気持ちよさ満点のルンピニ公園
さぞかし賑やかで忙しい街なのだろう、大丈夫なのかな…と心配していたバンコク。実際、渋滞だらけモールだらけ人だらけ、歩道はだいたい工事中が破壊され中でぼろぼろ、信号ほとんどないので決死で横断、など、概ね想像通りではあったが、ホテルも静かなところにあったし、ルンピニ公園の散歩などでゆるゆる過ごすことも可能だった。バンコクのオアシス・ルンピニ公園、倉庫街ギャラリーへ向かうために通過したのだけど、通り抜けるのに20分以上かかるほど大きな公園で、池と木々がただあるのみ。かなり気持ちよかった。時折現れるオオトカゲが、ああ、東南アジアに来たのだなあと実感させる。
大当たりのレストランはタムナンタイ
たった数回しかない夕飯なのに、2回行ってしまったほどおいしかったのが、タムナンタイ(どこかで区切るのだろうか)。タイ料理って、だいたいおいしいのだが、ここはその上のレベルで、今まで食べていたタイ料理のひとつ上のおいしさだった。トム・ヤム・クンはココナッツ入りの濃厚なものと、そうでないさっぱりタイプがあるらしいけど、ここのは後者。スープに油分がほとんど浮いていない。なのにカーが効いた、ものすごく奥深いおいしさなのである。写真はないけど、2回めに食べたグリーンカレーもすごかった。それまで「ココナッツが苦手だからグリーンカレーはNo」だったわたしも、これなら毎回頼む、と思った。
しかしここにたどり着くのは簡単ではない。レビューのほとんどに「すっごくおいしいけど、すごい場所にある」とあるとおり、「世界有数の大人の遊び場」と自らうたうナナ地区にある。歩道沿いにオープンになったバー、そこになにをするでもないひとり者の中年男性が、グラス片手にずらりと並んで座っている…。多くは白人男性で、彼らはどういう状況でここに来てるのか、国はどこなのか、など想像が止まらない。バーのサービスをする女の子たちのメイクや服装も激しく、地元の日本人によると「まあ、だいたいもとは男の子なんだけど」とのことである。
そもそも東京でたまに夜出歩くだけで、「へー、私が寝ている間にみんなはこんなふうに過ごしてるのかー」などと思うくらいなので、外国の歓楽街なんて刺激強すぎ。めちゃ社会勉強をしてしまった。こういう通りをしばらく歩いてようやくその奥にあるレストランだったのである。
道端のフードベンダーもバンコク名物で見てるだけで楽しいけれど、最近合法になった大麻売りまでもいる。
巨大寝そべりブッダが有名なワット・ポー散歩
有名なお寺、ワット・ポーは繁華街からは離れた場所にある。ここもゆるゆる散歩が可能。
黄金のブッダもすごかったけど、敷地内を練り歩くのが楽しい。
で、その敷地内で子供たちが勉強したり踊ったりしている。
これはすごく見応えあった。演劇と舞踊のミックスみたいな感じで、たぶんストーリーがあるのだろう。子供たちが自分の出番を待ち、呼ばれると出て言って踊る。先生の言うことを素直にきき、真面目に踊ってる子がほとんどなのだが(なんか感心してしまった)、ひとり「てやんでぇ、たるいぜ」みたいな子もいて、だらだらと待機していたのだが、いざ自分の番になるとしっかり真面目に踊っている。
ケンピンスキーの斬新なタルト
本来はホテルのページに書くべきことなのだが忘れていた。宿泊したシンドーン・ケンピンスキーはロビーカフェがすごく素敵なので、お茶をすることにしたのだが、ここで食べたブルーベリーチーズケーキがなかなか新しかった。
タルトが”台”ではなく、”壁(?)”になっているのである! すごい。私はクリーミーなものよりクリスピーなものが好きなので、タルトの面積が増えるのは大歓迎。でも硬いのかなーと予想したが、かなりソフトだった。アーモンドの分量が多いレシピなのだろうか。小麦とバター、砂糖だけではこのやわらかさにはならないような…。見ためも麗しく、なかのチーズムースもよい味だった。
