「ミーレの製品は20年もつ」はずだが…

2013年に購入したH5240(今はH7シリーズ。新しいほど数字が上がる)、2025年、正確にいうと2024年から不調が出始めました。230度に到達すると、ブレーカーが落ちる現象が出てきたのです。しかし電気屋さんによると「ブレーカー側に問題はない」とのことで、しばらくは220℃に上げて落ち着かせてからそーっと(?)230℃に上げる、というような工夫をしていたのだが、いよいよパンの皮がばりっと焼けなくなり、修理を依頼しました。すると、
技術料1時間9,000円(2名対応になるので×2)
出張費最大9,000円
+部品代
と、なかなかの値段を提示され、しかも
この型はディスコンなので、故障原因が基盤にある場合、修理できません。(しかし技術料、出張費は必要)
ときた…………。
なんということだ。もう廃盤。そもそも「ミーレの製品は20年もつ」はずでは?
「修理代がめっちゃ高い」は盲点だった。製品が高いんだから当たり前か。しかもそれだけかけても直る保証がない。買い替えか…。AIに聞いてみると、「通常、オーブンの寿命は11年くらい」とのことで、そこからして大ショックなのだけど。恥ずかしながらオーブンなんて単純な機械だから一生もつ、くらいに考えていたのだ…甘すぎた。
で、AIが、「メーカー以外にも、ミーレ修理を得意にしている町の電気屋さんというものがいるはずです」というので、なるほどと思って検索してみたら、確かにいた。外国家電修理を得意にしている会社。いくつかあった。すごい、AI…。
さっそく連絡して来てもらった。「センサーの問題だったら直りますよ」と希望をくれつつ、あの重たいオーブンをひとりではずして床に下ろし(しかも試しに温度上げたあとだからアツアツ! どうやって? すごいんだけど)、分解してチェック。
「基盤ですね」
ああああー! 12年で買い直しー!! やめてー!
ちなみにその人によると「ミーレ製品が20年もつというのは明らかに誇大広告です」。そして、「ディスコンになったものでも、どこかしらに基盤があるときもあります。探してみますね」
そう言って帰られたが、あれから1ヶ月、連絡はない………。なかったんだね……。
その人は辛口修理人で、外国家電の修理をしつつ、「メンテナンスなんかを考えるとね、日本製がいいですよ」と断言。「いやでもね、日本のオーブンのほとんどは100Vで、そうするとクッキーを何段も一度に焼いたり、バゲットやカンパーニュを皮バリバリに焼くことはできないんですよ」と言うと、「ああ、それはそうかもしれませんね。でもそれはミーレが、とか外国製が、とかじゃなくて200Vのオーブンならできることですから」と。
「オーブンという機能は単純で、温度上げて、焼く。それだけなので、メーカーによっての性能の差はほぼありません」
だって………。そうですか……。ちなみにAIに聞いてみると、「メーカーによる差はない、は言い過ぎではないでしょうか。ミーレは温度センサーが優れており、目標どおりに焼くことができます」とのこと。
ちなみに、最近通っているシェアキッチンではマルゼンの業務用オーブンを使っているのだが、これが驚くほどよく焼ける。スノーボールという球形のクッキー、焼いて数分後にふと見ると「えっ?」というほど大きく膨らんでいた。まるでパンのように……。そしてアーモンドクッキーは焼けすぎた。「200Vならどれも同じ」ではない気がする。
そして、このように新品でもミーレよりだいぶ安く売ってたりする…………。えー? こっちを買うべきなの? こうなるとミーレの利点は「美しい」だけになるなあ。うーんうーん。
…ということがGWにあり、今は6月。いまだ買い直していない。とりあえず時間かけて温度を少しずつ上げ、オーブン温度計を買って実測で目標温度になるまで待つ、というやり方でしのいでいる。クッキーなんかはそれでなんとかなっているけど、昨日久々に焼いたカンパーニュはほんのわずか…ほんのわずか「皮バリ感」が減少していた。これって由々しき問題だ…。どうしよう。


そこそこ焼けるからますます悩ましい。