独楽ログ〜こまログ〜

50代、女性、日本人、がひとりで毎日楽しくすごす方法を検証、実践、そして記録。

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こなログ ハンバーガー

12月10日(土)

晴れ

16℃

 

ハンバーガ

バンズに問題ありつつも、どうにかこうにか膨らんだ

具を並べて好きにはさんでね方式。楽でよい

 ハンバーグはそうでもないが、ハンバーガーが好きである。たぶん、ハンバーグに入ってる玉葱、あとはパン粉や卵などのつなぎが好きでないのだろう。玉葱大好きなのだが、ハンバーグに入るのはいまひとつである。なにか自分にとって良くない化学反応が起きているのだろう。

 しかしハンバーガーは大好きなのでたまに気合入れて家でも作る。バンズから作るのだが、久しぶりすぎて自分がロールパン系のリッチパンが苦手なことを忘れていた。食パンの生地で多少バター多めにして丸めるのが無難なのに、バターをブリオッシュ並に多く入れ、生クリーム、卵、といろいろ入れる配合にして、全然膨らまなくて困る。オーブンに入れて10分経った後、突然、ようやく膨らみ初めて感動したのだけど(最初に膨らまないパンはそのまま終わり、と思っていた)、それでも成功とは言い難い出来。でもまあいい、というわけでパテを焼き、野菜をカットし、ポテトフライはさすがに重いのでローストポテトにし、ついでにブロッコリーとマッシュルームはパテを焼いたあとの牛脂たっぷりのスキレットでソテー。

 これがうまかった…。マッシュルームは偉大。じっくりしっかり、もうほとんどペーストくらいにソテーしてパテの上に載せる。うまい。うますぎる。今後、自宅バーガーではマッシュルームソテーは必須項目だ。

 

 なんでロールパン、膨らまないの? と基本的なことをリサーチ。どうやら発酵温度が低いとバターが固まって膨らまないらしい。夏の高温で「ホップ酵母は低温で」と刷り込みが激しくて冬でも室温で発酵させてたのがまずかったのか。オーブン入れて後半膨らんだことなどを思い返すと、これは当たってるかも。

 もういちど実験&リベンジしないとなー、と思いつつ、いつもすぐに再挑戦しないので成長が遅い。

こなログ 生ハム・チーズプレート

12月9日(金)

晴れ

14℃

 

生ハム・チーズプレート

網焼きは難しいす。
でもうまいっす。

 オリーブやらピクルスやら生ハムやらがあると、料理しなくてもいいんだなと改めて。パンそのものもじっくり味わえるし。

 

展覧会

ピカソとその時代』展 国立西洋美術館

素晴らしい冬晴れが続く

久々に来た上野公園

しかし、しびれたのはクレーだった

 ピカソもよかったが、パウル・クレーの色の美しさに衝撃を受ける。写真だとずいぶん違ってしまうのだが…。

 

 ごはんは有楽町のシズラーでサラダバー。

ひとさらめは野菜で
ポタージュがあるとクラッカーが猛烈に食べたくなる。パンよりも

 サラダビュッフェとはいえ、スープあり、パスタあり、トマトソースあり、カレーあり、グラタンあり、トルティーヤあり、チリコンカン(だっけ?)あり、デザートあり、でこれだけで満腹になる素晴らしいシステム。本当は肉料理に合わせるサラダバーなのだが、これだけでいい、という人のために平日ランチに限り、そして食べ放題ではなくサラダ2回、スープ1回、デザート1回、ドリンク2回、という限定をつけて1500円で行けるコースもある。これをいつも頼んでいたのだが「2回だけ」と決められていると非常に按配が難しい。「ちょっと食べてよかったものをおかわりする」というのも難しいし、なにより焦る。「食べてみておなかの様子を見ておかわりをするか考える」ってことができないのだ。

 3種あるスープが一種だけ、というのもさみしく、さらにドリンクが2杯までというのもなおつらい。というわけでこの日は食べ放題サラダバーオンリー、2,000円にしてみた。これだと大人気チーズトーストも食べ放題。GO to EAT東京のチケットもあるので、年末の贅沢ということで。

