独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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こなログ ベーコンエッグ? フライ・パン

5月19日(金)

25℃

ムシムシとする雨の金曜日。うー、夏が近づくよー。

 

 腰が悪いとなにもできない。走ることも泳ぐこともヨガることもできない。家事も最小限。できることは読書かネットサーフィン、映画鑑賞。「やらなくちゃ」にいつも追われているので、腰痛になるとちょっとほっとする。

ベーコンエッグ? フライ・パン

事情があって人参を大量に消費しないといけないので、

毎日いろんなものに入れている

 細かく切ったパンと野菜、ベーコンをソテーし、チーズを散らし、卵を割り入れ、ふたをして焼く。ひっくり返して皿に盛ったらこうなった。ようわからんがおいしい。

 

 そういうわけで病人なので寝てばかりいる。腰痛初日など、無理して映画に行ったせいか、前日けっこう寝たのに夜8時にはもう眠くて眠くてたまらなくなり、実際9時間くらい爆睡してしまった。身体が異様に緊張してたから? その妙な眠気が3日間くらい続いた。まず朝、「がんばって起きる」ことが、腰の痛みで邪魔されて惰眠を貪ってしまい、しかし午後もまた眠くなるのである。「これは夜は眠れん」と布団に入るのをやや遅くしてみたものの、予想に反して眠れてしまう。なんだろうなー、疲れてんのかなー、そんなわけないんだが…。

 

羊たちの沈黙トマス・ハリス新潮文庫

 映画を見て、原作どうなってたっけ? と読み直そうとしたが、数年前の本棚を作ったときに処分したらしい。そのくらい思い入れのない本であったのだ。図書館で借りてくる。「殺人鬼が人間の皮で服を作っていた」という一点以外、なにも覚えていなかった。覚えていたのは、当時の世間では、トマス・ハリスを読まないやつはなにも語るな、みたいな猛烈なブーム。ほとんど神扱いだったと思う。…というか、権威に弱いので、こっちが勝手に萎縮してた。それで出てた本全部読んだのだが、正直なにも覚えていない。なので、今回まるで初見のようだった。家にはなぜか『レッド・ドラゴン』だけある…。

 FBIの操作方法から犯罪心理、精神医学、裁縫、蛾、性転換、美容整形…あらゆる世界の知識が入り乱れている博物館のような本だった。でも今読み返すと、小説としてはぎこちないというか、人物の心理描写とか「そんなに書いちゃうと興ざめでは?」というところが多く、ちょっと素人っぽい。突然妙にセンチメンタルになるし。クロフォード警部の奥さんが余命わずかで、いかに彼が傷心しているかを書いてはあるのだが、いまいちぴんと来ないのは、クロフォードという人の描き方が生ぬるいからだろう。ほかの登場人物も書き割りっぽくリアルではない。

 …とあれこれ文句言いつつ、最後までちゃんと読んでしまった。やはりクラリスの「羊たちがないてる」語りのところは胸打たれたし。種明かしは全部すんでるのに再読できるのだからやっぱりすごいのかも。いろんな「世界」が描かれておもしろいのだが、シカゴ・スミソニアン博物館の詳細な記述がよかった。すごく行きたくなった。

 それにしても映画版。話はしょりすぎ。いくら2時間という制限があるにせよ…。