正月は続く
散々な元旦でしたが、どうにか乗り越えています。散々は続いていて、さんざん待たされて到着した荷物が品物違いで返送したり、昨年から計画している旅行はオミクロン爆発でなんだか危ういし(11日出発)、あいかわらず家のなかは薄暗いし、まあしばらくはこのまま行くんでしょうなあ。こうなってしまうと、あとはただ諦めて近くにある小さな世界にこもるしかない。つまり映画鑑賞と読書、なのだが。あとは料理か。
ローストビーフ。いろんなところで「ローストビーフは和牛ではなく輸入の安い肉のほうがむしろいい」と書いてあるので、疑いなくオーストラリア牛とか買ってたのだが、今年はオオゼキのポイントが7千円ぶんあったのと、そもそもオオゼキではもう和牛しかない、といわれたので3000円くらいする黒毛和牛のももを買った。なるべく赤身のやつ。そしたら、初めて中をきれいなロゼ色に仕上げることができたこともあり、いつもの3倍くらいうまかった…。なんと!
世間の情報を鵜呑みにしてはいけないのだなあ、と改めてつくづく。圧倒的にやわらかいし、うまみも濃い。去年までは食べてる途中で疲れてしまっていたが、今年はそんなことは皆無。(うまいものは食べすぎてしまう、そこそこなら腹八分ですむ、というつらい現実がある)これを食べてどうにか自分の機嫌をとる。
ちなみに、ローストビーフは中が52℃くらいにするのが目標なのだが、我が家では肉の量がそもそも500g未満なので上手に火入れができない。だいたい入れすぎてしまう。
今年こそ、とオーブンの設定温度110℃、時間は20分で勝負してみた。結果、10分追い焼きしてこの色になったよかったのだが、いつも疑問に思うことが。
焼いてるとき、温度計を突き刺して確認するのだけど、そのとき穴が開く。そこから肉汁がもれてしまう、それも大量に漏れるのだが、みんなどうしているのだろう。来年からは、箸かなにかで栓をしよう、と肉汁が完全流出したあとで思いついた。来年こそは。
かぶの干し柿あえの研究
ローストビーフの下にあるは、塩もみかぶの干し柿あえ、2日め。元旦は柚子胡椒とオリーブオイル、シャンパンビネガー少々で、好評ではあったが、なんとなくしっくりこなかった。なので2日は粒マスタードにしてみた。オイルは邪魔に感じたのでいれず。マスタードとビネガーをほんの少し。干し柿の甘みには柚子胡椒よりマスタードのほうが合うようだ。かぶの葉も加えると色がとてもきれい。
で、こちらが3日のもの。マスタードと干し柿を最初から合わせてドレッシングとすることにした。ビネガー少々、オリーブオイルもほーんのすこしだけたらす。ドレッシングを作って1時間もたつと味がなじんで新しいおいしさが生まれていた。これは収穫。来年も作ろう。
自家製ぜんざいは成功した
ローストビーフとともに、数少ない成功があんこ。勇気のいる値段の丹波大納言を500g買って、煮る。いつも「ざくざく」とした普通のあんこより固めの味わいを目指しているのだが、必ず普通のあんこになってしまう。今回は野崎洋光さんの圧力鍋本の指示通り「14分加熱、その後急冷」をきちんと守る。水加減も注意深く。圧力を掛ける前にじっくり渋抜きもする。で、硬さをよく確認してから、黒糖とグラニュー糖で味付け。
ついにできた! これだ、理想のあんこ! 食べるたびに「ああ、おいしい…」と幸せになるので、つらい気持ちになったらこれを食べることにした。
ありがとう、あんこ。