独楽ログ〜こまログ〜

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マイル修行2022 特別篇 条件付き飛行のため…

 マイル修行第二回は庄内だったのだが。

新宿からのリムジンバスに乗っていたら「天候調査のお知らせ」が来て、空港に着いたあと6時20分に「条件つき飛行のお知らせ」も来た。強風で空港に着けなかったら引き返します、とのこと。ラウンジでさんざん悩んで、もうここまで来たのだから乗ろう、と思っていたのだが、つい数時間前まで「くもり」だった現地の天気予報が、「暴風強風一時大雨」と出てきたで、諦めた。別に今日行く必要は全然ない。「経験上ですが、おそらく着陸はできると思います。ただ…揺れるとは思います」とANAのラウンジ受付のお姉さん。ですよね…。羽田までの交通費がもったいないし、怖い! と言って帰るのは負けのような気もし、なにより今から予定を変えるのがめんどくさすぎる。

 が、冷静になってみると、どう考えても帰るべきだった。「揺れるの死ぬほど嫌い」で、「別にいつ行ってもいい」のである。「キャンセルしても誰も困らない」。それでも決断に数十分かかったのは、不思議だ。たぶんこれが「日本人は一度決めたことを変えるのが死ぬほど苦手」なのだろう(え?)。いやまあ、とにかく「予定を変えるのが面倒くさい」だったのである。このまま乗ってしまうほうが全然楽だった。しかし機内でめちゃくちゃ後悔したであろう。

 

 チケットをキャンセルして(これにも20分くらいかかった…)、保安検査を逆行して外に出て、リムジンバスのりばに行ったら誰もいない。バスもいない。ではモノレールで帰ることにする。がらがらで素晴らしく快適だった。そもそも羽田モノレール大好きなのである。

 なのになぜ棺桶のようなリムジンバスで空港に行くのか。これは修行の一環であった。マイル修行じゃなくて精神修行。自宅から行くのに新宿発25分で着くリムジンバスはめちゃくちゃ便利で、これが平気で乗れるようになりたい、わざわざ浜松町にまわるのは理不尽すぎる、ということだ。

 あともうひとつは、羽田モノレールは「線路を支える海中の脚のメンテができないのでめちゃくちゃ危険」という噂を聞いたから。あくまで噂でなんのエビデンスもないのだが、それでやめよう、と思ったのだ。…が、実は私はモノレールが大好きなのであった………。港を抜けて空港に向かう眺めの素晴らしいこと! 朝焼けのなか走るのもよいが、きらきらひかる夜景のなかもよい。久々にモノレールに乗って、「やっぱりいいなあ」と改めて実感してしまった。

 しかもよく調べたら、浜松町経由で行くのもリムジンバスで行くのも時間はたいしてかわりないことが発覚。値段はこちらのほうが全然安い。要するに乗り換えの面倒が多少ある、というだけのことなのだ。羽田 モノレール 危険とぐぐっても何も出てこないので噂は忘れ、メンタルトレーニングもやめることにした。というか、この日のバスは閉所恐怖は出なかったのだが、かわりに車酔いして最悪の気分で空港に到着してしまったのである。

「やはりモノレールにしよう」とこの日、決めた。

 

VIRONで朝食を

クロワッサンとスープ、サラダで1000円なり
ドリンク別。220円。

 そのまま帰宅するのもつまらないので、考えたあげく東京駅のVIRONに朝食を食べに行くことにした。しかし開店は9時。浜松町には7時半に到着。「知らない場所を旅する」テーマに沿って、浜松町から東京駅まで歩くことにする。厳密に言うと新橋から先は毎週歩いている道なのだが…。

 通勤の人たちをたくさん見ながらJRの線路とつかず離れずでてくてく歩く。楽しい。…が、開店は9時、どんなにゆっくり歩いても8時には着いてしまう。なので途中PRONTでお茶を飲む。これまた出勤前の人々がゲームしたり予習(?)したり、にぎわっていて楽しい。リモートワークが定着というけど、こんなにたくさん出勤しているじゃないか。通勤時間のオフィス街など異世界なので、とてもおもしろくて結構旅行気分になる。天気も良くてごきげんだ。

 

ずっと来れなかったVIRONのモーニング

ビル街のなかに神社があった。
新橋には毎週来てるのに、全然知らなかった

 VIRONのクロワッサンはかなりの大きさだが、ぺろりと食べてしまった。安くはないが満足。ちょうど旅行割が始まったばかりで、スーツケースを引いた家族などが来ている。「東京行くならVIRONに行こうよ!」と計画したのだろうなあと勝手に想像して和む。お一人様の若い女性などもいて、でも出勤前というのでもなさそうで、人間観察、おもしろい。次は2500円のフルモーニングかなあ、でも高いよなあ、と迷いつつ店を出ると、いつのまにか店の外には行列ができていた。おお、さすが人気店。

VIRONの赤とはとばすの黄色がいい感じ

VIRONの赤とはとばすの黄色がいい感じ

 旅行割だけでなく、外国人観光客の制限も緩和された日だからか、目の前のはとバスオフィスの前には何台ものバスが! よかったなあ、たくさん来ておくれ、と願いながら帰宅。いい散歩だった。