独楽ログ〜こまログ〜

45歳、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証。

CITI BIKE ニューヨークは自転車天国②

 

5月のマンハッタン〜橋を渡ってブルックリン〜クィーンズコース

 

 それではこのCITY BIKEに乗って出かけたコースです。

drive.google.com

 がこの日の二大目的で、土曜日だからついでにスモーガスバーグにも寄りたいな、という目論見もあった。泊まっていたのはチェルシーなので、ここからダウンタウンへまず南下し、マンハッタンブリッジを渡り、ブルックリンへ。そのあと北上してクィーンズへ、途中、スモーガスバーグで小腹を満たす、というコースを作った。この日は摂氏32℃の真夏日。水をたっぷり用意して(←すごく大事だった)いざ出陣。

 

 土曜だからなのか、チェルシーからぐっと東に向かい、イーストヴィレッジやチャイナタウンを抜けて、マンハッタンブリッジを目指す。橋のたもとまでは土曜の朝だからか、どこもスカスカ、陽射しはまだ上がりきっておらず、めちゃくちゃ気持ちよく走れる。自転車ってこんなに楽しいのかあ、と感動。

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マンハッタン橋入り口。ここから試練が始まる

 ただひとつの難関はマンハッタンブリッジ越えだ。橋のふもとに行けばわかるが、まあこれは……そう簡単ではない。まず橋に上がるまでが結構な坂と距離だし、やっと橋に出ても半分まではゆるやかな上り坂なので、かなりきつい。そして橋全体は全長2089m、想像以上に長い。

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やっと橋のはしっこにたどりついた。ここから反対側まで2km

 

私は日頃鍛えているし、このとき予想外に自転車乗りが楽しくてテンション最高潮だったので、うおおおおー、と力を出し切って漕ぐ楽しさを味わったが、日頃いっさい鍛えていない夫は「あのときは本当に死ぬかと思った」と後々まで言い続けた。本当にしんどかったらしい。ここまで読んで、じゃあやめよう、と思う方がほとんどかもしれないが…いやでも、それでもやる価値はあるのです。あまりにも疲れたら途中で降りて休み休み行けばよいし、とにかく橋の真ん中までくればあとは下り坂で、それまでがんばったご褒美のようにスライダー体験が味わえる。なにより橋から眺めるマンハッタンとイーストリバーとブルックリンは他では見られない眺めである。ふんばる価値はおおいにある。

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ぜいぜい言って漕ぎながら、横目で絶景を堪能

 どうにかこうにか川向うにたどりつくと、そこはブルックリン。目指すのはsahadi’sのあるアトランティックアベニューである。その前にあまりにも喉が渇いたので、眼の前にあったTRADER JOE'Sに立ち寄ってカットパイナップルを購入。入り口のそこいらに腰掛けて食べる。………うまかった。汗をかいたあとのパイナップル。うまくないわけがない。果物は、物価高のニューヨークにあっても高くない。そしておいしい。

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元銀行だったという巨大なTrador Joe’s

 

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最近、街案内を置くようになったらしい。便利だし、道に迷ったときだけでなく、行くところを探すのにもよいと思う

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老舗食材店、Sahadi's。昔ながらの店構えも素敵

  その昔はマンハッタンのシリア人街にあったというこのお店、ブルックリンに移転してからも新鮮なナッツが買える場所として有名。

店に入ると銀行のように番号をもらって、自分の番が来ると店員さんがつきっきりで応対してくれて、好きなものを好きな量だけ袋につめてくれる。

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 ピーカンナッツ、ピスタチオ、各種レーズン、クランベリーなどを大量購入。さらにエシレバターが250g $8という安さだったので、真夏にもかかわらず購入。お店の人に頼んだらたっぷりの氷をくれてありがたかったのだけど、荷物がなかなか大変なことに。同じく、ここで買ったショッピングバッグにぎゅうぎゅうに詰め込み、自転車のフロントにセット。これ、かごではなくてただ荷物をおさえるだけのものなのだけど、使いやすいし安定感抜群でまたCiti Bikeに感心してしまった。

