独楽ログ〜こまログ〜

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梅仕事2023②赤紫蘇投入 傷梅のその後

どこで、どんな赤紫蘇を買うのか

 7月も終わりに近づき、すっかり忘れていたのだが、赤紫蘇を準備しなければいけない。紫蘇は虫がつきやすく、農薬多めに使ってるという話を聞き、なるべく無農薬が〜と思ってるけれど、これがなかなか手に入らない。

 田舎に住んでいた頃は道の駅で有機と表示されたものを格安で買っていたけれど、おかげで虫食いはすごいし虫もなかなかすごくて大変だった。

 東京に戻ってからは、自然食品店で探したけれどものすごく高くて、しかもひどく元気のないものしか売ってなくて、これも嫌になった。結局「有機もみしそ」と予め塩もみしてあるものを買うことにしたのだが、漬かって3年め、成分表を見ると「梅酢」とあり、つまり塩だけでなく梅酢も使用しているのである。これを使うなら、自分で梅干し漬けてる意味ないのでは? という気分になり、やっぱり自分で揉むかなあと思っていたところ、メルカリやヤフオクに無農薬や有機の赤紫蘇がいっぱい出品されているっことに気づいた。あ、そうか、ここで買えばいいのだ! ということで去年から。

下がアク抜き済。上がジュース用

無農薬野菜を見極めることはできない

 しかし「ほんとに無農薬なの?」という当然の疑念がわいてくる。もうこれは覚悟決めるしかないですよね。信じると決めたら信じるしかない。

 去年、雑誌『New Yorker』で呼んだオーガニック農業詐欺の記事が、勉強のために一文一文解析して読んだだけあってかなり印象に残っていて、これにより「有機農業業界というのは、きわめて曖昧で真実を追求しにくいのだ」ということがよくわかった。ついこの間までアメリカでは「有機です」と宣誓すればOKということがまかり通っていたらしい。とうもろこしなど挽いてしまえば全然わからない。「誰も気づかないし、誰も傷つかない」と詐欺師。その後、宣誓だけじゃまずいということで土壌の検査なども必須になったけど、畑の周縁の土だけ有機にするとかいうことをして検査を切り抜けた。検査官は畑のなかまで(アメリカの畑は広大だから成立したのだと思う)入り込まないのだ。事務所にやってくる検査官には書類を大量に渡して、かつ、「あ、ごめんよ」などといって床に思いきり散らすなどして煙に巻き、あとは農薬使用で育てた作物をオーガニックと表示した袋に詰め込めんで出荷すればいい。農家には前科者とか後ろ暗い経歴を持つ人たちばかりをあえて選んでいたという。「あいつ、有機とか言ってるんだろうな」と薄々勘付きつつ、報酬が良かったから見て見ぬふり。男はきわめて堂々と有機農業詐欺を行い栄華を極めたけれど、その後作物検査なども行われるようになり、ついに破綻してその後自殺した。むちゃ感じがよくて人懐っこい、典型的な詐欺師だったらしい。

 ま、というわけで、完璧な無農薬野菜を手に入れるのは思っているより難しいと思っているので、そこはもう覚悟を決めるしかないのである。レモンなんかは、あまりにもシミ、傷がないと「ん?」となるわけですが。あと、今まであまりにも農薬を敵視していたなという反省も最近芽生えたりもして…。このへんは正直、複雑だ。

 

↓有料ですが、月に1本くらい無料で読めるはず。すごくおもしろい記事だった。

www.newyorker.com

 

塩もみする

 閑話休題

 赤紫蘇仕事はまずは丁寧に洗って土を落とし、一枚一枚ひろげて乾かす。とにかくカビさせないため、水気厳禁、しっかり乾かす。その後塩もみを2回。一軍の梅と二軍の梅(こんなに傷だらけでもちゃんと梅干しになるのか?実験用)にそれぞれ投入。きれいな赤になりました。

こちら一軍の梅たち

傷もの二軍梅。いちおう、無事漬かってます。安堵

 虫はほとんどいなかったけど、この人はいました。カタツムリの赤ちゃん。

ちっちゃすぎる! かわいい

 大きいとぎょっとするけど、これだけ小さいとねえ…かわいすぎる。

 

おまけ:赤紫蘇ジュース

 梅干しに漬けるのは真っ赤な葉だけなので、緑が強いもの、茎などはジュースになる。1500mlの水に350の白砂糖、赤紫蘇300g、というネットで見つけたレシピに従うも、紫蘇は300gもない。しょうがない。薄いかもなーと心配しつつ、20分煮る。葉をひきあげたあと、砂糖、そしてレシピはクエン酸だったけどレモン汁を適当に投入。

風呂上がりの至福、ドリンクタイム

 できたものをペリエで割り、さらに酸味をたすためにレモン汁を。おいしい。きれいでおいしくて、期間限定。ありがたい飲み物である。骨粗鬆症と悪玉コレステロール撲滅のための「食べる小魚」とともに。