独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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こなログ ダッチパンケーキ 11月14日,2020

11月14日

晴れ‼︎

20℃

PATHのダッチパンケーキ

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PATHの名物、ついに食べた。

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ざくろのサラダも5年越しの念願。

土曜の朝バスに乗り、代々木八幡のカフェ「PATH」へ再トライ。あんまり思い入れすぎるとかわされる、という経験から、期待値をあげずにでかける。なにしろ11日付のFBで「オーブンが故障してダッチパンケーキが出せない」と書いてあるのだ…。もうダメ元で行くしかない。

代々木公園を散歩して楽しい気候はもうこの先あまり望めない。予想気温20℃、1日晴れ、週末、は今日しかないのだ。

しかし出かける前に一仕事したら持病の眼痛が出て(夢中でPCにかじりつくと出る)、バスに乗ったときは軽く吐き気すら。すでに予定のバスは一本逃してて、開店の8時には間に合わないし。あー。もう今日、つらい日になるかも、と嫌な予感を感じつつ、揺られる。

 

到着してもちろん、行列ができている。「外のベンチに座って待つ権利」を得るために、約30分代々木八幡駅前のドトールで時間つぶし。隣にやってきた女子二人組も同じ目的。PATHはドトールも潤わせている。

携帯に連絡が来て店に戻り、今度は外のベンチで待つ。これができるのも今週来週くらいだろうなあ…。真冬はどうしているのだろうか。

また20分くらい待って、ようやく中へ。

 

席についた

ふだん並ぶということをほとんどしないので、よくやってるなあ自分…とほめる。夫はゆっくりと不機嫌になりつつある。

注文するのもなんだか大変。人がいないのだ。

ようやくやってきて注文できて、それからパンケーキが到着するまでここから30分。

うーん。よくやるなあ、自分…。

店員さんもよくやってる。

毎日ひっきりなしに人がやってきて、それをひたすらさばく。「まだですか?」「いつですか?」「テイクアウトはどれができますか?」…あとからあとからやってきて同じことを聞いてくる人たちに同じ返答を笑顔で返す。「あ、そこはすでに待ってるかたが座るので、こちらに並んでお待ちください」「これから1時間くらいかかりますが大丈夫ですか?」

 何度も何度も繰り返す。お客さんはたいてい失望かいらいらのどちらかを懸命にこらえているので、ムードはよくない。でも店員さんはあくまで感じよい。笑顔たやさず。丁寧に。でも言うべきことは言う。すごい、偉いなあ…と感心してしまった。

 

料理がきた

ダッチパンケーキの前にトレビスとざくろのサラダと、キノコスープスコーンつき、がやってくる。

どちらもものすごくうまい。来たかいがあった…。スコーンの軽さ、外側のかりかり具合。すごい。スコーンはおいしいけど重い、だから飽きる、食べたあと軽く後悔する、という多くの日本人が感じている(え?私だけ?)欠点をかるーく凌駕する味だ。これなら毎日でも2つでも食べられる。めちゃくちゃうまい。

ここまで軽いのはつまり、バターが少ないのよね…かりかりなのは、焼き上げ温度が高いから? ていうかこれって、アメリカの「ビスケット」(クッキーの類似品ではない)ではないのか? でも自分でビスケットを作ったことはないからまずそれから作ってみるか…など、今後の戦略を考える。

 

やはり5年前(4年前?)にパン・オ・ショコラをここで食べたときのあの感動は間違いではなかったのだ…。

なのに写真なし。すみません。

そしてついにダッチパンケーキがくる。うまい。うまい! なかの卵感たっぷりのとろとろがプディングのよう。生ハムの塩気チーズのこくメープルシロップの甘み。素晴らしい。「名物」にようやくたどりついて、素直に感動できるのはよほどおいしい、ということではないだろうか。だいたいは「そうか、こんなかんじか」で終わるものだ。いやー、でもこれはうまいわ。

レシピ欲しいなあ…と店のYoutubeチャンネルのレシピ一覧をのぞいたが、パンケーキもスコーンもない。そらそうか…。

自分で試行錯誤するしかない。

 

帰り際、店員さんが「いろいろお待たせしちゃって本当にすみません」と述べられる。

そんな!と笑顔で否定する私。食べる前までのイライラは吹き飛ぶ。素晴らしい接客だ…。

隣には22歳くらいの女の子たちが、ハイテンションでしゃべりまくり。久々に生の若者のトークを聞いて、おもしろい。彼女たちの間には大皿に盛られたクロワッサンやスコーンなどのたくさんのパン類のみ。そうか、パンケーキ頼まないでこういうのもアリなのか、と思っていたら、あとからパンケーキも来た。驚いたのはつまり、前菜として(?)大量の粉ものを食べ、そのあとさらにパンケーキを食べる。スープやサラダなどはいっさいなしのカーボオンリーの選択だ、ということである。

若いからなのかしら。

もちろんふたりは爆裂トークを休ませることなく、これらをきれいにたいらげていた。すごい。

代々木公園から新井薬師東京裏散歩

 