 ちなみにこのショッピングバッグがめちゃくちゃ優秀で、あとで別記事にあげたいと思っております。

 最近はインダストリアルシティという新エリアにも店舗を出し、ここでは中東メニューが食べられるカフェ&レストランもついているとかで、次回必ず行きたい場所になった。

 …というわけで、目的、ひとつは達成です。つづく。

 

CITI BIKE ニューヨークは自転車天国①

Citi Bike ニューヨークは自転車天国

街を存分に味わうための自転車

 ニューヨークの何が好きって、街全体が好き、いるだけで楽しい。だから散歩してお茶するだけで満足、…という人がNYファンの何割いるかは不明なのだが、私はそういうタイプである。だから「あの舞台が見たい」「あの靴が欲しい」とかいうのは後づけで、「もう何度も行ったけれど、やはり行かなければいけない理由」をいつも強制的に探している感じだ。

 そのような「何よりも歩くのが楽しい、街にいることがうれしい」という人に是非おすすめなのが、Citi Bike,レンタサイクルである。2013年にスタートしたというこの制度は日々改善されて2018年、ものすごく使いやすくなっていた。いやもうほんとに、すみずみまで行き届いたよくできたシステムなんである。(使い方は最後に)

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イーストヴィレッジのステーション。土曜の朝なのでたくさんある



ニューヨークは自転車と相性がよいと思う

 まずニューヨークという街が、東京に比べて格段に自転車乗りに優しい。ほとんどが一方通行だし、自転車レーンがあるところが多く、あってもほとんど誰も守っていない日本と違ってちゃんと機能しているから安心して走れる。たとえ車道や歩道を走っていても、道幅が広いから、細い路地からいきなりなにかが飛び出してきて焦るということや、前を歩く歩行者に鈴を鳴らしてどいていただく、ことも必要のない造りなのである。もちろん人でごった返したタイムズスクエアなど、そうはいかないところもあるのだが、全体として東京よりは格段に走りやすい。

 いたるところにステーションがあるので、すぐに乗れて、すぐに乗り捨てられる。その数、800箇所以上。バイクの数は16000。このシステムだと「どこに停めるのか悩む」「停めておいたら盗まれるか心配」という自転車乗りにおける二大ストレスから解放されるのである! 自転車に乗っていて、あ、このカフェ入りたい、と思ってぐるりと見渡すと(またはスマホを見ると)、即発見できて即乗り捨てられる。店を出たら同じステーションでまた借りればいいし、“ちょっと歩こうか”ということで散歩がてら5分10分歩いて別のステーションで借りてもいい。

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見通しの良い道。広々とした道路幅。たっぷりとした自転車レーン。

 どこにでも乗り捨てられる、すぐに次が見つけられるこの便利さ! 気になるものがあれば躊躇なく立ち寄れる。歩くより何倍も遠くへ行ける。乗っている間ずっと気持ちがいい。…というのが自転車の魅力だ。というか、もう魅力しかない。

 シングルライド=30分が$3。1日$12、3日で$24、1年で$163ということなので、1日だけだと別に格別安くはないのだが、3日フルに使えばずいぶんお得だし、なんなら1年乗り倒して$163はこの物価の高いニューヨークにおいて激安のような気さえしてきて、旅行者だけど1年にしようか…とは思わないが。

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CITI BIKEオフィシャルサイトより。“お近くの800ステーションに13000の自転車“!

↓オフィシャルサイト

https://www.citibikenyc.com/ 

 

 基本ルールは借りてから30分以内にステーションに戻すこと。もっと乗りたければその場で借り直す。え、30分? 短くない?と思ったが、使っていてあせることはほとんどなかった。人はそんなに我を忘れて自転車に乗らないものだ。30分すぎると、以降は15分につき$4が請求されてしまうので注意。

 

詳しい乗り方については、こちらなどを参照してください。

www.mashupreporter.com

 

 さらに、近年自転車レーンの整備とレンタルバイクの普及によって急激にバイクシティになったとかで、危なっかしいバイカーもいるのも事実で、注意は必要。超繁華街や、朝のラッシュアワーなどは当然走りにくい。おすすめは、やはり土日の朝です。上記のサイトにはバイクマップへのリンクもあり。これを見ると、どこが走りやすいのか、どこが危険なのか一目瞭然!