 で、まあ、心おきなく堪能できたのだが、しかしいろいろ問題が。まず席。入って左側でなく右側になってしまった。有楽町シズラーはこの左右で全然居心地が違う。左だと壁際にソファが続き、ソファ席でなくても椅子が肘掛けとつながるラウンド型。全体的にホテル風で永遠にいたくなるが、右側だと普通の椅子とテーブルががらんどうに並んでいて、スカスカして落ち着かない。しかしひとりなので席に注文つけるのも気が引ける…。

このAエリアがいいのだよ…でもCになってしまった。
写真ではA/Cとなっているが、Aの席しか写っていない

 さらに、2回めのおかわりの時点でほとんどの野菜が空、時間は3時すぎなのでもう終わりなのかな? と諦めてしまい(あとで補充されてた)等、いろいろツイてなくて、以前から「よいんだけど自分とは相性悪い店かも?」と思っていたのだが、「やはり私たち合わないんだ」と痛感してしまった。それでどんどん気が滅入ってきて、「平日にこんなとこでこんなふうに時間を潰してる自分ってなんて無益で無駄な存在なのだろう」と、いつもやってることなのに突然猛烈に罪悪感がわいてきて大変だった。弱い私。なのでこれが最後かも。

 でも私と合わないだけで、皆さんにはおすすめです。ビュッフェのトマトソースは真っ当に作った味がする、サラダの具の充実度も驚く。枝豆とかあるもんね。スープもうまい。デザートは…うーん、これはなかなかひどい味なのだが。ここは改善してもいいも。

 

www.sizzler.jp

 ちなみに罪悪感は消せました。「罪悪感を持ちたければ持てるけど、別に持つ必要もない」と新しい解釈が生まれたから。昔はもっと「正しい大人はこうすべき」みたいな考えが強かったのでいろんなことでそれができない自分を責めていたけど、「どうすべきかは自分で決めていい」というふうに考えられるようになったのは、年取って起きた数少ないいいことである。これでよかったかどうかは、死ぬ時わかる。

こなログ オリーブと生ハムトースト

頼まれ仕事が入ってしまって、全然ブログ書けなかった…そしてあっという間にクリスマスもすぎ年末になった。なので、朝ごはんの記録もまとめて。いつも暇なのでたまには人の役に立ちたいと思うのだが、どうして仕事ってあっちから入ると同時にこっちからも入るのだろう。バイオリズムってあるんだな、とつくづく思う。忙しいときは忙しい。暇なときは暇。

 とりあえず今年の仕事はほぼ終わったので、今日から正月準備。冷蔵庫ははやめに掃除し終えたので(偉い!)、今日は風呂掃除。気合がみなぎる。

 そして買い出しにも行かないと。

12 月5日(月)

9℃

曇り

オリーブと生ハムトースト

トーストしたパンに生ハムとオリーブのせる。つまりオープンサンドってこと?

 高さが足りないけど気泡はいい感じのパン。これだとほとんどなんの準備もいらず、かんたんに朝食ができる。

 

12月7日(水)

晴れ

14℃

 

グラナプレート

具の準備がいらないのでパンは網で焼く。やや焦がした…

 かんたん朝食が続く。グラナパダーノをスライスしてピクルスとオリーブ。網で焼いたパンはやはり格別。

 

12 月8日(木)

晴れ

15℃

 

甘夏マーマレード&バタートースト

なんておいしそうな甘夏ジャムなのだ…自画自賛

 毎年三重県の友人が1個20円とかで売ってくれる甘夏。うますぎて「いくら送ってくれてもいい」と思わず言ってあとで苦しむほどおいしい。ジャムにしても、瓶詰めにして1年たっても、蓋を開けるとふわーっと甘夏の香りがする。それをトーストしたパンにカルピスバターとともにたっぷり載せる。至福。

