7月9日(日)
晴れのち曇り
33℃
中華風プレート
前日の冷やし中華の残りの焼き豚やきゅうりの醤油漬け、みょうがの梅漬けを皿に盛る。完全なアジア風味付けなので、それをパンにはさんで食べると、ほぼバインミー的味わいに。これはこれで新しい。
チャーシューって売ってるのかな、とスーパーで探してみると、精肉売り場にもあるのだが、ラーメン(生)売り場にもある。全国の名店の味、というビジネスがあるのですね。あの店のもこの店のも、麺とスープセットで売っている。ラーメン業界に疎いので知らなかった。カレーがあるのだからそりゃラーメンだってあるか。で、それとは別に「名店のチャーシュー」というジャンルも確立されていた。文庫本にはさんである栞よりも小さいチャーシュー×2枚、みたいなごくごく少量のこだわりチャーシューが500円とか、なかなかの値段である。一人前サイズというか一口サイズ。確かに「あそこのチャーシュー食べたい!」という欲望は定期的にわいてくるのかもしれない。いいビジネスな気がする。
ドラマ
『マーベラス・ミセス・メイゼル』Amazon prime(2023)
シーズン5、ついに完結。贅沢なドラマだった…。衣装、セットのゴージャスさもすごかったけど、セリフの量も普通のドラマの3倍くらいあり、それを昔のスクリューボール・コメディのテキスト通りにすごい勢いでまわしていく役者たち。まさに職人芸。脚本書き上げるのにどれだけの労力が? リハーサル、どれくらいやってるんだろう? と余計なことを思わずにいられない完成度だった。しかもドラマとしても一級品で、膨大な登場人物の人生がちゃんと丁寧に描かれている。1950〜60年代のアメリカ人の人生はこんなだったのね、と『マッドメン』を観たときと同じ感慨がある。主役のレイチェル・ブロズナハンの美しさも驚愕のレベルだった。『ハウス・オブ・カード』(2013)にちょいと出ていたときは、不幸な売春婦という役柄もそうだったけど貧乏くさい普通のおねえちゃんで、正直とくにきれいとも思わなかったのだが…。女優ってこうゆうふうに花開くのだとまざまざと実感させられた。この人を間近で観たら卒倒するかもな…と思わせる美しさであった。しかしその美貌に全く甘えず、スタンダップコメディアンという難役を見事にこなして、さらに驚く。あの時代の「主婦こそ最高」という価値観に反して、下ネタ全開で舞台に立ち続けすこーしずつ成功を勝ち取っていく、そして最後は…。とにかく見応えだらけのドラマでありました。