 次は我々のバイクルートを紹介します。

 

NYのごはんはファストフードがいい⑥ ハラルガイズ〜それでもNYを楽しむために

NY一有名なベンダーは驚くほど基礎がしっかりしていた

Halal Guys ハラルガイズ

https://thehalalguys.com/

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遠くからでもわかる、黄色と赤のパラソルが目印

 

 誰もが知ってるミッドタウン、MOMAの前6Ave ・53st、ヒルトンホテルの真向かいに出ている超有名ベンダー。ベンダー飯流行のきっかけを作った店である。スパイシーなピラフの上にレタス、チキンかラム(ダブルでも頼める。通はこれ)がどん。そこにヨーグルトホワイトソースと激辛のレッドチリソースをかける。さらになぜかピタパンもついている…というかなりのボリュームで、$9。昼どきになるとずらーりと行列ができるのも納得の味と価格だ。ベンダーなので席はなく、そこいらで食べなければならないのだけど、ミッドタウンのビルにはいたるところに腰を下ろせる場所がある(植え込みだったり、椅子&テーブルだったり)ので、食べる場所も簡単に探せる。そしてたとえ行列していても、異様に仕事が早いのでさほど待たずにありつける、といろいろとありがたい。なによりも、うまい。初めて食べても、「まるでいつも食べてたみたい」な味がする。

 もともとは深夜におなかをすかせるオーナーの仲間である、イスラム系のタクシードライバーのために開業したのだとか。アイナ・イエロフ著『NYの「食べる」を支える人々』には、オーナーがこのビジネスをどうやって始めたのか、どんなふうに経営しているかが明かされていておもしろい。

 

どんな日でも店を出す、それが大事

 オーナーはドクターの資格を持つエジプト人で、スタッフもみなエンジニアや博士号持ちなど、インテリであること。商品はすべてきちんとした手続きを行ったハラル料理であり、マンハッタンでは破格の価格で提供していること。ベンダーだけれど、製造は高額の家賃を払ったキッチンで行っていて、必ずその日作ったものだけを提供すること。(同業者たちは昨日の残り物を出すことも少なくないのだという)。

 そして、とくに大事にしていることは、どんな日でも店を開けることなのだという。それこそがお客さんの信頼を得る方法だから、と。とある大吹雪の日、ジュリアーニ市長(当時)が市内への自動車の乗り入れを禁止し、全ての店がクローズし人々が家にこもっていた真っ白い雪の日にも、この店だけはオープンしていた。CBSがニュースに取り上げたほど珍しい光景だったという。ハリケーン「サンディー」が来た日も営業していたが、数時間後に強制退去させられた…。

 というわけで、明快で厳格なポリシーのもと、小さな屋台はニューヨーク1と謳われるまでになった。今ではウエストサイドやダウンタウンニュージャージーにまで支店ができていて、見事なサクセスストーリーだ。ちなみに「残り物を出すこともある」同業他社、ウォール街で食べた緑色のベンダーも結構おいしかったのだが…。私の舌はテキトーなので。

 

 無事ランチパックを手に入れたので、我々もとあるビルの植え込みのようなベンチに座って食べる。

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ビルのパブリックスペースはランチに最適な場所がたくさん

後ろでは初老の男性と中年の手前の女性がやはりランチを食べながら弾丸トーク(おもに女性が)している。こっちの人は本当によくしゃべるなあ…ランチタイムでこんなに夢中でしゃべったら午後は仕事にならないのでは…と心配になりつつも、こんなところでランチを食べるとオフィスワーカー気分が味わえてとても楽しい。

 ちなみに、上の写真のように、ニューヨークでは、オフィスワーカーらしき男たちがランチやディナーにサラダを食べる、というシーンをよく目撃した。サラダ+ポテトチップス(小)とか。これで仕事になるのだろうか…と、また余計な心配を。

