12月2日(金)
曇り
13 ℃
トマトトースト、生ハム&グラナ
映画
『ハングリーハーツ』(2014)
サムネイル(というのか?)が渋い顔で抱き合う男女だったので、湿ったラブロマンスかと思って見たら、全然違った。引っ張りだこのアダム・ドライヴァーが出てる訳とか、ヒロインがこの人? とか、色々疑問に思っていたことに後半回答が出て(いや、勝手に納得しただけですが)、いろんな意味でうーむなるほど〜と何度も呟いてしまった。調べたらヴェネチア国際映画祭でW受賞しているのね。
ラブロマンスというかホラーに近かった。結婚して一児を授かって、妻は命も捧げようかというくらい愛情を注いでいるのだが、その注ぎ方に問題が…。現代医療および現代社会を信用していない彼女は、「毒される」と子供を外に出さないし、肉も魚も食べさせない。本で読んだ「純粋なやり方」で育てる、と言って聞かない。そのおかげで子供は栄養不足による発達不良に…。少女のような妻役のアルヴァ・ロルヴァケル、その幼さゆえに純で頑なで、正気なのかももはやわからない感じがすごい。
「え、これどうするの?」というその一点で釘付けで見てしまった。どうしたらいいんだろう。なにしろ、本人は100%善意と愛情しかないのである。気狂いじみた育児だと思うが、こちらが信じている現代医療や科学が本当にそんなに正しいのか、突っ込まれたら「えーと…」となってしまうし。まあ、それでも映画なので結論は出されるわけだが、それについては書かないでおきます。