7月23日(土)
晴れ
34 ℃
また暑さが戻ってきた…。
カレーのパニーニサンド
おとといのカレーとチーズをはさんでパニーニメーカーではさむ。まずいわけがない。うまい。しかしこの日は焼き色薄め。いつも濃すぎるので弱火にしたけど、これだと足りないです。
東中野 サルキッチン
ずーっと行きたくて、しかし予約がとれず行けなかったフレンチのお店にキャンセルが出て当日行くことに。すごい。店の前を通りかかったときから、「この昭和の喫茶店のような店はなんだろう…」と不思議だったのだが、調べてみたらすごくちゃんとしたフレンチを出す店だと知り、ますます興味がつのっていたのだった。
すごく不思議な店だった。マイナスの美学というか、全然装飾しない皿である。スープにはパセリもオイルもない。鮎の皿のこのさっぱり具合を見てほしい。そして肉料理。メインだというのに(写真からはわからないかも?)この皿の小ささはなんだろう。「映える」から遠い彼方にこの店はいる。「え、これだけ?」。思わずそう思ってしまう。が、これがものすごくおいしいのである。そしてこの素朴さはあまりに洗練されたゆえの素朴なのだとも思う。北欧風の器使いといい、昭和の喫茶店をちょっとだけ手直ししたような店内といい、「普通におしゃれ」「普通にゴージャス」のその上をいく感じ。これこそ本当のハイセンスでは?
きわめつけがこのデザート。ファーブルトン。デザートというか、粉、バター、卵のみ、フランスの田舎のおやつである。フルーツソースもなければチョコもナッツもなし、粉砂糖さえかかっていない。他のお客さんに話していたのを聞いたところによると「本当はドライプルーンを入れるんですけど、これはいらないなと思ってはずしたんです」とのこと! なんと。素朴なおやつをさらに素朴にしているとは! こんなこと、よほどシェフに自信と確信がないとできないのではないだろうか。そしてもちろん、絶品だった…ものすごくおいしかった…とくにはしっこのかりかり焼けたところ。
ちなみにシェフとマダムはめちゃくちゃ腰の低い、優しい方たちであった。これも驚き。
帰り道「いやー、自信があるんだね、あんなに引き算の美学を…スープなんて真っ白でさ…あえて、だよねえ」と興奮して話しあいつつ帰ってきたのだが、FBの今月のコースの写真には、同じスープにたっぷりパセリ(かな?グリーン)がかかっていた…。あら? 説立証せず。いやでも、ファーブルトンと同じで途中で「これはよけいなものはいらない」ってはずしたのだろう、きっと、ということでいちおう、落ち着いた。また行きたい。