独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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こなログ チーズサンドプレート

7月31日(日)

晴れ

35℃

チーズサンドプレート

フライパンで焼いたので焦げた

 なにを作るかよくわからないまま、サンドイッチ用に薄くパンを2枚切り、バターを敷いたフライパンでソテーする。チーズを載せて、サンド。でもこれじゃあさみしいなあ、ということで、サルサ蒸し鶏を添える。

 毎朝のジュース用ににんじんを箱買いしており、夫がジュースを飲まなくなったので(禁煙したし、太るから、という理由)にんじんをおいしいうちに消費するのにいつも追われており、蒸し鶏にも入れることにした。にんじんも香味野菜だし、ということで、ねぎやセロリとともに。そうすると蒸し鶏が俄然色鮮やかになった。

 

FUJI ROCK FESTIVAL2022

 人混み苦手なので、フェスに行くということは考えられないのだが、今年は一部アーティストは配信で観れるということで、何本か観た。というか、夫が観る気まんまんで、あのバンドとこのバンド…とスケジュール組んで待機しているので、つられて観た。

そしたら意外とおもしろくて、なんでもやんなきゃわかんないなあ、と。

 まず、ORANGE RANGE。夫婦そろって観る気はまったくなかったのだが、やってたから「うわー久しぶり。どうしてるんだろう。まだ続けてるのかー」と興味本位で観てみた。初っ端から大ヒット曲を立て続けにやり、「うんうん、すごかったよなあ当時なあ、売れまくっててなあ」とノスタルジーにひたる。3人のボーカルがいい感じに年取ってて、ブームが過ぎても楽しく音楽してたことを証明。音響が悪かったせいもあって、曲そのものにはとくに感銘を受けなかったのだが、MCや歌詞などからすごいいい人たちなんだな、と伝わってきた。その後ツイッターは、「なぜあんなに当時の自分は彼らを憎んでいたのか。すんません」という音楽ファンの謝罪で溢れ、すごくおもしろい。そうだ、いわゆるミクスチャーロックなんだけど、ちゃらかったので「本物志向」の人々に憎まれてたのだ…。

 その後、ダイナソーJr。これも30年前、むちゃくちゃ流行ってたけど、とくにハマらなかったバンド。なので、初めてまともに演奏しているところを観る。あれ、ボーカルってこんな顔なのね、などと思っていたのだが、演奏が…素晴らしい。なんだこれは。ロックとか結構です、とか思ってた自分にもぐいぐいと快感が突き上げてきて、まいった。配信でこの迫力。しかも3ピース。えっ、たった3人でこの音を? 家庭内で動揺が走る。やっぱりロックって白人のものなの? などと太平洋戦争終結後に日本人が味わったであろう、そして毎回欧米旅行をするたびに痛感する、基本的エネルギー・体力の差なども感じる。すると、ツイッター上でもトレンドになり、みな同じように衝撃を受けている。興奮している。だよね。ですよね。これ、すごいですよね。

「家でビール飲みながら観てる。最高」とか「東西線のなかで観るダイナソーこそいちばんふさわしい観方だ」的なツイートも続々投稿され、トレンドに。みんながそれぞれの場所でこの音を楽しんでるんだなあーといい気分になる。ライブの配信? と全く意味を見出してなかったのだが、なるほどこうやって楽しむのか、と納得。現場で観客と一体になることにも興味ないのだが、こうやって離れた場所で、お互いのことも知らずにひとつになるっていうのはすごくいい。ひとりで観てても楽しいじゃないか。これが孤独の国、日本の夏の過ごし方なのかもしれない。でもいい夏休みだ。

 その他、Black Country, New Road、「すごく大事なボーカルが辞めてしまって、じゃあどうすんだ、っていう大事なステージだ」と夫に説明されつつ観たり(メンバー全員がボーカルとってて、みんなうまくて驚く)、 他にもいろいろ観たが、どれもおもしろかった。しかし10時開始のコーネリアスは観ずに寝る。あとで観れるんだろう、と勝手に思ってて。観れなかった。夫は「すごくよかったよ」と言っていた。それにしてもロッキンオンの山崎洋一郎は、現場にいて他バンドのレポートはしてるのにコーネリアスの存在はがん無視って、どういうことなの? それはジャーナリストの態度なの? あの山崎さんがそういうことしていいの? 渋谷陽一はなにをしているの? 彼のこれまでの渾身のインタビューを思い出すにつけ、立派な人って、そうそういないもんだなあとしみじみ思う。

 いろんな意味でこの30年の答え合わせができたフェスだった。長く生きてると、いろいろな場面で答え合わせができる。それは年取ることの数少ない楽しみである。