スのないプリン

きれいかって言われるときれいでもないんだが、でもね

 卵黄があまったのでプリンを作る。とことん温度を低く、そーっと焼いて、スのはいらない出来上がりを目指す。写真は全然きれいじゃないんだが、でもスは入ってないんだよ。2回濾してとことん優しくやくと、とんでもなくなめらかな舌触りのプリンができる。感動。卵、砂糖、牛乳だけでこれができるっていうのが、本当にすごい。プリンは偉大。おかげで外でなかなか買えない。表示を見ると増粘剤だのゼラチンだのこれ以外の材料がたくさん書いてあって、どうしても「家でシンプルに作ったほうがいいのでは」と思ってしまうので。



こなログ あるものプレート

12月4日(日)

晴れ

16℃

あるものプレート

グラナ、生ハム、ブロッコリーソテー、オリーブ、ピクルス

 冷蔵庫にあるものをかたっぱしから並べたら、意外とごちそうっぽくなった。

前回アップした稚内旅行の記事、前半の写真載せるの忘れてて、あわてて修正して再投稿。ほんと最近、短期記憶障害激しい。「〜しなくちゃ」というものが、なにも覚えてられない。かれこれ1週間以上、「流しのゴミ取りネットを買わなければ」と思ってるのに毎日忘れている。

 

セーグルカンパーニュ

やや高さが足りないものの、いい感じ

 でも、最近パンがきれいに焼けるからまあ、いい。パンが上出来だと添え物はなんでもいい、なんならなくてもいいくらい。ということで、冷蔵庫にあるものを並べた”あるものプレート”。まあ、いつも、すべて、あるものプレートなのだが。

縦にぐーんと伸びてる大小の気泡。すてき

 

マイル修行2022 稚内③ 水夢館、一つ星ステーキレストラン、百年記念塔など篇

地方プール巡り、稚内は「水夢館」へ

 今回のマイル修行では地元プールで泳ぐ、というサブテーマがある。地方には凝った公営プールがあると知ったからである。稚内もすごいぞ。港のすぐ近くにその名も「水夢館(すいむかん)」という「健康をテーマにした」という一大スポーツ施設がある。

見た目もすごい水夢館(すいむかん)

 

もちろんここもスライダーや流れるプール、ジャグジー、採暖室あり。どれも移動が一苦労なほど広大である。プールサイドにある本格的なタイマーなど、おそらく大会などでも使われるのだろう。いつも20Mで泳いでいるので25Mがとてつもなく長く感じる。

 が、残念だったのはいかんせん水温が…。やはり地元の人は寒いのに慣れているのだろうか。そして空間が広大すぎて暖房が行き届かないのせいもあろう、寒くて寒くてたまらない。宮古島で成功した、温かい風呂に汗ばむまで浸かってから泳ぐ作戦に切り替えようとジャグジーに入ったのだが、どれだけ浸かってもいまいちぬるく汗はかかない。「暑くてたまらないから出る」に到達しないのだ。うーん。「風邪ひきそうだから俺はいい」と断ってきた夫の判断は正しかったようだ。しかしせっかくここまで来たのだから、ととにかくがむしゃらに泳いで体温を上げ、終わったあともじっくりジャグジーに浸かる。照明も暗くて居心地のよいすばらしい施設だったのだが…うーむ残念。まああとでドーミーの温泉に入るから全然いいのだけど、日帰りだったらきつかった。

www.suimukan.net

こんなところにミシュラン星つきレストラン

 プールからあがったら夜。すぐに夕食の時間である。ドーミーイン稚内から徒歩2分のところにステーキハウス ヴァンがあり、なんとここはミシュランの星つきレストランであった。知らなかったのだが、稚内には宗谷黒牛というブランド牛がいるのである。創業1978年。長い! しかし営業時間は夜6時から8時までと短い。めちゃくちゃ短い。

 

 観光シーズンは終わったのでここも当日予約が可能だった。いかにもクラシックなステーキハウス、という内装が素敵。おそらくシェフの奥様と娘さん(確認なし)が接客してくださる。シェフはいつ出てくるのだろう、とわくわくしていたが最後まで顔を出さなかった。カウンターがあるのてっきりその向こうで調理すると思い込んでいたが、厨房は奥にあったらしい。

暗いのでブレました…

 ともあれ、ひとりはサーロイン、ひとりはテンダーロインでコースを注文。

 

 なぜかパプリカが浮いていてこれが結構いい味だしてたオーソドックスなコンソメと、続いてサラダ。

毎回いろんな野菜が浮くのかな?

