2月26日(日)
晴れ
10℃
ベーコン野菜トースト
寒く、風が強いのでなかなか散歩って感じにもならない日曜日。普通に昼ごはんを作り、たまったテレビの録画(『水曜日のダウンタウン』『ゴッドタン』『渡辺篤史の建物探訪』ほか。選は夫)など見て過ごす。夫は『タモリ倶楽部』が終了すると聞いてかなり動揺している。私もさみしい。終わらないものはないんだなあ、としみじみする。図書館に予約していた本を借りに行く。コロナで改革された図書館は、このたび自動貸し出しシステムに続いて、自動予約本貸し出しシステムも完成させ、もう誰とも口を聞かずに本が借りれるようになった。確かに楽で早いけど、さすがの私でも「…さみしくね?」と思ったりした。…が、たったひとりになってしまった有人カウンターに長蛇の列ができている。え? なぜ? みんなどんな特殊な用があるのか?
本
『バカと無知』(新潮社)橘玲
で、五十数人の予約待ちを耐えて、順番がまわってきたこの本を読む。その前に読んでいたSF『プロジェクト・ヘイルメアリー』が、突如つまらない展開になってしまい、上巻があと十数ページで終わるというところで、読むのやめようかと悩んでいたので、とりあえずこちらを先に読む。最近すっかり根性がなくなったので「つまらないけど読み始めたから最後まで」という矜持が薄れてしまった。「私にはもうつまらない本を読んでる時間はない」という焦りと「だいぶ読んできたので、だいたいこの先もつまらないであろうことはわかる」という奢り、そして「つまんないと思いながら読むのに耐えられない」という加齢現象などによる。どうしていいのかはわからず。
橘玲は、いつも通り身も蓋もない。おためごかしや理想論ではなく現代社会の現実を教えてくれ! と思うからいつも読んでるのだが、その現実を直視するにも気力体力が必要だ。弱ってるときつい。