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秋の美しさでいっぱいの代々木公園

結局店を出たのはなんだかんだで10時半くらい。いやー、時間、つかったなあ…。

しかし予報通り素晴らしい晴れなので、ご機嫌で代々木公園へ。人もたくさんいるが、なにせ広大なので全然混んでる感じなし。素晴らしい。気持ちいい。もっと来るべきではないか。

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大きな大きなかまきりも散歩していた

公園を出てから参宮橋を抜けて代々木駅へ向かう。総武線中野駅へ行こうという計画だ。全く知らないエリアだ。家から近いといえば近いのに。知らないところを歩くとかるく感動するので、この日もきょろきょろしながら歩く。代々木駅周辺は不思議な店がたくさんある。ひとことで雰囲気をいい表せない独特のエリアだ。

総武線東中野へさしかかり、「東中野も歩くと面白いんだよ、今度行こう」と言うと、「じゃあ今降りよう」ということに。最終目的は14時中野のメガネ屋さん、なので時間が余り気味なのである。新井薬師でカレーを食べることになっていたのだが、まだおなかがすかないので降りて歩くことにする。

まず東中野では夫が30年前、大学一年のときに上京して住んだアパートを確認。風景をほとんど覚えていない彼にも驚くが、ぼろぼろのアパートがまだあることにも驚く。「よくこんなとこ住んだね…30年前は多少きれいだったんだろうけど…」。

 当時は、クラスの友人たちが連日いりびたってブリッジをしていたそうな。今は友達も欲しがらず、誰からの連絡もなく、どこにも行きたがらない、そしてそれに満足している完全に社交なき生活。当時から格別外交的な人ではなかったが、それでも人は変わるもんだなあ、と大学生時代の夫を思い出してしみじみする。

東中野〜中井(西武新宿線の駅)〜上高田〜と50分くらい練り歩いて、また「こんなとこあるんだね!」と興奮する。川沿いの商店街(というのか?)をてくてく歩き、大きな大きな公団団地と大きな公園を通り抜ける。今では考えられない贅沢な昭和な敷地の使い方にタイムトリップ感が加速。今までの人生で「中井駅」について考えたことある?」と尋ね、「ないね」と夫。「そうだよね。あたしもない」と感慨にふける。

 

 

新井薬師でお宝発見

 新井薬師では目的にカレー屋の10分手前に新しい、そそられるカレー屋ができてきて、急遽予定変更。これが大当たり。

tabelog.com

店内も料理もかなりいい。カレーにビリヤニ、しかもドーサまで。選びがいある。しかも安い。

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さんまの(!)ビリヤニ

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カレー二種。甘くないバターチキンとキーマ。

これはもしや…と思ったらやはり、シェフはエリックサウスで修行されていた。なのでウールガイ(しょっぱい漬物。好物)もあった。しかも大根ではなくりんごで作っていた! 甘しょっぱくてうまい。ビリヤニのトレイにある、一番小さな皿にのっているやつ。キーマカレーはひき肉がたぶん、手で叩いているのでは、というごろごろカット。お肉らしさが際立っていた。

 

続く『マネーショート』問題

ドトールのベンチからずっと、話題の半分は映画『マネーショート』とその原作『世紀の空売り』。複雑な内容を一生懸命夫に説明し続けたが、途中で、「あんたが言ってる CDSCDOの説明が、ここに書いてあることと真逆なんだけど?」とnoteの映画解説をつきつけられ、「えええ⁉︎」となって事態が紛糾する。私も負けずに、原作本の該当箇所をつきつけて「だってここにこう書いてある」。

だが結局、いつもの通り私は議論に負け、「なにもわかってなかった」と結論づけられる。本は3/4読み終わってゴールに向けていよいよ盛り上がっていて、電車のなかでも開いて読んでしまうのだが、そんな私に夫は「根本を勘違いしてたんでしょ。いいの? 最初から読み直せば?」とつらい仕打ち。

「えっ、最初から? ここまできたのに? えええ?」

「だって丁寧に生きるんだろ? わかってなかったんだから最初から読んだほうがいんじゃね?」

ああああー。いやだ。そんなの耐えられない。ていうかはやく結末が知りたいんだよ!

…としばらく悶絶していたら、「じゃあとりあえず最後まで読んだら? それで映画をもう一度俺とみよう。そして俺に解説してくれ。うまく解説できなかったらもう一度読んだら」

と再提案され、それで落ち着いた……。ふう。

丁寧に生きるって、大変だ。

 

ちなみに、この方のnoteです。めっちゃわかりやすかった。

note.com

観たドラマ 

MAD MEN』シーズン7 エピソード5「救いの手」(amazon prime

この頃は箪笥のようにでかいコンピュータが世の中を支配し始めてきた頃。この広告代理店も支配されつつあった…。例によって驚愕の展開。

読んだ本

『世紀の空売りマイケル・ルイス 文春文庫

そういうわけで、始めからは、まだ読み直さない。