ネオ・カオマンガイ
もうひとつ、おいしいもの。ホテルからたっぷり30分くらい歩いて行った、カオマンガイの最新系ともいうべき店。
ゆで鶏と揚げ鶏のコンビをオーダー。できあがると、スープをかけてくれる。いかに鶏をジューシーに食べるか、こだわっているらしく、肉のしっとりぐあいが素晴らしい。低温調理とかなのかな。向こうのヤツは同じコンボで、ごはんをビリヤニにしたもの。
極旨スープとたれが5種類ついてくる! キャベツ浅漬サラダは別オーダー。うちで作るのと同じ味がして驚いた…。
プレゼンテーションの丁寧さとこだわり具合が、なんだか東京っぽい感じがした。
カペラバンコクでマッサージ
バンコク一の高級ホテル、カペラバンコク。お泊りはできないが、スパでマッサージは受けることができた。
バンコクで美容サロンに行くなら、GoWabiというサイトを使うとよい、という情報を見つけ。要はHot pepperみたいなもので割引クーポンが手に入るサイトなのだけど、ここで偶然、カペラバンコクのスパの30%(だったっけ?)割引クーポンが購入できたのである。90分で13000円くらい(あやふやだが…午前10〜11時スタートという条件つき)。日本の感覚ではホテルスパがこの価格はありえないし、さらにタイのスパはマッサージの前後にバスやプールが使えることが多く、カペラバンコクはバイタリティエリア、とかいうプールだのスペシャルシャワーだのサウナだのが集合した超リラックス温浴エリアが使える、ということで、これは行くでしょう、とやる気だった。
が、ここでは基本的に日時設定はあとでするバウチャーが買えるだけなので、予約は自分でしなければならない(直接このサイトから予約できるサロンもあり)。クーポン有効期限はたっぷり数ヶ月あるけど、私のような旅行者は受けれる日が限られる。…ということに、購入ボタンをクリックしてから気づく……。青くなってホテルにメールを書く。「クーポン買ったのだけど、この日の10時か11時しか行けない。空いてますか?」。祈りながら、ほとんど眠れず一夜を過ごす…。相変わらず愚かだ…。
が、以外にも返事はその夜中中にさくっと届き、予約もとれた! 寝床で予約完了メールを読んで、はー、と安堵のため息→ようやく就寝。あせったよ……。
スパのエントランス・ロビーで受付をすませると、更衣室やバイタリティエリア、リラックスエリアを案内される。かなり広いので案内してもらなわいとわからないのだ。そのすべてがスーパーシックかつゴージャス。すごいすごい、ときょろきょろしてしまう。ここまでのリッチ体験はなかなかできないなあ、と感激しつつ、時間が来るまでプール(しかしプールではなかった…大きな浴槽であった…)やトロピカルシャワーなどを体験しつつ、個室へ案内され、マッサージ。いつも行っている接骨院のゴッドハンドを並ぶくらいの強力なマッサージをしてもらった。リスクを厭わないタフな指使いに驚く。その日は二の腕とか痛かったけど、翌日は嘘のようにどこも痛くなかった。
それであまりに優雅な時間を過ごして、すっかりリッチな勘違いに襲われたので、ロビーカフェでハンバーガーまで食べてしまう…。アフタヌーンティーが有名だけど、そんなにお菓子は食べたくない、ということで、これに。ペリエとバーガーで4千円以上して、ここで「リッチじゃないし、私」とようやく目が覚め、後悔…。いや、おいしかったですけど。
窓の外を眺めながら、バンコクとは思えない静かな時間を過ごす。
おまけ:オオトカゲの相撲
小さくて申し訳ないのですが、これは二匹のオオトカゲが相撲をとっているところです。夫がひとりで散歩していたら出くわした。スポーツとしてではなく、おそらく争いだ、とのこと…。こんなものを生で、突然突きつけられたらさぞ驚くだろう…。