10月30日(日)
晴れのち曇り
19℃
気持ちよくて毎日散歩してる。「今しかない、この日よりは」とつぶやきながら。
トマトグラタントースト
トーストのマンネリ感にたまりかねて、ホワイトソースを作る。あるとどんなトーストもごちそうっぽくなる魔法のソース。バターを溶かして粉と練って、少しずつ牛乳を足す、という作業も好き。しかし億劫で全然作ってなかった。
昔、里中満智子のCAさんの出てくる漫画で、主人公が恋愛であーだこーだと苦悩しているときにホワイトソースを作る過程を紹介していた。あっというまに焦げてしまうので、絶えずかき混ぜて、とか、牛乳をどばっと入れるとダマになってしまうので本当に厄介だ…とかなんとか。それと男女関係を比していた気がするのだが、どう例えていたんだっけ? タイトルは思い出した、『北回帰線』。里中満智子の漫画って、いつも主人公が苦悩していたな。
『あすなろ坂』って漫画がすごくおもしろかった。十代の少女が年を重ねて子供を産み孫を見て…で、最後おばあさんになるっていうのが、衝撃だった。そういう少女漫画、読んだことがなかったので。なんてワイドレンジ! ダイナミック! と感動した。
小学生の頃、漫画は私の人生の7割くらい占めていた。毎日、放課後、児童館に通ってもう何度も読んだ漫画を読み返していた。『はだしのゲン』『王家の紋章』『あすなろ坂』、あとわたなべまさこのなんだか怖い漫画とか…。もうとにかく漫画が読みたくて読みたくてたまらなかったのである。しかし「漫画は害毒」という当時の教えに則って、母親は絶対買うのを許可してくれなかったので、児童館か駅の本屋で立ち読みするしかなかったわけである。本屋では『はいからさんが通る』『キャンディ♡キャンディ』『ガラスの仮面』に狂った記憶が。
あとは週末、母親の買い物についていくと、帰りに喫茶店に寄るので、そこで週刊漫画誌を読破していた。『ジャンプ』『マガジン』『サンデー』あと『マーガレット』。『ジャンプ』は耳鼻科の待ち時間でも読んでいた。とにかく偉い待たされるのよ、耳鼻科…。…と、昔話を始めるときりがない、ってのはほんと、初老の証だねえ。オチとかもないしなあ。