独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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こなログ オニオングラタンスープ

6月7日(火)

曇りのち雨

20℃

オニオングラタンスープ

うちで採れたパセリをちらす

大英博物館 北斎

 久しぶりにサントリー美術館へ。ここは空間が気持ちよくて好きな美術館。うすぐらーくて、天井が高い。あまりにも暗いので歩きながら眠くなることも多いのだが…。

 しかしなんの写真も撮らなかったのはなぜ? 思ったより肉筆画が少なかったような気がするが、北斎は大好きなので気にしない。15年くらい前の北斎展で観た「鮭と鼠」モチーフの絵(同じ絵じゃないとは思うのだが…)にやはり惹かれる。現実に鮭の近国鼠が寄っている現場を観たら、恐ろしいやら気持り悪いやらで卒倒すると思うのだが、北斎が絵にすると美しいんだよなあ…という、まったく同じ感想がわいてくる。成長してないのかしら。

 ミッドタウンも本当に久々。4年くらい来てないかも。ここも広くって、暗くって、人がそこそこいても全然ざわざわしなくて居心地いい。ファッションビル(というのか?)が好き、っていうのがそもそも自分のなかでは珍しい。

 最近Amazon Primeのスイーツコンテスト番組『Bake off Japan』にはまって、審査員の鎧塚俊彦がとてもよかったので、お茶は彼の店に行く。むかーし、それこそ20年前くらい? 今はなき対決番組『どっちの料理ショー』で彼が出ていた。対決相手からの攻撃的な言葉に対して、鎧塚さんは「そうですね〜でもこれがいいんですよ〜」とかなんとか、終始笑顔でのんびり&飄々とした受け答え。これがすごくおもしろかった。それからどんどん有名になって店をたくさん作って、川島なお美さんと結婚したりと、すごーくいろいろあって(彼に、ね)、ついに私たちは再会したわけである。番組で久々に彼のトークを聴いて、「そうなんだよ、この人おもしろいんだよ」と思いが再燃したのだ。おもしろくて、同時にお菓子作りを愛してることもよくわかる、変わってない!

私はYou Tubeで彼の番組まで観てしまった。やはりめちゃくちゃ楽しそうにお菓子を作ってみせてくれた。

 私には作家や芸能人、評論家に料理研究家など、勝手に憧れ信頼する人たちがたくさんいて、彼らに疑似師匠、疑似友人になってもらって心の支えにしているのだが、数十年つきあっていると「あれ? こんな人だったんだ」「そうかーこの人、こうなってきたのかー」と勝手に慕ったあげく、勝手に失望することも多い。人って変わるもんなあ、とか、いいように誤解してたんだなあとか、自分の趣味が変わったのだなーとかいろいろ理由はあるのだけど、最近はそういうわけで「がっかりして当たり前」モードである。もう若いときのように勝手に神聖視するのはやめよう、がっかりしてからが新しい関係のスタートだ! ぐらいに考えていた。それだけに、トシ(すいません)のように「うわー、この人変わってない!」という感動はめったに出会えるものではない。とてもうれしい。

 ちなみにこのミッドタウン店も、オープンしたてのときに並んで行った。”日本初の、カウンター越しにシェフが目の前でデザートを作ってくれる”という画期的なコンセプトだった。本当に目の前にトシ(すいません、友達と勝手にこう呼んでいた)がいて我々の皿を作ってくれた。ラッキーだったな。

 店内、こんなだったっけなあー、といろいろ思い出しながらウェイティングしてたのだけど、あまりにも誰も帰らないので諦めてケーキとお茶をテイクアウトして、外のベンチで食べた。最初からこれでよかった…。食べたのはスフレチーズケーキ。あえてベーシックなものを選びました。久々に来た六本木ミッドタウンには、コロナ明けのせいか平日なのになかなか賑わっていて、しかも見るからにお金持ち、の人たちがいっぱいいておもしろかった。近所にはいないからなあ。

 

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