ドラマ『ビリオンズ』(Netflix)でも、マンハッタンの若き検事がディナーにサラダを食べていて、年上の検事長に「最近の若いやつらは野菜ばっかり食べやがって。肉を食べろ肉を」と怒られていたが、そういう風潮なのだろうか。

 

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食べ物が遮られていてすみません。真ん中のカップがフムス。ピタパンがたくさんついてくる。

 

 我々はサイドにフムスもオーダー。こちらはかなり酸味のきいた味付けで、これは人を選ぶかも。ほかにもファラフェル(ひよこ豆コロッケ)や同じ具をピタパンで巻いたラップサンドもあり。

プラッター(ライス&ミート+ピタパン) レギュラー $8,99 スモール $7,99

フムス $2,99(HPのメニューには価格がないため、今は変わっている可能性あり)

NYのごはんはファストフードがいい⑤〜それでもNYを楽しむために

繊細な味付けのソースがとろとろの肉に絡む

Mighty Quinn (マイティクィン) バーベキュー

 

https://www.mightyquinnsbbq.com/menu.html

 

  ブルックリンのスモーガスバーグ(週末に行われる屋台飯イベント)で大人気になり、マンハッタンに実店舗を出店、あっという間に支店もたくさんできたMighty Quinn。ニューヨークでは異国のファストフードがうまいと書いたけれど、ここは例外でアメリカ料理である。アメリカが誇るバーベキュー料理。売りはブリスケという牛の肩バラで、初めて食べたときはほろっ、とろっとした食感と濃いい味にうなった。

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↑2014年のスモーガスバーグで食べたブリスケサンド(右)。どれも食べたい店ばかりで選べず、一番人が並んでる店にしてみたら正解だった。20分くらい並んだ記憶がある。左はDOUGHのドーナツ。ここもおいしい。たしかパッションフルーツ?のグレーズだったと思う。レモネードの店名は失念。

 

 スモーガスバーグはただの屋台飯イベントではなく、出店するにあたり厳しい審査があるので、ここで出しているというだけで味はお墨付き、さらにこのなかで大人気なのだから、と期待して食べたのだが、そのハードルも軽々超えてくれた。

「あれ、もう一回食べたいなあ…」と思いつつ、2年後に来てみたら、マンハッタンに立派な店舗がいくつもできていて驚いた。現在、マンハッタン内ではイースト・ヴィレッジ、ウエスト・ヴィレッジ、アッパーイーストサイド、ミッドタウン・ウエスト、そしてバッテリーパークにある。ブルックリンでも3店舗、ブロンクスにも1店舗。

 やっぱりおいしかったんだ…とスピード出世ぶりに納得しつつ、今回はグリニッジ・ヴィレッジ店を訪れる。

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グリニッジ・ヴィレッジ店。

 

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  ブリスケバーガーが、なにしろうまい。このプレートにパンがついてきて、はさんでもいいし、そのまま食べてもいいし、というスタイル。柔らかい甘めのバンズに、甘すぎない味付けのブリスケ、そしてアジアンな風味のきゅうりピクルス。だからちょっとベトナムバインミーサンドイッチに似ていなくもない。この味のコンビネーションが素晴らしい。ソースやピクルスが決して甘すぎない味付けは、アジア的でとてもこちらの舌になじむ。

 ファーストフードとはいえ薄暗くてシックな店内は広々として妙に落ち着くし、ブロッコリーなどの野菜類も豊富。お店の人が目の前で肉を切ってくれ、ときには「脂身多いとこがいい?」などと部位の好みまで聞いてくれる。ちなみにこのきゅうりとペッパーのピクルスは無料で、好きなだけ盛ってくれる。

 

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↑NY最後の食事はどうしよう、となったとき、夫が「もう一度Mighty Quinnに行って別の肉を食べてみたい」と言うので、イーストヴィレッジ店へ。左がチキン、右が(見えないですが)ポーク。どちらも美味でしたが、思い出すのはやはりブリスケだなあ…。

