあいい。今はとりあえずここは考えるまい。とにかく先生、ありがとう。引き続きよろしくお願いします。