サラダもオーソドックス

そのサラダを2割も食べ終わらないうちに肉が出てきて驚く。コース料理の、あれも出た。これも出た。さあ、いよいよ…みたいな間がまったくなく、定食屋のように「はいサラダ」「で、これお肉ね」みたいなノリでメインイベントが提供された。あ、接客は丁寧でしたけど。これもすべて営業時間2時間という縛りゆえなのだろう。しかし実は「肉を食べながらサラダを食べたい」と思ってたりするので、これは我が家的にはありです。それにしても早かったなあ……驚いた。

テンダーロイン

サーロイン

 そしてこのお肉が、予想以上においしかった。これも驚いた。ミシュラン、とか旅先でごちそう、とかいうとつい期待しすぎてがっかりするので極力平坦な気持ちでいたからよけい衝撃だった。噛むとじわじわとひろがるうまみにしみじみと感動。肉についてなにも語れない身分ではあるのだが、食べても食べても「ああ、おいしい…」とこみあげてくる。とくにテンダーロイン。赤身。サーロインだとやっぱり中高年には脂がきついのである。でもおいしかったので、半分サーロイン、というのは正しい選択だった。

 

↓かなーりさっぱりしたサイトですが…。

h759100.gorp.jp

 帰りに稚内駅近辺を散歩。日曜だからか。7時すぎたからか。シーズンオフだからか。それともつねにこうなのかはわからないが、立派な商店街アーケードがあり、そのなかのひとつの店もやってなかった。ただ煌々とアーケードの灯りだけが輝いている。「誰もいない…なにもやっていない…駅前なのに…みんなどこにいるの…」気温4℃のなか、シュールな気持ちで歩く。あまりに人がいないので稚内の人口を検索してしまうと33000人とのこと。杉並区の人口56万人。そりゃ誰もいないわけだ、と妙に納得してしまう。とすると、さっき水夢館には競泳プールだけでも6,7人、ジャグジーにも3,4人とわりと人がいたのだが、もとの人口が3万人、季節は秋の終わり、と考えるとかなり賑わっているといえよう。

 

 ホテルに帰って温泉で今度こそちゃんと温まり、8時半には寝てしまう。私には通常コースだで、夫はいつもは普通に起きてるのだが、ここには一部屋しかなく、寝てる人の横でテレビを観るのもはばかられる、という理由で彼も寝てしまう。早すぎる…。

 

稚内観光

 8時半に寝たのだから起きるのは4時。まずお風呂に入る。いいなあ、朝風呂。というか、この旅行の直前、親がいろいろと面倒なことを言い出してきてくらーい気持ちに支配されつつ敢行した旅行だったので、「どうしようもない暗いこと」をいかにそらすか、の修行みたいになっていたのだ。それで結局、そらすというか、忘れるのは無理なので味わうことにした。人生後半は楽しいことより暗いことのほうが多いのは当たり前で、そしたら「暗いこと」を「消す」のではなく、「暗いねえ」とそのまま吸い込み、受け止めることにしたのだ。受け止めたからといって明るい気持ちになるわけではないのだが、まあ静かな諦めや覚悟はわいてくる。そうすると「楽しいこと」も「嫌なこと」もそれぞれ「ひとつの経験」になりどっちがいいということではなくなる……というようなことを朝の風呂で考える。

 朝食はこちらにある通り。

camecon.hatenablog.com

 

