6月3日(土)
雨
24℃
あー梅雨…。洗濯物について考える日々が来た。
チーズとトマトのホットサンド
チーズとトマトのほかピーマンも入れた。パンの表面にはバターを塗ってこんがり。カロリーは高そう…。ホットサンドメーカー、洗うのが面倒すぎて出番が減りがちだったのだけど、ついに億劫でなくなってきた気がする。だいたいは気分の問題なのよね…。
マルジェラのグラム・スラムを買ってしまった!
50を過ぎて初めてブランドバッグとゆうものを買った。オークションで、未使用品だけど…。いろいろ保証カードはついてたから本物のはず。数年前、このマルジェラのグラム・スラムを見たとき「なんてかわいいのだ…枕のようだ…」と消えかけていた物欲が猛烈に燃え盛ったのだが、高すぎて買おうとは夢にも思わなかった。まさか買うとはなあ、と今も不思議な気分。
二十代、三十代の頃、周りはみんなブランドバッグを持っていたのだが、なんでか買おうと思ったことがなかった。服はギャルソンで、あらゆることにお金をつぎこんでいたけど、バッグに十万二十万払うという感覚がよくわからなかったし、だいたいそこまで稼いでなかったし。
しかしバブル世代なもので、当時は「ひたすら買う」「とにかく買う」で生きてきたのも事実だ。が、あまりに買いすぎて首がまわらなくなり、その後猛省。というか、「ああお金がない」と思い暮らす日々にほとほと疲れた。しいたけ占いによると”不良なところがあるので突然どうでもいいと思ったりする”水瓶座なので、「あーあほらしい、もうなんもいらんわ」とやさぐれたのである。
で、「もうなにも買わない」と、突如四十代でストイックモードに突入。同時に社交もしなくなり、当時は「外におもしろいことはない」と決めていた。つまり引きこもりになった。その後なにか買うときは目をぎらぎらさせて「これは本当に必要なのか」とあらゆるものを吟味。一時は「正月の食材、無駄に高くて意味なさすぎ」「無駄だから外で絶対お茶飲まない」というところまでいって、それを2年くらいやったら「そんなに節約しなくてもいいんじゃないの?」というところまで戻ってきた。とくにきっかけはないのだが、まあ熱がさめてきたというか。お金使わないと世の中回らない、安いものばかり探していると誰も潤わない、という視点も得た。物事…ていうか私は常に変動する。
で、今は、どれだけ貯めても日銀が破綻する可能性も結構あるので、「ほしいものがあれば買えば?」という感じになった。が、そうなると長年の節約グセで肝心の「ほしいもの」があんまりなくなっていたのである…。皮肉。あるとすれば大きな木のある庭つきの一軒家なのだが、さすがにそれは買えないし(ていうかこの話、前も書いたことがあると思うのだけど…すみません)。さらに、長いこと「これは絶対」と思い込んでいたもの…みりんは三河みりんでないと!…とか、そういう生活の様々なこだわりもかなり消滅していた。まあ、頭がやわらかくなったのである。
というような遍歴を経て、いまさらブランドバッグである。出かける場所も見せる人もないのに…。皮肉。でもうれしい。写真で見てたよりもよりかわいいものが来て感動。しかも「高級皮バッグなのだからくそ重いのだろう。Mac bookとか絶対入れられないのだろう」という覚悟と裏腹に超軽かった。すごい。肩がけもできるしなんとリュックにもなる! しかも未使用なのに定価の6割引き(それでも14万円だったが)! 早速マティス展に出かけた。PC入れて余裕で持ち歩きできた。
で、お手入れは?
しかしいわゆる高級皮革製品というものを持ったことがないので、お手入れがさっぱりわからない。ネットで検索してもよくわからない。防水・防汚スプレーかなんかかければいいよね? と思ってたら「しみになる」という意見が結構多いのだ。なんといってもこれはグレーベージュだし。えー、と思ってなお検索した結果、ブランドバッグにはコロニルというスプレーがいいらしい。でもクリームタイプだのスプレーだのを選ばなければいけないし、レビューの多くは満足してるけど、たまに「でもしみになった」という人もいることはいる。ブティックに電話して「お手入れはどうしたら?」と聞いたら、まずすごくうろたえられて、「え、これ聞く人いないの?」とこちらもうろたえ、結局「なにもしないでください」という回答。ええ? そうなの?
最終的に東急ハンズ新宿タカシマヤ店に行ってプロに聞くことにした。そしたら、いかにも皮を愛していそうなかっこいいおじさんが立っていた。「これ、シープでしょ」と早速正確なジャブをかましてくれて、私が「コロニルがいいって読んだんですけど」と店頭の商品を指差すと、「あ、これはだめだめ。油分が多すぎるから」と速攻で否定!
「色が薄いからしみになりやすい。油分が多いとしみになるの。だからこっちの水分と半々くらいのやつがいいんだよ」
と、写真のモブレーを選んでくれた。
「黒でもしみになるからね。黒だから大丈夫とがんがんスプレーして、でもしみになってがっかりする人がいるんだよ」
「全体に、あっさりかけてね。あっさり。女の人ってたーっぷりかけがちだから。かけてしばらくたって、またこの状態に戻って来たなあと思ったら、またかけて」
と、目からウロコの情報を次から次へと畳み掛け、私をKO。試合後は
「マルジェラでしょ? あ、こんなになってるの? かーっこいいなあ」
とお客さんの気分を良くしてくれるのも忘れない。素晴らしいプロであった。久々にネットの限界を知った日でありました。
そして「ほしいなら買おう」と思うので、ブログにも「買い物自慢」のタグを作ってみました。