独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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賞味期限切れ食材消費キャンペーン

こなログ

 小麦粉とか白あんとか、賞味期限切れ間近、もしくはすでに切れてるものがいっぱいあって、一掃しなければ! と思い、たとえ食べるアテがなくてもどんどん作ることにした。知り合いが少ないと「作りたい!」→「でも誰が食べるの?」となって、日持ちのするクッキーならよいが、たとえば賞味期限当日のドーナツなどはとても作る気がしない。が、今回はなんだか作りまくろう、後先考えず、と思ったのです。

カロン フランボワーズ

フランボワーズということで
赤色素を使ったはずなのになぜ?

 どうにかピエが立ってよかった…。しかし焼きすぎた。たぶん温度を十度低く、時間は1分短く、ぐらいがいいのだろう。赤の色素を入れたのにベージュになってるのはそのせいか? とにかくイタリアンメレンゲがうまくできず、これができないとマカロンもバタークリームも作れない(正確にいうとフレンチメレンゲでもマカロンは作れるけど、生地が安定しないので)ので死活問題だが、どれだけやっても失敗する。大きすぎず小さすぎないボウルが必要だ、と前回たどり着いたけど、間が空きすぎてすっかり忘れて同じ過ちを繰り返したり。「完全マスターするまで毎日鬼のようにやる」性格ではないので、こういう非効率的なことが起きる。

 お菓子つくりなどは、毎日やって材料、手順が完全に頭に入っている状態にしておくと俄然成功率があがるのだけど、たまにしかやらないとこれができないのよね…。しかし、大嫌いになるほど根詰めてやるといろいろ不幸になるので、こっちを選択している。

 イタリアンメレンゲできない問題は、もういいかげんキッチンエイドなどのスタンドミキサーを買って解決しようかとも思っている。こういう解決がいいのかどうかはわからないけど…。でも老い先短いし、マシンで解決できることはしちゃおうかなあ。

 ちなみに今回のメレンゲは、少しツノが垂れていて心配だった。ピン、としてなかった。が、どうにかピエが立ったので、「あ、あれくらいなら使っていいんだ」という基準が得られたので貴重な実験だった。こうやってひとつひとつ失敗と成功を確認していくしかない。「なんとなく張りはある気がする。でも少し先端が垂れている。大丈夫なのか…」とおっかなびっくり作りながら、「確か以前観たマカロンマスターのYoutubeで、イタリアンメレンゲはそもそもそんなにピンと角は立ちませんから安心して」と言ってなかったっけ? と、当動画を探したりもしたのだが、その先生がしっかりツノを立てている回しか見つけられず、あれはやっぱり夢か…苦しかったもんなあ、何度も失敗して…などなどの経緯もたどる。

 が、そんなこんなでえいやっ、と焼いて見たら、どうにかピエが立った。”あれ”ならいいのである。”あの”メレンゲなら。このブログをお菓子作りの参考にするために読んでくれている人はいないと思うので、”あの”メレンゲの写真はアップしませんが(ない。いつか撮ったらあげるかも)、ぴんぴんに立ってなくても、だらーんと全体がたるんでないのなら、マカロンもバタークリームもいけます。こうやって経験は積まれていく。

 ちなみに今回は、アーモンドパウダー消費のほか、冷凍ラズベリーの消費も兼ねているので、フィリングがフランボワーズなのである。ジャムを作ってマカロンにバタークリームと一緒にはさんだ。バタークリームと完全に混ぜてピンクのクリームを作るほうが王道のようだけど、私はこういう場合、ふたつの味をあえて完全に混ぜず、ここはフランボワーズの味がする、ここはクリームの味が、と各々感じられるのが好きなので、こうしてみた。古いラズベリーなのにめちゃおいしい。こうなるとマカロンコックを焼きすぎてしまったことが本当に悔やまれる。

 

レーズンサンド

 去年から夢中のレーズンサンド。めんどくさいけどあまりにもおいしいのでまたつくった。これは冷凍してあったシュクレ生地の始末と、コアントローに漬けたレーズンも古いので、その片付け用。バタークリームにはホワイトチョコレートが入っており、こちらも始末しなければ、と。

