5月28日(日)
28℃
曇り
BLT風サンドイッチ
具がたっぷり入った、昼のメインになるようなサンドイッチを作ったことがない。理由のひとつは夫が「昼はパンじゃなくて米および麺が食べたい」というので、出番がなかったのである。もうひとつはとにかく不器用なのでサンドイッチというものをきれいに作れたことがないから。
でも急に、挑戦したくなったので「お昼はパンです」と宣言して挑戦。ベーコン、卵、野菜が入ったBLT風が無性に食べたくなり、買い出しにいく。レタスとさんざん悩んだ末、青物はクレソンにした。ほかにキャロットラペ(人参絶賛消費中)、ドライトマトも用意する。半熟でオムレツを焼き、ベーコンはかりかりにする。レモン塩でマリネしておいた鶏むね肉はスライスしてベーコンの脂でソテーする。
具を積み上げながら、あ、これは生春巻きと同じだ、と思い至る。あれも、もりもり具を入れたあげく全く上手に負けずひどい有様になるのだが、まあ口にいれたらおいしいからいいやという平野レミ方式で毎回乗り切ってきた。つまり私は不器用でサンドイッチは難しい、ということなのだ。
しかし丁寧に用意した具はおいしそうに仕上がったが、最後、パンをトーストするのに激しく失敗してかなり台無しになった。焼きすぎたのである。薄いパンをミーレのオーブンでトーストすることに慣れていないので、ふと気を許したら、かりっと、どころではない硬さになってしまっていた…。そしてこれがほぼ最後のパン…。大ショック。最近、自分に期待しないので料理が失敗しても昔ほど不愉快にならなくなったのだが、今回ばかりは不愉快というかもうショックでショックで…。だってもうパンがないから…。
だが最近は割り切りも早い。仕方ない、と顔をあげて「失敗した! ごめんなさい!」と大声で詫びつつ食べた。わずかばかり焼いてないパンが残っていて、それも夫に差し出す。「うん、やわらかい」と苦笑しつつ頬張る夫。
トーストサンドというのがまず好きなのだけど、作るの難しい。だってトーストって焼いた瞬間に食べないと、猛スピードで食味が落ちる。と思っているから。トーストしてからいろいろ具を積んで、おさえて、切って、皿に持って…とかやってたらあっというまに食べ頃を逃してしまう。どうしたらいいのだろうといつも思っていた。
「サンドイッチの場合、パンは焼かないか、もしくはホットサンドか、じゃないの? トーストサンドってのがそもそも中途半端なんじゃないの?」と夫。
いや、そうかもしれないが、でも世間の喫茶店にはトーストサンド、あふれてるし…。しかしここまで派手に失敗すると反論もできないので、しばらく我が家ではトーストサンドは登場しないのだろう。
サンドイッチにはポテトフライだよねー、とインカの目覚めも揚げたのになー。ポテトフライというものも初めて作った。芋を櫛形に切ると妙にテンションあがっておもしろい。水に1時間さらす、というのを買い物前に知ってよかった。料理って必須の下ごしらえがあるから油断できない。