海鮮たっぷり小鉢ビュッフェ

 なんと5時半スタート。理由を聞いたら「フェリーの時間に合わせているんです」とのこと。そう、稚内の港からは利尻島礼文島へのフェリーが出るのである。この2つの島に行きたい人は稚内に来なければ行けないのだ。一応利尻には空港もあるが、どうも最近便がないらしい(ちょっと不確かだけど)。どんな人がどんな理由で利尻に行くのかなあ、と考えるのもまた楽しい。もちろん必ず5時半に食べなければいけないわけではないが、4時に起きたし帰りの飛行機は昼なので、どこかに行くならとっとと食べてとっとと出かけるしかない。ステーキの余韻が残ってて力いっぱい食べれなくて残念。

 

早朝、ホテルから眺める稚内の港
右上方向にある白く長い、きれいな建物がJR稚内

 

最北端の駅〜稚内公園

この線路はモニュメント。実際の線路の北端はもちろん駅構内にある

 日本最北端の駅、JR稚内で線路のはしっこを見たりする。想像してたより全然きれいな駅舎でちょっとがっかり。10年前に改装したのだそうな。早朝だが待合室にちらほら、人がいる。が、時刻表を見ると次に出る列車は10時台…。今7時前…。この前には6時半頃に一本あったらしいが…。みんななにしてるのだろう。バスを待ってるのかな?

 みうらじゅんの「地獄表」を思い出す。

www.sankei.com

 

チェックアウトしたら稚内公園へ

神々しいまでの太陽光線。ありがたかった
稚内はとにかく空と光がきれいだった

 チェックアウトしたら、車で稚内公園へ。山の上にあるので徒歩は無理っぽい。フロントで「夏はかなりお客さん、いらっしゃるんですか」と聞くと「もーうすごかったです!」とのこと。「本当は11月に入るともうぱったり誰もいなくなるんですけど、今年は旅行支援のおかげでまだ結構いらしていただいてますね」とも。賑わう稚内。暖かい稚内。うーん、想像つかないな。季節や人口などがこれほど極端だと生活にメリハリ出るなあとも思う。

 稚内公園には氷雪の門など見どころがある。最後は百年記念塔を目指す。

山の上、公園のはしにある百年記念塔

てっぺんが展望台、下の三角部分に北方記念館があるという。地上80メートルの塔。これ、写真ではまったく伝わらないのだけどものすごく巨大で、はっきり言って怖い。ものすごく怖い。真下に行くと逃げて帰りたくなるほど威圧感がすごいのだ。あの窓ひとつない棒状のところをエレベーターで上がるのだろうけど、閉所恐怖症の自分には絶対ありえない。しかし下の北方記念館は、稚内樺太に関する歴史が学べるそうで、これは大変観たかった。シーズンオフに来て後悔した唯一のことである。

 

www.city.wakkanai.hokkaido.jp

 

日本海側をかるくドライブ

突如現れるお社(?)とか…

 その後、ノシャップ岬へ出て日本海側を南下。とくに目指すものもなかったので、海沿いのこうほねの家(展望台なのか? 閉まってる)などに立ち寄る。やはり同じ景色が続く。レンタカーでは音楽が聞けず、ローカルラジオを聞く。車に乗っておもむろにラジオをつけ、喋ってる人が誰だか考える、というのは昔からやってるゲームなのだが、(声、内容で懸命に推測すると意外と当たるんだよね…)、なんとこの日候補にあがったのは荒俣宏。「荒俣さんぽいけど…違うよね…」「いやでも話題(野鳥観察。しぶい!)は荒俣さんぽくない?」「そうなんだけど、声が若すぎるような…。20年前と同じじゃない?」などとさんざん考えたあげく、結局荒俣さんだった。すごいな。北海道の原野を走ってると、荒俣宏がしゃべるラジオに出くわす。なんだかすごい。だいぶおじいさんのはずなのだが、声は相変わらず張りがあって驚く。野鳥観察のプロの方も同席していて、各鳥の声の聞き分け方などを話していて、濃いい内容だった。

