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タイ・マレーシア旅行2023①〜バンコク・シンドーン・ケンピンスキー宿泊記・お部屋篇

2023年秋。東南アジアへ行くことに決めたのは

 2023年11月。長かった…ようやく障害がなくなりチケットも取れて、海外へ行くことができた。今回は仕事のリサーチと休暇を兼ねた東南アジア旅行。全12日。日記形式ではなく、これは! というトピックだけ書いていこうと思います。

 いや、それにしても半世紀生きてきて、東南アジアのことを考えたことがほとんどなく、当然行ったこともなく、なんなら一生行かないかも、くらいの人間だったのだが、今回初めて行って考えを180℃改めました。アジア、いい。楽しい。すぐにでもまた行きたい。

 東南アジアに興味がなかったのは、なにしろ暑いから。毎年、夏になるとへたりまくる私。寝れない食べれない力わかない、ここ数年は本当に生命の危機を感じており、暑さと湿気を真剣に憎むようになっていたので、アジアごはんは大好きだけど、わざわざ暑いところに行くなんてありえない…と思っていたのでした。

 が、海外に行けない日々が4年近く続き、ようやく行けそうか…となっても、飛行機が飛んでない。ANAマイルで航空券が全然取れない。だんだん「ああ、もうどこでもいいから知らないところへ行きたい!」となっていたとことへ、夫の「タイ行こうよタイ。本場のタイ料理食べたい」と言い、「今はもう日本の夏のほうが東南アジアよりつらいはず。あっちのほうが楽に感じるに違いない」、さらに「タイは仕事関連の人がいるから会って話聞いてみたいし、クアラルンプールも仕事で会う人いるし、移住にいいらしいから現地の不動産とかオフィス、住み心地をリサーチしたい」などとも言い張るので、「わかった行こう」となった。ちなみにアジアだってチケットは全然取れなかったのだが、毎日空きスケジュールをにらんでいたら、偶然行きバンコク、帰りクアラルンプール、というのを見つけた。ヨーロッパよりは便数が全然多いのでチャンスも多いのである。調べたら11月あたりから乾季になるらしい、ということで選んだ日程である。

 なぜかあんまりおすすめされてないケンピンスキー

 で、今回まず書いておきたいのが、バンコクのホテルが最高に当たりだったこと。「どこでも眠れる」というタイプとはほど遠いので、ホテル選びには数ヶ月かける。一度決めても「本当にここでいいのか」「実は…というネガティブポイントはないのか」「もっといいところがあるかも」と、あらゆる旅行サイトの口コミを読み込む。いつもはエアビーでそれをやるのだが、今回は冒険というより仕事だし、それ以外はリラックスしたいし、3年間海外旅行してないし、ということで高級ホテルにすることにした。

 バスタブ絶対。独立したシャワーブースも。広さは55平米はほしい。写真を見た瞬間、「あ、落ち着く!」と思わせてくれるインテリア。がっつりくつろげそうなソファ。ジムあり。プールあり。…と、書き出してて恥ずかしくなるような贅沢条件をずらずら掲げて、11月の旅行のために5月から探した。

 東南アジアならリーズナブルに…というのは昔の話で、タイはもうあまり日本と物価は変わらないときく。そんな覚悟でリサーチ。まあ、それでも体感では東京の同クラスのホテルよりは2〜3割安いのかなあ。「うわ、やっす!」という感じでは全然ないが。

 

エントランスからして別世界

 シンドーン・ケンピンスキーは、ロビーから客室からすべての写真が異空間な感じで、しかし価格は1泊5〜6万円と、ラグジュアリーにしてはそこそこリーズナブル。フォーシーズンズやカペラ・バンコク(雨季で10万、乾季で12万円)なんかより4割くらい安いので「ほんとかな?」と疑っていた。この値段でこんなに素敵なの? 撮り方がうまいだけだよね? と、とにかくハードルを下げて考えていた。というのも、このホテル、情報が少なくてガイドブックや旅行サイトなどにもあんまり載ってないのだ。この値段でこの広さ(一番狭い部屋で66平米)と設備&豪華さなら客が殺到するはずだが…。

 ちなみにドイツ系のケンピンスキーホテルはバンコクに2つあるのだが、こちらはシンドーン地区にあるほう。

ロビーも広大だし素敵だし…

 

 しかも旅行前にチャットで予約確認したら(秋頃、エクスペディアでの予約は、部屋が確保されてないことがある、という話題がSNSで盛り上がったため。この会社の悪評はそれまでほとんど知らなかったので狼狽して確認していた)、「予約はできてます。禁煙室ということだけど空き室状況によってかわるかも」などと言ってくるので、「わたしは禁煙室を予約した。タバコの煙に激しいアレルギーがあるので、変更は困る」と返事したら、それまで「他になにかある?なんでも言ってね〜」みたいなやりとりをさんざんしてたのにも関わらず、途端に返事が全然来なくなって、「おーい。誰かあ?」「…………」2日経過。「おーいおーい。返事してくれませんかねー?」「……わかりました、禁煙室をご用意します」という、非常に不安で不愉快なやりとりがあり、正直「大丈夫かなあこのホテル…」みたいな感じだったのである。

 が、すべて杞憂だった。

 素晴らしいホテルであった。

サイトの写真より実際のほうが感動が大きかった客室。
奥がスリーピングエリア、手前にはテーブル&椅子も

 ふだんめったに感動しない体温低い夫が、部屋のドアを開けた瞬間に「うわ、すごい。すごいじゃん!」などと言うので、こっちが驚いた。ハードル下げていたせいで夫にそこまで煽ってなかったからもしれない。とにかく部屋に入った瞬間、あ、写真よりいい! と感動。

バスルームもこの広さ!

