7月11日(火)
晴れ
34℃
灼熱…。
珍しく絶妙に焼けたプルマン。いつも天井がきれいに色づき、つまり蓋までしっかり伸びて焼き色がつき、しかし角はふくらみすぎず丸みがある…という状態にするのがなかなか難儀のである。要はどの段階で蓋をしてオーブンに入れるとか、という話なのだが。今回はうまくいった。うれしい。これもワインセラー発酵のおかげかも。
チーズをのせた
まるで焼く前の姿だけど、これでできあがり。焼きたてを切って、シュレッドチーズをのせただけ。このシュレッドチーズは生で食べられるのである。しかも開けたて。いつもは小分けにして冷凍したものをすこしずつ解凍しているのだが、開けたては本当においしい。
昼ごはんはアジフライ
前日に坂口恭平さんが鯵と鯛をフライにしていて、空腹で見たせいか「うおおおお。私も明日はアジフライだ!」と決意して寝て、開店時間にオオゼキへ。アジフライ、とくになにも思ったことはないのだが、突如、味が舌の記憶に蘇ったのである。家のパンを切らしているのでパン粉も買わなければならない。でもいつも買わないのでやっぱり忘れて、灼熱の中戻って買い直す。
鯵はおろしてもらった。自分でさばく元気がなかった。昔は「上手にならないと」と多めに買って練習したり、出刃包丁だって買ったけど、ここ半年は「おろしてくれるならおろしてもらおう。すぐ昼ごはんなんだし」と怠けている。いちいち気合を入れなくなってよかったのか、単なる怠惰への道なのか。いやでも、おろしてもらうときれいだよなあ。プロは違う。
付け合せのキャベツ、きゅうりとともに塩もみして、マスタードシードとにんにくで作ったオイルをじゅっ、とかけてシェリービネガーであえる。大のお気に入りマリネなのだが、やはり千切りがいい、という人もいるんだろうな、ということで食べる直前にスライサーでおろす。私は塩もみのほうがいいんだけどね…。わかめとトマトのサラダ、玉ねぎ梅ドレッシング、中元でいただいた水ナスの漬物も並べる。
大きな揚鍋も出さず(これでたっぷりの油で揚げたほうが絶対うまくいくのはわかっているが)フライパンで揚げる。一口食べたらおいしくて衝撃。こんなにうまいものだったのか…。年々、あんなに好きだった青魚が苦手になりつつあるのだが、鯵だけは好きで、むしろ前よりも好きで、最近は好きな魚不動の一位の塩鮭の次につけている。肉のほうがよく食べるけど、魚を食べた日、とくにおいしく食べれた日は妙な充実感があるのは、「魚を食べるといい」という世間の刷り込みなのか、それとも自分の内部からわきあがる気持ちなのか。よくわからない。
梅たまねぎドレッシング、超おいしいです。↓