 そして海沿いから内陸に入り、国道40号を抜けて再び市街地〜空港へ。途中、大沼という白鳥が見れる沼にも寄る。

 相変わらずだーれもいないが、道路は立派でめちゃくちゃ走りやすい。ちょうど「道路税を導入するか」というニュースにからめて「誰も走らない道路に、土建屋の利権のために投資して」「なぜ日本はこんなに金がないのに道路が快適すぎておかしい。アメリカでさえ道路は穴だらけだ」等の意見を数多く読んだので、たしかに…ここにこんなに立派な道路がいるのか…しかし今の私にはめちゃありがたい…と、このマイル修行旅で毎回思うことをまた思う。

 

 というわけで、ガソリンも入れ、搭乗の1時間以上前に返車完了。1泊2日、昼前に来て昼すぎに帰るというスケジュールでもいろんなことができるものだ。今回の修行では「日帰りでもいろいろできる」と時間のありがたみを感じた。

 帰りの飛行機は若干新しくてリクライニングも電動でした。往復ともにまったく同じメニューのご飯で(ともに昼食だった)、ものすごく謝られる。あれ、こういうことってあんまりないの? よくわからないけど、ANA側にとっては失態だったようだ。

到着した飛行機。これに乗って帰るのね

燃料入れたり、荷物を出してたり、いつもは知らない仕事がみれて楽しい。写真家の幡野広志さんが「空港(飛行機だったか?)で働くひとってなんであんなにかっこいいんだろう」と呟いてたけど、よくわかる、と思った。滑走路で大きく手振って誘導してたりする姿、なんかかっこいいよね。

こなログ はちみつバタートースト

12月3日(土)

曇り

12℃

 

はちみつバタートースト

バターはかたまりめで

 寒くて暗い土曜日。「こういう日、大好き」と誰かがツイートしてたけど、こういう日がとことん苦手な私には、うらやましいかぎり。こういう曇天だと、どういう気分になるのだろう。一度じっくり聞いてみたい。

 映画『スイングステート』を観てだらだらすごす。スティーブ・カレルの鼻と声は本当に立派だ。どんな人にでもなれるけど、実際のキャラクターはどんな感じの人なのだろう。めちゃくちゃシャイとか、そんな感じ?

こなログ トマトトースト、生ハム&グラナ

12月2日(金)

曇り

13 ℃

トマトトースト、生ハム&グラナ

ハードチーズは絵になるなあ

 

映画

『ハングリーハーツ』(2014)

 サムネイル(というのか?)が渋い顔で抱き合う男女だったので、湿ったラブロマンスかと思って見たら、全然違った。引っ張りだこのアダム・ドライヴァーが出てる訳とか、ヒロインがこの人? とか、色々疑問に思っていたことに後半回答が出て(いや、勝手に納得しただけですが)、いろんな意味でうーむなるほど〜と何度も呟いてしまった。調べたらヴェネチア国際映画祭でW受賞しているのね。

 ラブロマンスというかホラーに近かった。結婚して一児を授かって、妻は命も捧げようかというくらい愛情を注いでいるのだが、その注ぎ方に問題が…。現代医療および現代社会を信用していない彼女は、「毒される」と子供を外に出さないし、肉も魚も食べさせない。本で読んだ「純粋なやり方」で育てる、と言って聞かない。そのおかげで子供は栄養不足による発達不良に…。少女のような妻役のアルヴァ・ロルヴァケル、その幼さゆえに純で頑なで、正気なのかももはやわからない感じがすごい。

「え、これどうするの?」というその一点で釘付けで見てしまった。どうしたらいいんだろう。なにしろ、本人は100%善意と愛情しかないのである。気狂いじみた育児だと思うが、こちらが信じている現代医療や科学が本当にそんなに正しいのか、突っ込まれたら「えーと…」となってしまうし。まあ、それでも映画なので結論は出されるわけだが、それについては書かないでおきます。

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