まずは大観峰へ
最終日、ようやく本来の目的である阿蘇ドライブを敢行。玉名温泉から熊本市内へ向かい、ようやくnimocaポイントをANAマイルに交換し(ふー…)、阿蘇へ。酔いどめ薬のパッケージを開けたら、なかは空だった。
天気がいいのは最終日だから、とこの日に変更したのだが、よければ良いで問題が。中高年の自分には、もう初夏の強烈な陽射し+長時間のドライブはこたえるのである。
なんなら曇り空のほうが楽だったとは思う。思ったが、でも晴天の、新緑の、阿蘇、というのが目的だったので、えーいままよ、と日程変更したのである。
そして案の定、この日は晴れすぎていた。暑い…眩しい…。車のなかで陽射しに煮えながら、一生懸命景色を堪能する。陽射しがきつい、と思うと同時に、ああ、なんて美しい、とアンビバレンツな思いにとらわれながら。そういう苦悩とは無縁の夫は快調に車を飛ばす。
レンタカーのおじさんに、「阿蘇ドライブなら、なにはなくとも大観峰へ。さらに行くなら、草千里ヶ浜かな」との教えに従い、この2つへ。山道をひたすらぐるぐる登っていってようやくついた大観峰は下に集落を見下ろし、目の前は山なみ。どこにも木がなくて草原なのだ。圧巻。なぜ木がないのか? 調べたら、馬や牛の放牧のため、何百年もかけて毎年春に野焼きをしているからなのだそうだ。自然は美しい。じゃなかった! 野焼きをやめれば普通に木が生えるという。そして今知ったが、高齢化や延焼の危険が増大とのことで、今年は野焼きができないという…。
草の海、草千里ヶ浜
馬の糞だらけなのでご注意を
大観峰で思い切り緑の眺めを堪能したので、もう草千里ヶ浜はいいかな、と思ったのだが、念の為、と言ってみたら、これまたたしかに同じ緑の山の眺めなのだが、なんだか全然違った。なるほど、「浜」、海なのねーと納得の草の海原。そこを、どこまでも歩いていっていいのである。距離感がわからないので、えっ、あんなところまでいけるの? という距離が、実際歩くと簡単に到達できて不思議。人の歩行力ってすごいのね。
遠くの山がピンクに見えるのはつつじが咲いているから!
阿蘇駅
「旬香 菓の匠 蕨野 - わらびの -」でお茶
まだ空港に向かうには早いので、阿蘇駅と隣の道の駅をのぞき、遠回りしてわらび餅屋さんへ。麦畑と集落を抜けていくのがなかなか楽しかった。酔ったけど。だから集落の眺めも撮りたかったけど撮っていません。
夕方、阿蘇くまもと空港着。レンタカーを返し、ぼんやり出発を待って帰京。帰りの飛行機は揺れたなあ…。「え? あれ、揺れてないでしょ」と即座に否定されたけど。いや揺れたよ。揺れてるのに果敢に飲み物のオーダーを取っているCAさんに感心したもの。飛行機に慣れるってことは…ないのよね、きっと。