一滞在で同じ店に二度行ったのはここだけである。

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こちらはイーストヴィレッジ店。

次に行ったら、ジャスミンライスを頼んで丼にして食べたいと思う。

 

 

 

NYのごはんはファストフードがいい④〜それでもNYを楽しむために

豆と野菜とスパイスと…ハイクォリティなイスラエル料理

 Taim(ファラフェル)

http://taimfalafel.com/

 

 

 ファーストフードのほうがおいしいのかも、と思い至って、最初に見つけたのがこのイスラエル料理、Taim(タイーム)。タイームとはヘブライ語で「おいしい」の意。シェフのEinat(エイナと読むのか?)が故郷のテルアビブのファラフェルが恋しいあまり、思考錯誤して独自のファラフェルレシピを完成させた。それをこのNYでわかちあうため、2005年ヴィレッジに小さな店をオープン。それが今ではマンハッタン内に5店(ヴィレッジ、ミッドタウン、ノリータ、フラットアイアン、ウォール街)、ワシントンにも1店、他に本格的なイスラエル料理レストランもオープンして…とこちらも立派なサクセスストーリーである。

 ひよこ豆のコロッケ、ファラフェルプレートは、ファラフェルにイスラエルサラダ、オリーブや野菜のピクルス、フムス、タヒニ(ごまペースト)が並ぶ。これらをピタパンのなかに詰め込んで食べる。ピタパンは半分に割ったもので十分おなかが膨れるから、一人前でふたりいけてしまう。これで8.95$。リーズナブルだ。「そのきゅうりサラダ、もう少し多めに」とか、好みで量の加減ができてありがたい。フライドポテトなどの充実したサイドを1,2品追加すればもう満腹である。ちなみにこのポテト、ハリッサ(中東の唐辛子ソース)かアイオリソース(にんにくマヨネーズ)のどちらかが選べる。

 

小さいけれどハイセンスな店内

 基本、ファーストフードなのでテーブルというよりはカウンター、いやむしろ荷物台、といったせせこましい場所で食べるのだけど、インテリアも並んでいる食材もぴかぴかで抜群に清潔感あり。ビルが工事中でよくわからない写真になってしまったが、センス抜群なのだ。

↑工事中でよく見えないのが残念ですが…、とてもおしゃれな外観&内観。

 

↑コンパクトな店内にたくさん人がいる。

 

美味しいものを、最も効率的に提供 

 HPを読むとこだわりはレストラン並みだとわかる。ファラフェルはオーダー後に揚げるし、ピタパンは毎日焼く。ハーブや野菜はその都度刻む。ベーキングソーダ等は使わない。さらに、ファラレフェルを大きく見せるためのパンくずを入れることもしません、とまで宣言している(!)。

 調理や素材に妥協しない、でもファストフードスタイルで提供する。そうすれば限りなくリーズナブルに美味しいものが食べられる、ということなのかもしれない。

NYのごはんはファーストフードがいい③〜それでもNYを楽しむために

クリスピーな食感の秘密は…

jian-bin company(ジェンビン)上海クレープ

https://www.eatjianbing.com/#home-section

 春〜秋の毎週日曜、ブルックリン橋のたもとで行われるブルクリン・フリーという蚤の市に出店していた屋台である。他店をおしのけて人がいっぱい並んでいたので、「おいしいのかも」と並んでみる。

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 ジェンビンというのは煎餅と書くらしく、しかし日本の煎餅とは全然違って、簡単に言うと上海風クレープである。HPによるとジェンビンにもいろいろあって、もとは中国北部で生まれたもので北京で食べられていたものだが、これとは別に上海の屋台飯として人気のものもあり、この店のジェンビンは後者になる。

 屋台なので作っている様子が目の前で見ることができる。生地をクレープ鉄板にひどくランダムになすりつけ、その上に卵を直接割り、ヘラでなすりつけて生地のない空間を埋めて円形にしていく。卵をほぐしもせず、きちんと生地に混ぜこまないというのが新鮮だった。