シャワー室にはベンチつき

 ベンチのあるシャワーブースも初めて。アメニティはナチュラ・ヴィセというドイツのメーカーで、ここのクリームや化粧水を、一時期使っていたことを突如思い出した。うわ、なつかしい! そして完全に忘れていた!

眺め抜群。ホテル自慢の森が見える

このバルコニーがまた大活躍しまして

バルコニーから。ジャングルのような森が最高。
むちゃくちゃ癒やされた。


 このホテルが素晴らしいのは、森のような庭園があること。同じエリアに同名のレジデンス、キンプトンホテル、高級モールなどもあり、それら全部含めてシンドーン地区、ということらしい。街歩きしてわかったけど、他のホテルは大通りの喧騒喧騒また喧騒、みたいな新宿的なところに建っており、まあ、バンコクはそれこそが魅力なわけだけど、中高年にはそれはちょっときつい。パークハイアットなどは駅と直結の豪華絢爛モールの上階部分だったりして、この上にあるのかあ…おばさんには無理だったかも、と思った。このホテルは最寄り駅からは歩くぶん、静かでゆったり、そして緑いっぱいな立地なのだ。バンコクは歌舞伎町みたいなものだろう、と覚悟して来たので(実際そんな感じだった)、この癒やし空間は予想外のプレゼントだった。そして、このホテルがいまひとつ地味なのは、バンコクのラグジュアリーホテルはだいたい河沿いに建っていて、舟で対岸から乗り付けるのが定番らしく、そこからもれてるからかもしれない。私には森のほうがよい。

 目の前の緑がめちゃめちゃ気持ちよく、バルコニーに出て生ぬるい風に当たりながら読書したり、南国らしく異様に元気に育っている木々を眺めてぼけっとしてたりするのが最高。11月下旬のバンコクは、地元の人によると「ようやく涼しくなった」とのことで、最高気温30℃弱くらい。朝夕などはほんとに「なまぬるい」気温で、暑いの大嫌いと言い続けてきた自分も「なるほど、この暑さはあり」と、あっさり立ち位置を変えてしまった。

ベッドルームのすみにワークデスク

クローゼットの隣にドレッサー

バンコクのホテルにはほとんどプールがある! が。

素敵なプールもある。あるが…

 ホテル調べをしていて気づいたのは、タイもマレーシアもプールがあるホテルのほうが多いということ。このあとエアビーにも泊まるので探したけれど、住宅コンドにもプールつきが少なくない。泳ぐの大好きなのでやったあやったあ、とリゾート用以外にいつもの競泳水着まで持参した。到着日、よく眠れるように夜に入ろうと出かけた。…が。が! 

 水が…水が激冷たい…。そうだった。アメリカのホテルのプールもかなり冷たくて困ったっけ。日本の温水プールは温かいのだ。でもあれより冷たいと思う。泳いでいれば温まる、という域を出ていたから。ホットジャグジーがあれば…と探したがそれも見当たらない。プール温度29℃、と表示が出ていたので、それでもここはいちおう温水らしい。ほかのホテルなんて真水だった。そうかー。常夏の国だもんなあ。オンライン英会話の先生が「え、シャワーは水だよ。温水使う人はいるけど少ない」と言っていたことも思い出す。そうかーそうかー。慣れの問題なのだろうが、これでは泳げない…。きっと一ヶ月前だったら真水で泳げるほど暑かったのだろう。あーあ。しかしくやしいので、無理やり数回往復泳いで部屋に戻って風呂に入る。冷え切った。これは本当に盲点だった。次回からはプールのほかに、ホットタブ(サウナでもいい)が近くにあるかを確認しなくては。

 今回の旅ではとりあえず、ジムで汗だくになるまで運動して、そのままプール、という方法を採用した。でもこれはマレーシアのホテルの話で、ケンピンスキーでは断念。プールのすぐ隣にジムがなかった(そして撮り忘れ)。別棟でなかなか遠かったのでたぶんクーラーがんがんの館内を歩いているうちに冷えてしまうだろう。

 

お茶セットなど細かいサービスも素晴らしい

ターンダウンのあとは夜お茶セットを整えてくれる

 このティーセットはかなりよいのではないだろうか。欲しい。寝る前にハーブティーを飲むのもなごんでよし。
 

 そして当初の予定では、ここに3泊、エアビーで2泊、だったのだが…。続きは「ケンピンスキー・朝食篇」で書きます!

 

www.kempinski.com