こなログ
十年以上、クープを反対に入れていたことにこないだ気づいたら、俄然クープが開くようになり、俄然パン全体の出来があがってしまった。あれだけ悩んでいたのはなんだったのか…。わたしのパン焼きのシンギュラリティが起きたのである(?)。
クープを正しく持ち、正しく入れるだけでなく、今が冬で生地が安定しやすいこと、そして去年導入したワインセラーで17℃長時間発酵をしていることも影響していると思う。特にワインセラー。真夏でも生地がだれない。なぜもっと早く買わなかったのか…。なにか始めようと思ってからリサーチと逡巡にとんでもなく時間を費やしてからようやく腰をあげる、という性格が災いして、気がついたらもう残り時間が少ない!
「失敗してもいい」「やってみなきゃわからない」を、これからは毎朝30回唱えて生きよう、と思った。…というわけで、最近のパンの記録。
2月5日(月)
雨のち雪
大雪警報が出た!
セーグルカンパーニュ
…とはいえ、完璧なパンが焼けるようになりました、というわけではなく、めりめりクープが割れて、かつ膨らんでも、なかが詰まって食パンみたいになりがち、が今の課題。そんななか、↓はまあ、気泡が伸びた。あと一息。でもちゃんと下から縦に伸びてるからよしとする。
2月6日(火)
雨
5℃! 昨日の雪が凍ってる。
昨日から大雪警報で、なんかみんな大騒ぎ。昨日外出の用事があって「なんてついてないんだ」と思ったけど、翌日のほうが大変だった。この日は家にいれてよかった。
海苔チーズトースト
2月12日(月)
晴れ
12℃
で、最高の出来になった!
史上最高セーグルカンパーニュ
いや、これって今まででいちばんいい出来なのでは? 外も中もなんだか素晴らしい。
なんでうまくいったんだっけ…。少し前のことなのでもう思い出せない。以前はパンノートつけてたんだけどな。たぶん、ほどよく膨らんだ時点で17℃セラーにいれ、そこでもしっかり10時間発酵させたからだろう。こねて、まず酵母を起こすために30℃保温をするのだけど、これをどれくらいやるかでだいぶ一次の出来が違う。ひとまわりくらい大きくなって、なんというか見るからに「呼吸してる」「膨らむ気満々」な生地になってからでないと、セラーに入れてはいけない。冬だと90〜2時間くらいかかる。しかしオーブンの30℃保温は、すぐに40℃くらいになってしまうので、スイッチを切ったり入れたり、の細かい調整が必要。40℃で1時間以上発酵させると、膨らみすぎになる。
ベーコン野菜トースト
卵ではなく、パンを見てほしい! なんだか気泡が美しい!
しかし、さんざん”気泡が”、とか書いているけど、そこに気泡が美しいとうまい、という体感的基準があるわけではない…。確かに詰まったパンとそうでないパンの味は違うけど、でも「気泡が美しいと本当に噛みごたえが…」などは思わない。わからない。
完全にビジュアルのお話です。