謹賀新年2024
あけましておめでとうございます。いやもう、お屠蘇気分ゼロの正月でしたね…。昨年から「来年は世界も日本も大変だろうなあ」と覚悟はしてたものの、まさか元旦から災害事件事故の連発とは。被災された方にお見舞い申し上げます。
わたしの大好きな年始年末のニュース「列島のようす」みたいなやつが全然観れなかった。地方の神社に参る人々とか新幹線東京駅の混雑とか祖父母と孫たちのお迎え・お見送りとか東名帰省大渋滞情報とか。
年末に猛烈に働いて掃除と料理をしてだいたい激しい腰痛になって倒れ込むように新年を迎え、全部やり尽くしたはずなのに元旦から大量に料理しなくちゃいけないことに首をかしげ(結局雑煮とかじゃがいもグラタンとか当日の仕事だから。あとかまぼこや塊肉系をスライスして並べるとか白髪ねぎを作るとか細かい作業が積み重なる)つつ、やれやれと言いながらごちそうを食べ、夫がかぶりつきで見るお笑い番組や列島ニュースを横目で見つつ、自分は本や漫画やスマホを見る、午後は近所の、行列のない小さな神社へ行って初詣、という正月が結構好きなのだが、それは特殊な生活(?)をしている自分だけの正月で、どうやらほかのまっとうな人たちにとって、正月って、たぶん全然違うのかも? と今年初めて思い至った。
ちょっと有名な神社にはものすごい長蛇の列ができてて、まずこれに並んでお参りするのに数時間かかりそうだし、みんなお持たせらしい菓子折りの袋をいくつも下げて歩いてたりするし、知り合いたちは「まず奥さんの実家へ行って、そのあと自分んちへ」なんていう予定らしいし、それがあっちへは新幹線で、こっちへは飛行機で、とか言ってたりするし、たぶん、普通の正月休みってめちゃ忙しいのだろう。で、ようやくふーっ、と思ったら明日から仕事、とか。大変だ……。実家に行くのも初詣も、とにかく「空いてるときに行う」がモットーなので、いつも行事が世間とずれる。しかも訪ねる人もほぼいない。「自分ってマジョリティじゃないんだなー」とはしみじみ思う。
2024我が家のおせち
鯵の南蛮漬け、叉焼、キャベツとマスタードのマリネ、蒸し野菜各種、ツナペースト、鮭の昆布巻、たけのこと若布煮、かまぼこ、ローストビーフ、じゃがいもグラタン、鯛の塩焼き、お雑煮。必死でおろした鯵の南蛮漬けがおいしくてうれしい。
マイノリティなのでおせちも定番的なものはほとんど作らず、食べたいものを食べたいように作って並べてるだけなのだが、ここ十年くらい定着していたメニューが、今年初めて「飽きたかも」と思った。ローストビーフは5年前から、などマイナーチェンジはしているのだが、それでも飽きを感じた。来年はフルモデルチェンジが必要かもしれない。考えることからしてとてつもなく面倒くさいので、実行するかどうかは不明だけれど。物事は変わる。いろいろ転換点なのかも。
惜しむらくは、昆布巻が失敗したこと。焦がしてしまったのだ。作り直してもよかったのだけど、「そこまで昆布巻好きだっけ?」という根本的な問いが発生。来年はもう作らないかもしれない…。ローストビーフは、今年ついに「芯温52℃」を達成したのだけど、若干火入れがたりなかった気もして…と悩んでいたけれど、「プロのローストビーフと家庭のローストビーフ」の比較動画を見て、あっ、これでいいんだと確信して安心。でもふるさと納税で手に入れた和牛の塊肉を冷凍して作ったのは失敗だった。たとえ冷蔵庫で解凍しても大量のドリップが出る。塊肉を冷凍するな、とはこういう意味だったのか…反省。しかしじゃがいもグラタン、醤油たまねぎソース、クレソンとともに食べるローストビーフはやはり激うまい。これは飽きないと思う。
去年から、煮て→焼くだった叉焼を、オーソドックスにただじっくりオーブンで焼くことにした叉焼もおいしかった。全然、楽だった…。煮豚でできる大量のスープの始末とか、ほんと大変だったんだよ…。
そんなわけで最近は「抜ける手は抜く。前々からちまちま準備しておく」をモットーにして、とにかくクリスマス後にパニックにならないようにがんばった。失敗してもすぐ忘れる。「ああああー」とか泣かない。なにかたりなくても「まいいや」でなしですます。おせちに限らないけど、去年はすごくそれを意識した。失敗すると、以前は「次はやらないように分析し、覚えておかなければ」と思っていたけど、もうつらいのでやめ。「だめだった。よし、次」と、そこに滞留しない。で、理想通りじゃなくてもいい。これを徹底すると、わりといろいろ楽になる。私は思い込みが激しいので、自分で自分の首を締めがち…。
(たぶん)激動の2024年は、とにかく柔軟にタフに、を心がけよう。無理なものを追いかけない。自分に期待しない。考えもどんどん変える。そんで、生活を楽しむ。
みなさんも、どうぞよき一年をお過ごしください。