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見るからにぱりっぱりに焼き上がってくると、野菜や肉ペースト(見るからに辛そう!)、甜麺醤などをぼんぼん乗っけていき、最後、揚げ煎餅的なもの…クイビンというらしい。英語ではcrackerと書いてある…をばりばりっと割って載せて、巻き上げて出来上がり。クイビンのカリカリがここのジェンビンの決め手なのだという。

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「当店のジェンビンは甘みと塩味のコンビネーションと、辛いけど軽く、さらにクランチーな食感が自慢です」と書いてある通り、生地もほんのり甘みがついていて、調味料も甘い甜麺醤使用、しかし肉味噌はびしっと辛くしょっぱい、と確かに甘辛のバランスが絶妙だ。ああ辛い。ああうまい。やっぱり食い物はアジアだなあとしみじみ。

しかし、値段を確認してみると、これが$13(2019年8月現在)だった。

日本感覚だと高いじゃないか。こんなにしてたのかあ…気づかなかった。でもふたつに割ったサイズが文庫本程度とかなり大きく、食べごたえあり。格安とはいえないけど、この味でこの値段ならまた食べたいと思う。

NYのごはんはファーストフードがいい②〜それでもNYに楽しむために

はらりとした食感が新しいギリシャパイ

  GFG  Greek from Greece (ギリシャ料理

  https://gfg-bakery.com/#greek-pies

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 最近支店を増やしつつあるギリシャのベーカリーレストラン。故郷から遠く離れたギリシャ人たちがホームを感じられるような味を作りたい、とHPに書いてある。

 パイやペストリー、ギリシャヨーグルトを使った濃厚なヨーグルトパルフェ、それから定番のスープやサラダなどが主なメニューで、朝食に最適だ。。私たちが行ったのはブルックリン橋のたもと、William支店。できたばかりらしく、明るくぴかぴかで気分が良い。他に、9Ave・50&51stやバッテリーパーク近くのブロードウェイ沿いにもあり、1Ave・51stにもオープン予定らしい。

 サンドイッチやオムレツなど定番朝メニューもあるが、ここではやはりパイを食べたい。ギリシャでは朝食や軽食にパイを食べることが多いのだそうで、いわゆるギリシャ名物だ。それも甘いものよりどちらかというとおかず系の塩味パイ。

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 ギリシャ風パイの一番特徴的なのは生地。いわゆるアップルパイなどのフィユタージュ生地とは違い、セロハン紙のような極薄の層を重ねたパートフィロという生地を使う。この店にはほうれん草パイ、チーズパイ、地中海パイ(グリークサラダの具を入れたもの)などがあった。我々はほうれん草を選んだ。…というか、もうひとつ別の味のパイを選んだはずなのだが、覚えていない…。ほうれん草の印象が強すぎた。一口食べてふたりとも「これは…!」と驚きの声をあげた。まず、生地がうまい。噛むとはらはらはら、と繊細に砕けて、実に軽やか。いくらでも入りそうだ。その生地にほうれん草のペーストがよく合う。

 このときは安い料理ほどおいしいという法則に気づいていなかったので、ハードルがほとんどなく、だからよけい衝撃が大きかった。「ん? おいしい! いや、ここはただのチェーン店ファストフードのはず…」と半信半疑でヨーグルトパルフェも食べてみたら、これもかなりのハイレベル。濃厚な、しかし酸味はほどよく抑えられたクリームのようなギリシャヨーグルトに、フレッシュでこちらも濃厚なフルーツとざくざくと香ばしいグラノーラ。うーん。すごく充実感がある。それでようやく確信した。ここは、おいしいのだ。

 

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 土曜のウォール街なので通りにも店にも人気はなく、工事人のおじさんが朝ごはんを隣で食べているのみ。冷たい雨の降る寒い日で、まあここでいいかと入った店が実は大当たりで…。期待していないときの食事がおいしいと妙にうれしいものだ。

 最近は新しい店に入るときは念入りに下調べをするのが当たり前だが、たまには偶然と嗅覚に頼った店選びもしないとだめだなあ、野生の勘を眠らせないためにも。

 

パイ 各$6.95

ヨーグルトパルフェ $4.95(2019年8月現在)