独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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カリフラワーのフライ・パン、映画『パーフェクト・ケア』

8月25日(金)

34℃

晴れ

 

カリフラワーのフライ・パン

このときのパンはいまいちだった…

セーグルカンパーニュ

この数日前に焼いたパン。ラ・トラを入れなかった

 アップしてなかった気がするのだが、このときいつものグリストミル50g、セーグル35g、ラ・トラディション・フランセーズ115g、キタノカオリ50gというレシピでなく、ラ・トラのぶんもキタノカオリにおきかえた。そしたらかなりはっきり違う味になってしまった。味が薄い。やはりラ・トラの存在感は偉大だった。学習。

 

映画 (※ネタバレあり)

『パーフェクト・ケア』(2020)

 本当はこの映画を観ようと思ってたのにドラマ『The Offer』を発見して観れずにいた。

www.youtube.com

 

ゴーン・ガール』のロザムンド・パイクが詐欺師まがいの悪徳後見人を演じるきっついコメディ&スリラー。この人、強すぎて苦手なのだが、今回もその強すぎるキャラを生かしまくった演技でゴールデングローブ主演女優賞を獲ったという。

 高齢者をハメて後見人となり施設に送り込んで財産をかすめとるというテーマで、高齢者介護問題で疲弊してる自分は「しまった、選択ミス」と思ったのだが、この映画を「おもしろいから観れば」と勧めた夫が後ろから、「あ、大丈夫、たぶん」と言うので観続けた。その言葉とおりこれはあくまでコメディかつスリラーであり、現実離れしつつ目が離せない展開のお話なので、気が滅入る暇もなかった。展開も複雑で予想もつかず、かなりおもしろかった。

 マーラ(ロザムンド・パイク)の強欲と剛腕が強烈すぎて、途中まで自然と湧いてくる「早く成敗されてくれ」な気持ちが、だんだん変わってくる。「たいした女だ」。そして「これはもうし仕方ない」とも思えてしまう。良心・罪悪感・善人願望…等々、そのような見栄がひとつもないと、こういうふうに生きられる。この間為末大さんが元ツイッターで「人は目標が定まってると思い切り力を発揮できる」というようなことを言っていて、つまり「迷いがあると行動できないし、してもいまいちなパフォーマンスになる」ということなのだが、なかなか個人的に胸をつかれてしまった。そう、私はいつもなにかしら迷ったり覚悟を決めきれないので、なにをやっても全力投球できないのだ…。

 そんなわけでマーラみたいに割り切ればもっと…などと思ったりするのだが、この映画のまあ、これはコメディなのであくまで大げさ描いてるわけだし、実際こんな人は現実ではただのソシオパスなのだが、しかしなあ…うらやましい。「好きに生きたいけど悪く言われたくない」「善人になりたい」「✗✗をしたいけどすぐに飽きてしまいそう」などという中途半端な気持ちが、私のいろんなことを停滞させているのだ、と最近つくづく思うので。   

 夫はわりとソシオパス的な人で、「気にしなければいい」ことは本当に全く気にしない。おかげでかなり精神的に自由に生きている。ふだんは「そんなに割り切っていいわけ?」などと非難がましく思ったりもするのだが、実際のところ毎日ご機嫌で生きている姿を見るととてもうらやましくなる。今更路線変更できないけど。いや、なにか雷に打たれるような出来事があれば、がらりと変えることもできるのかな? もう初老間近だけど。