独楽ログ〜こまログ〜

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マイル修行2022 鹿児島篇② 霧島神宮

霧島神宮

 真っ暗でびしゃびしゃの雨のなかレンタカー手続きをし、出発。目指すは霧島神宮である。創建6世紀頃、南九州最大の神宮、なのだとか。ここもさんざんバスと電車で行く方法を探したが、どう検索してもたどりつけないので観念して車を借りることにした。JRに「霧島神宮駅」というのがあるので行けると思ったのだ。が、よくよく調べてみると駅から神宮まで6kmある…こういうの、本当に迷惑です。がっかりです。

 ちなみに、借りたつもりで借りれてなくて(他の旅行で何件もレンタカー予約していたので混乱していた)、前日にものすごくあせって予約した。とんでもない値段ばかりが並んで本当にあせったのだが、検索して検索して検索しまくったら、バジェットで普通の値段(五千円くらい? だったかな?)で借りることができた。諦めちゃいかんですなあ。

こんな天気なわけですよ…

 まごうかたなき雨天。雨の神社も素敵なので、そこに賭けて元気を出して運転する。軽い山道でカーブ多め。でも全く車はいなくて気楽…というかさみしい。

霧島市マップ。左下、青囲みが空港

 だいぶ山のなかに入ったなあと思ったら、突然温泉街が出てきて驚いた。大型ホテルや道の駅的なショップが並ぶ、大々的に開発されたリゾート街である。霧島温泉郷らしい。ちょっとSF的な世界であった。

 

神宮到着

で、どうにか着いた。霧島神宮入り口

ほら、雨に濡れた参道がすてき

 神社というのはだいたい森のなかにあるので、だから好きだ。空気が清々しい。霧島神宮のお社はかなり豪華な様子。しかし平日とはいえ、参道のショップなどは人気の和菓子屋さん以外みな閉じていて、人も少なくわびしい感じだった。令和3年に国宝指定されたとはとても思えない。これもコロナのせいなのか。今は訪れてから数ヶ月たっていて、みんなコロナを忘れはじめているのでぜひ賑わっていてほしい。

 

こんな素敵な眺めも撮れた。晩秋

黒豚の館で昼ごはん


 このマイル修行旅では、現地ではほぼなにも食べないのだが、今回は元気だし、とにかく神宮への通り道にある「黒豚の館」が気になってしょうがないので行ってみることにする。口コミを読むと週末などは相当並ぶらしい。

地元ではかなりの有名店らしい、黒豚の館

これでもか、な盛りだくさんメニュー

ロースカツ定食2500円をいただく。豚汁・小鉢つき
今思うと、なぜ黒豚三味定食にしなかったのか謎

公営プールでひと泳ぎ

本日泳ぐのは、霧島市国分総合プール

 で、黒豚の館を出て反対側を走ってしまい、いいドライブをしつつ国分市の公営プールへ。いまさらだけどほんっとナビって便利だな。なにも覚えないけど。

 ここはプールの脇のジャグジーが温泉なのが売りだったが、今は違うらしい。更衣室などは中学校かな? と思うほどの公営っぷりだ。年配のレギュラーメンバーたちがぽつぽついて、見知らぬおばさんであるはずの私に挨拶し、話しかけてくれてうれしい。…というか、今回のマイル旅であちこちのプールに行ったが、どこでもみな自然に話しかけてくれた。ありがたい。東京の区民プールで誰かと話したこと、一度もないなあ。

 今回はとくに、ひとりで小さいプール(大小のプールがあるのだ)で泳いでるおばさんに思わず、「こっちがいいんですか?」と聞いてしまったのだが、「あっちは怖いのよー、泳げないからー、でもずいぶん泳げるようになったのよー、ほらー(と泳いでみせる)」と(たしか鹿児島弁で)旧知の仲のように教えてくれた。

 年季の入った大きな大きなプールに、スピ−カーからひときわ大きく響き渡るのはラジオ、そしてそこで流される演歌。演歌聴きながらクロール…シュールすぎる、と思いながら水をかく私。なかなかできない体験だ。

 

鹿児島神宮にも立ち寄ろう

 車の返車時間までどうにか間に合いそうだったので、プールから15分程度で行ける鹿児島神社へ。社殿は朱塗り部分が少なく、好みの空間であった。焦りながら行ってよかった。だーれもいない参道を気分よく歩く。泳いだあとはいつもものすごく気分がよい。なにかそういうホルモンが出てるのだろう。

どうも神社の参道が、しかも階段が、お社よりも好きらしい

こちらも重要文化財に指定されたそうな

大事にしよう

 …と、盛りだくさんな感じで山だけでなく後半は市内をぐるぐるまわり、無事車を返して空港へ。鹿児島空港というのは離島へのハブ空港なのね。ものすごく大きくて驚いた。ラウンジも豪華で過ごしやすかった。

最初いらない、と断ったのだが…

 食事はいらない、と言いつつ、むらむらと甘いものが欲しくなって、頼み直す、という恥ずかしいことをする。そのかいあって、おいしかった。機内のフルーツってなんであんなにおいしいのか。乾燥のせいなのだろうが、おいしすぎる。

 

 というわけで、これにてマイル修行2022完結。飛行機日帰り旅のこつをようやく掴んだか…というところで終わった。まあ、そういうものだろう。終わってしばらくの間、もっとどこかに行きたい、行かなければ、みたいな気分になっていたが、年が明けると「よく行ったなあ…あんなに二週間に一度とか…よくもまあ」という気分になってしまったので、もう当分ないだろう。今思うと、あのときは元気だった。旅程を立てるだけでも検索の嵐で本当にエネルギーを使ったものなあ。でも楽しかったな。もうできる気はしないが、元気のあるときに行けてよかった。そう、あのときは元気だったのだ。