独楽ログ〜こまログ〜

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マイル修行2022 準備編

突然決めたマイル修行

首里城にはたくさん門があった

 ANAのフライトポイント(PP)が年末まで2倍になる、というのはずいぶん前から知っていたが、自分には関係ないと思っていた。飛行機苦手な自分がわざわざ飛行機に乗る、というのがまずありえなかったし、たしかにPPをためてステータスを上げ、国際線ビジネスクラス予約をしやすくすることは魅力的だったが、1年間で50000PPなんて無理だろう、と。

 が、夫のマイルがたまったままどこにも旅行に行けず日々が過ぎ、今後毎月結構なマイルが消滅する、と気づいて、ふと「マイル修行でもするか」と思い立った。あくまで「知らない場所に行く」を目的にした旅である、ということにして。この猛烈なサーチャージと円安ではまだしばらくは海外も行けそうもないし、このままではどんどん消滅していく。

 原則は「行ったことないところで、今後行きそうもないところ」に「日帰り」、「席はプレミアムクラス」とした。

つまり修行色は限りなく薄く、楽しい旅行をするということである。日帰りにしたのは、ただでさえ3ヶ月で50000PPぶんの旅程を組むことでも大変なのに、この上宿探しをするのはつらすぎるし(”どこでもいい”とは決して言えないたち)、単純に泊まらなければ出費は減る。プレミアムクラスにしたのはそうでないと、とてもじゃないけど閉所と轟音でたびたびパニックに襲われる飛行機に乗る気にならないし、株主優待券を使って効率よくPPが貯められるから。

 日帰り、つまり数時間の中で楽しむことを目的にすれば、「あそこもここも行かなければ」という発想はなくなり「限られた時間で行けるところに行けばいい」となる。極端な話、最初は「沖縄に行って素敵なホテルでお茶飲んで来ればいいか」と思っていた。で、「へー、こんなところなんだー」と初めて観る風景を堪能すればいい。

 

2週間、さんざん試行錯誤して作った旅程は

那覇…とりあえず一度で大量にPPが稼げる沖縄ははずせない。実は一度、日帰り出張をしたことがあるのだが、全く覚えてないのでリベンジ。

 

宮古島…効率よく稼げる沖縄、でも那覇とは違う場所なので。ちなみに石垣島は満席ばかりでとれなかった。

 

庄内…もともと、酒田市に興味があった。土門拳記念館も気になっていた。

 

稚内…最初はPPが稼げる北海道、千歳空港を考えていて、どうやらすごいらしい千歳空港を堪能しようか? もしくは近くになにか行くところあるか? と考えていた。札幌は行ったことがあるので行く気はなかったので。しかし巨大空港で楽しむ…って、あまりに旅からはずれてる気がして、どうせなら今後行く機会もなさそうなすごいところにしよう、と思い、稚内に。ANA直行便のある北海道ってほかにあまりないのだ。手を伸ばしたらサハリン、みたいな地理がなんだかすごくて、思いついたら俄然行きたくなった。

 

能登…羽田発で、いくつかの都市はボーナスPP500がつく。能登もほとんど今まで脳裏に浮かんだことがない場所で、これは今逃したら行かないかも、と思い。

 

鹿児島…九州、どこか行きたいなと思っていた。熊本は春に行った。福岡も行ったことある。佐賀? 長崎? などと探していたが、鹿児島だけ、妙に運賃が安い。行ったことないし、これは! と思い決めた。

 

富山…これもボーナスPPがつく空港。アート好きの友達が行ったとか行ってたな、なにかあるのかな、と調べたら、隈研吾氏が作ったすごい図書館併設のガラス博物館があるというので、おお、これだ、と。

本場のシーサーには凄みがあった

 このリストができるまで本当に大変だった…。いくら「お茶飲んでくるだけでいい」とはいえ、やはり少しでも興味の惹かれるところに行きたいし、空港から電車やバスでせいぜい40分の目的地でないと困るし、さらになるべく運賃は安いほうがよく、あら、北国に行くなら早く行かないと雪が? でも旅程は平日限定(週末は混む)だし、あ、株主優待券の有効期限が11月30日になってるじゃないか!…等々。

 さらに夫のマイルをスカイコインに変えて、搭乗者は私にして…とか事務作業が苦手な私には確定申告並みにしんどい作業であった。ある路線は株主優待券ではなくプレミアムビジネスきっぷにしよう、と妙案が出てほっとしていたら、「プレミアムビジネスきっぷはスカイコインで購入不可」とか出てきて一からやり直しとか、旅程を固めただいぶあとでボーナスPPの計算方法を間違えており、50000PPに満たないことが発覚してあわてて富山を足したりとか、冷や汗が出る場面多数。

 しかしそういう身を削る(?)実践を積んだので、だいぶいろんなことがスムーズにできるようになったとも思う。チケットを予約してから決済までには数日余裕をくれるとか(つまり”予約する”が最終決定にならない)、株主優待券きっぷを予約しても、実際の株主番号は搭乗ギリギリまでに登録すればいい(だから残りの1往復はよそで調達するのではなく、これから発行される予定の自分の優待券を使えばいい!)とか、いろいろTIPSを得ることができた。頭を抱えるほどじたばたして習得した知識は身体に染み込む。こうして自分は旅の達人になるのだ…などと悦に入ったりしつつ、あとは観光情報を眺めてあれこれ予定を考えつつ、フライトを待つのみ。