まずは市街地へ出て、ガラス美術館を目指す
空港からは約20分程度、と近い。ありがたい。密閉感の強いリムジンバスは嫌だなーと思っていたら、なんと空港バスと路線バス、両方があるらしい。路線バスはあちこちに停車するので時間がかかる、とのこと。いやいや、そっちのほうが全然いいでしょ。車内はがらがらで天気も良く、田んぼが見えてかなり機嫌良し。
富山市ガラス美術館
富山市はここ30年”ガラスの街”になることをめざしていたとかで、その集大成がこの美術館なのだそうである。図書館と同じ空間にあるという、美術館と図書館に世話になりまくりの自分には天国のような場所だ。しかも建物自体が素晴らしい。
現代ガラスの巨匠・デイル・チフーリの作品。幻想的。
こちら、図書館。
行きたいところだらけで時間との戦いだというのに、図書館で20分ほど雑誌を読み耽ってしまう。宇多田ヒカルのインタビューが載った『Vogue』、読み逃していたのだ。”雑誌を読み耽る”って、最近全然してなくて新鮮。昔はほとんどどんな雑誌も貪り読んでいた。時代なのか。
富山の街は明るくてきれいで、なんだか歩いていて気分がいい。こういう街に対する自分の”気分”は、だいたいあまり説明もしづらく完全に個人的なものだ。かんたんに言うと「気」がいい、とかなんだろうけど、昔より強く感じるようになった。「ここはいい感じ」「ここにはいたくない」という感覚が。なので、”ここは嫌い”と思うとよほどの用事がなければ行かなくなってしまった。単なる加齢現象であまりいいことでもない気がしつつ、よい”気”を感じる街はいくらでもいれるし歩ける。そして歩くだけで機嫌がよくなる。なんなんだろう、これ。富山は私にはいい”気”の街だ。