クリーム絞りを使わないとこうなってしまう

自家製あんこも残ってたのでレーズンと両方盛ってみた

 いやあ、うまい。猛烈においしい。我が家では取り合いになる。が、感動して結構あちこちに送ってみたのだけど、みなさんの反応はそこまでではなかった。とある家庭では「子供たちがちょっと…」とかいうコメントまでいただいてしまった。ショック! そうか、酒漬けだもんね…。「レーズンサンドって基本、強い味わいだから人を選ぶのでは?」と夫がなぐさめてくれた。まあしょうがないな。原価高く手間もかかるのになあ。悔しくてもっと勉強しようと、巷で大人気・入手困難の某レーズンサンドも送料1200円も払って取り寄せてみた。想像の半分くらいの小さい箱が来て驚いたのだけど、とくに変わったことはなく普通の味だった。おかしいなあ…。

抹茶とホワイトチョコのパウンドケーキ

自分では最高、とか思ったのだが

 抹茶が残ってたので。抹茶×ホワイトチョコレートという黄金の組み合わせで作る。が、抹茶の量を勘違いして入れすぎて失敗。抹茶を入れると生地がしまりすぎるということをすっかり忘れていた。かちこちになったパウンドケーキを焼いてしまい、半泣きで食べたら意外といける。材料の味わいで食感のまずさをカバーしているのだ! 捨てずにすんでよかったー、と思い、全部食べたあともう一度チャレンジしたのが上。とにかく生地をやわらかくするため、砂糖の一部を白あんに置き換え、砂糖もグラニューではなく、しっとりする上白糖で。もちろん抹茶の量も間違えない。自分では「おお!」と唸るうまさだったが、夫が「おいしいけどこの、ぽろぽろかすが出るのが気になる。出ないぐらいしっとりさせてほしい」などというリクエストが来た。写真にも写ってるが、こういう”かす”。なるほど、気づかなかった…。パウンドケーキってそういうものだと思ってたので…。

「じゃあカステラみたいな質感がよいってこと?」

「まあそうだね」

  ふーむ。まだまだしっとりが足りないということか。それはどうやって達成するのだろう。上白糖をカステラぐらい大量に入れればいいのだろうか。そしてそれっておいしいのだろうか…。課題ができたけどまだ追求してません。ぽろぽろするけど、私は美味しく食べた。

 ともかく現段階で私が確信しているのは、抹茶とホワイトチョコレートは最強のタッグで、そして抹茶はかなり上質のものを使わないといけない、ということ。製菓用抹茶、および安い抹茶は露骨に風味がない。宇治山政小山園(宇治丸久小山園という会社もある。どうなってるんだろう……)の抹茶は10種類くらいあってそれぞれ価格が違う。一度、魔が差して安いものを買ったら全然風味がなくて後悔したので、今回30g約1200円の小倉山にしたら驚くほど味が変わった。それぞれの風味の違いとか正直よくわからないので、値段で選ぶのだが、飲用の、まあまあ高価なものを買っておけば間違いないと思う。

 それでこれに合わせるのがヴァローナのホワイトチョコレートなのだから、なかなか原価の高いお菓子である。最近、「ココアの価格が高騰」「チョコレートの先物市場がとんでもなくあがってる」などというニュースをよく聞くので、ただでさえ高いチョコレート、ますます高くなるようだ。つらい。近所のカフェでも「ショコラテリーヌ」が売り切れになっていた。きっとチョコが高いからだ。

 

白あん入り、杏フィナンシェ

 白あん、アーモンドプードル消費のため。

焼き立て、20分後、6時間後、で味が変わる

 日本橋パティスリーeaseのシェフのレシピ。相葉マナブに載っていた。以前食べて、むっちゃくちゃ美味しい〜! と感激してレシピを探しまくったら出てきた。なんとテレビで紹介されていたとは…。白あんを入れるのが特徴的なのだが、他のウェブサイトでは、「遠藤製餡の白あんがちょうどよい水分」とシェフが語ってもいた。アプリコットも使い切らないといけないので入れてみたが、うまかった。すごく。最近、焼き立てフィナンシェが話題だけど、そうフィナンシェは当日と翌日では全然味わいが変わる。でも本当の焼きたて、オーブンから出して15分以内くらいだと、これまた違う。ふにゃっとしてる。あの”はしっこカリカリ”感が出てくるのは焼きあがり20分後くらいからなのだ。そこから6時間くらいは、カリカリしてる。その後、しっとりする。でもこれも悪くない。どっちもおいしいのだ。

『たけだかおる洋菓子研究室のマニアックレッスン』で、焦がしバターの作り方を改めて学んだので、トライ。今まで焦げるまでじーっと見てただけなのだけど、絶えずかき混ぜるべきらしい。そしたら、黒いカスの量が俄然減った。なんと…。学んだ。

2月26日(月)

晴れ

13℃

 

ハムチーズトースト

ハムとチーズをのせて、やっぱりこれならホワイトソースがほしいよな、と強く確信する