熊野ドライブへ
伊勢に住む友人が「熊野行きましょ!」と誘ってくれて、旅行2日めは朝から鳥羽出発。尾鷲を経由して熊野まで紀伊半島を南下する道に、ついに高速が完成して「めっちゃ便利になった」とのこと。とはいえ、昔は伊勢から熊野まで3時間が今は1時間半になった、とかそんな感じではあるのだけど。年間4万キロ走る彼女にとっては「めっちゃ近い」のである。
日頃から熊野地方を愛してやまない彼女が立てたスケジュールは怒涛であった。「私、もう車酔いするよ?」とは言ってあったが、そんなものはガン無視でとにかく名所(彼女にとっての)をめぐりまくる予定である。…が、このスケジュールは崩れまくった。「あそこも連れていきたい、ここも、いやあっちかな」と、愛があふれすぎて、予定がいちいちブレるのである。
熊野に着いた瞬間から「あっ、550段の石段とか、登る気あります?」と予定変更、熊野速玉大社の摂社、神倉神社へ。
摂社神倉神社
550段って、どんなもんか全くわからなかったので「いいよー」と軽く返事。しかしこの石段がほぼ垂直のような傾斜であった。
写真じゃ、あのとき石段を見上げたときの感情は呼び起こせない。いやもう、ほんとに「仰ぎ見る」石段。
私は四つん這いになってひいひい言いながら登った。登るのは平気だが、降りれるのだろうか? 極度の高所恐怖症なのでかなり心配だったが、ええい、ままよ、とばかりにぐんぐん登る。石段はまったく滑らないので安定感があったのはよかった。
到着!
その後も、プランは無視して彼女のそのときの気持ちに従い、あちこち立ち寄る。
↑の写真にもあるけど、すべてのお知らせがすばらしい達筆でお習字のように書かれていて(「従業員募集中」とか)、なんか重厚感がすごい店であった。
予定にあった「ランチはすしかクスクス」も、いつのまにか変更されていた…。
那智といえば
「滝行、したことあります? もう、すごいから。めっちゃくちゃすっきりする。3年に一度はしたい。高熱出してうなるのと同じくらい爽快ですよ。あたし、会う人ごとに勧めてる」と、友人。
お店のおばあちゃんに伺ったところ、ここはもう60年くらい商売してて、この「天の川」にたどり着く前にいろいろ試行錯誤があったそうな。「バウムクーヘン売っとったりなあ」とのこと。やはりお菓子やさんに大事なのは、「この一品」を見つけること、なのだなあ。
このあと多気の新名所・ヴィソンを偵察(?)して伊勢に戻ったのは夕方6時半。めいっぱい山(と海)が見れて、朝と晩、一日2回、ホテルの温泉につかって。めちゃくちゃリフレッシュした旅行でありました。