5月17日(水)
晴れ
31℃
これじゃあ夏じゃねえか!!
ツナ野菜トースト
夏が近づくとベランダで野菜が育てたくなるが、あとの土の始末が面倒で面倒でためらっていた。それでふと「使い捨ての鉢」ってのがあるんじゃないの? と思いたち、調べると、あった。なんでもある世の中である。しかも鉢底石も鉢底ネットもいらないという! すごい!
不織布の使い切り鉢。サイズも各種あって、5ガロン。直径30センチ程度。これなら野菜を育てるのには十分で、捨てるのも大変じゃないだろう。
近所の花屋にこのプランターを持っていって、「この鉢なら苗はいくつがちょうどいい?」と聞いたら、「わからない」と言われてしまった…。わからないって…。専門店なのに…。なので、オクラは苗ひとつで充分なのか2つ植えてもいいのかわからないまま2つ購入。あとは祈るしかない。
はしに写っている脚立に座って作業。アイリスオーヤマの25リットル培養土をちょうど使い切った。
5月18日(木)
曇り
32℃
海苔ピザトースト
植え付け翌日、ベランダを一生懸命掃除していたら思い切り腰をやられた。椎間板ではなく左右の神経。部屋に入ってひっくり返ったまま全く動けない。ほうほうのていで四つん這いになり、ソファまで這う。どうにか寝たら、また動けない。まじか…前日のあの脚立に腰をまるめて座っての作業、そして今朝の腰をまるめてのほうきがけ、がよくなかったのだろう。とにかくまったく動けないのでどうしようと思っていたが、「トイレは? トイレに行きたくなったらどうしたらいいの?」と思ったらぞーっとして、まだ行きたくなかったのだが、その瞬間に備えてどうにかこうにか湿布を貼り、そしたらだいぶ効いて寝返り程度はうてるようになった。そこから2時間後にはどうにか立って歩けるようになった。いつもの接骨院に連絡すると、昼前ならあいてる、というのでそーっと歩きながらいつもの倍の時間をかけてたどりついた。
映画
『TAR』(2022)
凄腕なのでだいぶ楽にしてもらったのだが、問題があった。この日は水曜日で、映画のチケットを予約していたのだ! ケイト・ブランシェットの『TAR』。ほぼ諦めていたのだが、施術で楽になり「まあ、行ってもいいですけど治りは遅くなりますよ」と言われたので、コルセットでぎゅうぎゅうに固定してよろよろと電車に乗った。立ったり座ったりするたびに「ここで激痛がきたら?」と恐ろしくスリリングであった。
不自然なほど腰をまっすぐにして鑑賞。いやー、予告通り凄まじい映画だった。ケイト・ブランシェットの映画でつまらないものはほとんどないし、なにしろ鬼のような役者魂の塊(?)なので悪いわけないのだが、役者魂がすごすぎて引いてしまった…。この人にはよく感じるのだが、なんというか「おなかいっぱい」感。
世間では「男の横暴をそのまま女性におきかえた」みたいな、Me Too運動と結びつけて評されているようで、たしかに主人公の横暴さを表すのに「国際女性デーも知らない、著名な女性活動家の名前も知らない」なんて表現が出てきたりするので、制作側もそれを意図して作ったのだろうが、私はそれらは無視して観た。激烈な人だからこそ凄まじい創作物を生み出せるが、激烈だから傲慢になりがちで、そういう人は穏やかで幸福な人生は送りにくい、という古今東西ある話なのではないか。男とか女とかいう話ではなく。そういうふうに解釈した。